三毛猫ホームズの四捨五入 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.36
  • (6)
  • (14)
  • (30)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 314
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043870110

作品紹介・あらすじ

殺人計画の情報を聞いて向かったN女子学園で、片山刑事は自分を狙った銃弾で亡くなった男の娘、弥生と再会する。一方、担任の竜野も弥生を見て驚く。「似ている、あの人に……」。そんな折、殺人事件が発生!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 友達が貸してくれた。

    するすると読めるけれど、私には難易度が高い本だった。内容は理解できるけれど、人がたくさん死んでいくグロテスクな物語だ。それに加えて大人な描写が多めなので、少し読みづらかった。

    私は弥生ちゃんが好きだけれど、貞子や信代が辛く当たるのが可哀想だった。それぞれにちゃんとした理由はあるのだけれど、それでも子供の弥生ちゃんに当たるのは間違っている。言いたいことがあるなら真正面から言うべきだ。

    竜野先生と弥生ちゃんが最後逃走し、展開にドキドキしたけれど、微笑めるハッピーエンドで幕が閉じられた。

  • この作品を初めて読んだのは小学生の頃だったのですが、教師との駈落ちストーリーに当時ドキドキしていたのを覚えています。

    テンポの良さと、適度なミステリーと、コミカルな片山と晴美の掛け合いが面白くて読みやすかったです。

  • 定期的にホームズと片山さんに会いたくなってしまう。

    ストーリーは政界を巻き込んだ壮大なサスペンスなんだけど
    その物語を楽しむというよりかは
    片山家・石津さんのわちゃわちゃが欲しくて。

    ストーリーは面白いんだけど
    メインのキャラ立ちのほうが目立ってしまう。それが赤川次郎。

    またたまにホームズに会おっと!

  • 元大蔵大臣で今は学校の理事長をしている弓削春夫が愛人の清川昌子の部屋で亡くなった。驚いた昌子は晴美に連絡した。しかし彼女は姿を消し、自殺した。片山と晴美は真相を探るのだが妨害する者が。全ての始まりは弓削のせいなので、因果応報だと思ったが、竜野先生の奥様は嫉妬からだからな。しかし竜野先生と初恋の彼女の娘の弥生がくっつくとは思いもしませんでした。

  • 読みやすいミステリー。
    2時間ドラマ的な。見終わった瞬間忘れるような。
    でも犯人が気になって一気読み。

  • 久しぶりのホームズシリーズ。
    さらっと読めて大好きだけど今回はたくさんの人が殺されて内容が重かった。

  • 出がけに読む本を忘れて駅で購入。久々に赤川次郎を読みました。それにしてもコンスタントに作品を作り続けていると言うのは凄いことだなあと思います。

    三毛猫シリーズは初期の頃を読んでいた気がするのですがもっとホームズが大活躍していたような記憶が。こんなものだったかしらん?
    登場人物が突然登場してすぐに消えていくので名前を覚えるのに苦労しました。何となく一時間物のテレビドラマを見ている感じでした。人が出てきて、事件が起こり、解決する。すっきり、みたいな。(実際には結構人間関係ドロドロですけど。あの結末…良いのかなあ?邪魔ものが皆死んじゃったからこれでオッケみたいな?…後味悪いなあ)

    それにしてもちょっと人が死にすぎでは無いかなあと個人的には思いました。あまり難しいことを考えず、軽く読むには良いかもしれません。

  • 私ならば、この本を小学生には勧めない。推理物のきっかけにするなら、もっと読みやすくのめり込める物にする。

  • この話、他の作家さんが書いたらもっと後味の悪いラストになったんじゃないでしょうか。作家さんによるけど。要約するとロリコン野郎が保身のために殺人を犯していたわけですが、赤川さんだからギリギリで爽やかな終わり方ができたんだろうと思います。さくさく読める分、描写が薄いのが残念です。有能な女性キャラがみんな似たような感じだし。たまにはこってりな三毛猫読みたいな。

  • 親を亡くした中学生の女の子が学校の理事長の元で暮らし始めたら、いろんな人が死んでしまう…。

    動機といい、選択といい、後先考えてない登場人物ばっかりでした。理性がない、自分勝手な印象。苦手なタイプばかり。
    そんな中の清涼剤がホームズです。ホームズの仕草を想像しながらニヤニヤしました。

全19件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

赤川次郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×