- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043870080
感想・レビュー・書評
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少し不思議で、少し怖い物語たち。ラストの「笛」は切なかった。
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あっさりした短編から、それなりに楽しめるものまで。
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荒んだ心を抱いた16歳の少女は、展望台で出会った家族に、記念写真の撮影を頼まれる。カメラのファインダーに映るのは、幸福を絵に描いたような一家の姿。それは少女が失った家族像でもあった……。苛立ちを募らせる少女。だが、幸せそうな家族は、思いもよらないある決意を胸に秘めていたーー(「記念写真」)。背筋が凍るミステリーから、心にしみる人間ドラマまで、さまざまな味わいをもつ10の物語。文庫オリジナル短編集。 -
2009.1読了。
短編集。気に入っているのは表題作だけ。 -
家族を描いた短編集。ミステリーっぽいものやホラーっぽいものなど、いろいろ。ラストが、え?そうなるの?と感じるのが多かった。「窓越しの雪」が優しい気持ちになった。周りからみたら切ないけれど、あの家族にとっては幸せな瞬間だったんだろうなって。
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2014/09/24
不思議なフシギな話が10編。
短編なので、最後の最後は自分で空想していく。
読み手それぞれのエンディングがあるのでは、と感じた。
私にとっては、一人で夜に読めない類だ。
ゾッとするような、背筋がピーンとするような…… -
図書館より
サスペンス系、ホラー系の短編を十編収録した短編集。
久々の赤川作品。赤川さんらしく一文一文が短めなのであっという間に読めました。
個人的に面白かったのはホラー系の作品。自身の手の影が突然勝手に動き出した男の運命を描いた「影の行方」
留守番電話が勝手に他人からのメッセージに応えてしまう「留守番電話」
中でも印象的なのが「十代最後の夜」。彼女を救うため死神と二十歳になる前日に命を落とす約束をした大学生が主人公となる短編ですが、最後の思わぬ結末に薄ら寒さを感じました。
アイディアが面白い短編が多く、軽い読み物を読みたいときにはちょうどいいのではないかと思います。個人的に赤川作品は短編の方が好きなのですが、クオリティはまずまずだったと思います。 -
日常で考えていた空想がもし現実に起こったら、、、!!影が勝手に動き出す話や自動応答の留守番電話など、最初は自分でも望んでいたことが、徐々に自分の制御がきかないところまで進んでしまうドキドキ感があった。軽いタッチで一気に読める。2話ほど、何が言いたいのかよくわからない結末もあった。
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かなり久々に読んだ赤川次郎さんの作品。
長編ミステリーの読みすぎか、短編集では展開が早くて物足りなく感じてしまうようになってしまった… -
ゆっくりとシャンパンを飲んで、私は窓越しに雪景色を眺めた。
その光景、その味。――どこか遠い記憶の中に、よく似た印象を持っているような気がした。
(P.46) -
2012/05/19