霧の夜の戦慄 百年の迷宮 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (517ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043870134

感想・レビュー・書評

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  • 19世紀ロンドンを震撼させた殺人鬼「切り裂きジャック」をモチーフにした小説です。

    21世紀と19世紀をタイムスリップできる少女が、切り裂きジャックの正体を求めてストーリーが展開していきます。

    切り裂きジャックという重たいテーマを赤川次郎さんの軽快なリズムで進めていく絶妙な描写がスバラシイと感じました。
    まさに事実とフィクションのバランスがいいです。

  •  別にご都合主義でもいいのだ、話が面白ければ。
     現代の女子高生がヴィクトリア時代にタイムスリップして切り裂きジャックの謎を解く! というのもキャッチーでいいよね、と思う。

     設定がご都合主義なのも、結果がアレなのも許せるが、登場人物の行動理由にリアリティが無ければ……もう「ああ、ふぅん? そうなんだ」としか言えない。ヒロインがどうしてこういう行動するのか理解できない。発言も突拍子もなくさっぱりである。
     この子が男子で理系で女装趣味があれば、なんとなくそういうものかと理解出来る気がした位、普通の女子高校生から遠い。
     下手に女子高生としたからリアリティが薄いというか、気になってしまうのかもしれない。

  • 期待以上に面白かった。現代と過去を行き来するのだけどタイムスリップ物によくある「混乱する」ことが全くなく、序盤から引き込まれ一気に読んだ。「切り裂きジャック」は知っていたけどこんなに残忍な殺人犯だったとは知らなかった。当時のロンドンの風潮も伺え面白かった。ただところどころ意味がわからない箇所があり、そこが謎。

  • 小学生の頃から赤川次郎を読み漁り、リッパロロジスト(切裂き魔研究家)を自認する身としては、ぜひ読んでおかなければ!と手に取った。
    現代日本からスイス、ロンドン、そして19世紀ロンドンと、話のスケールがどんどんでかくなっていくので結末を心配したが、特に終わりを急いだ感もなく、怒涛の伏線回収っぷりを見せ、無事に終了。
    近年の作品としてはかなりの良作と言っていいだろう。

    19世紀側の綾である“アン”の父、ラルフ・クラフトは、映画『フロム・ヘル』のアバーライン警部がモデルなのではないか?と感じた。
    最後の犠牲者、メアリー・ケリーと恋仲になる、メアリー・ケリーは実際には死んでいない、といった点が共通する。

    一つ気になるのは、19世紀ロンドンを震撼させた切り裂きジャックの正体=チャールズ=ヴィクトリア女王の息子?は何者なのか、ということ。
    公的に記録の残っている人物としては、ヴィクトリア女王にチャールズという息子はいない。
    可能性としては「記録に残せない人物」、つまりアルバート公亡き後、ヴィクトリアと恋人との間に生まれた庶子ではないか?という考えが頭をよぎった。
    実際、ヴィクトリアには夫の死後に恋人の存在が噂された。
    また、チャールズがなぜ切り裂きジャックになったのかの謎も解明されなかった。
    綺麗に纏め上げたのだから、ぜひこれらの疑問も解消させて欲しかった。

  • 過去と現在を行ったり来たりするけど、ごちゃごちゃにならずにスッキリ読める。綾がアンになった時に、少し性格に高貴さが出てくるように思う。凄惨な殺人事件を巡った話だが、グロテスクな感じが少なくストーリーそのものを楽しめる。

  • 切り裂きジャックの存在は知ってはいたけど、詳しい内容は
    よくわかってなかったからドキドキしながら読みましたよ。
    いやぁ~初っ端からテンポの速い展開で忙しいのよ。
    タイムスリップものなんだけど、本体ごと移動するわけではない。
    あっちではアンという名前のお嬢様で記憶は共有している。
    1888年と現代の切り裂きジャックの犯人を探す主人公の綾が
    お嬢様のくせに肝据わり過ぎ!
    さすがに切り裂きジャックの正体には驚いたけど
    謎が謎を読んでどんでん返しがあってハラハラドキドキで楽しかったぁ~

  • 初赤川作品。この人は長ーいシリーズ物が多くて今まで手を出す気に慣れなかった。百年の迷宮シリーズは「切り裂きジャック」「ドラキュラ」と興味のある内容だったので2冊まとめて購入。

    ミステリー+タイムスリップ物。読みやすい文章で面白かった!
    でも結末部分がちょっと物足りないかな。特にミステリーの部分が。
    ラスト手前は泣けたんだけどな。メアリーの決意とかマークとの別れとか。

    ちょっと解んない部分→陛下は息子が犯人だと知ってたの?会話を見る限り次で最後にするという条件でわざとメアリーを殺させたっぽいけど。助ける気全くなかったし。チャールズの「夢」って何?

  • 現代と過去をタイムスリップしながら、2つの事件を解き明かす時空ミステリー。

    起承転結の起承転まではハラハラドキドキでしたが、結が微妙だったので★3つ。

    あと登場人物が多いので、人物相関図があればよかったです。

  • とても読みやすくて楽しく、一気に読んでしまいました。

    百年の迷宮、次作も出ているので、読んでみたいです。

  • 「時をかける少女 ヨーロッパ編」といえばわかりやすいかもしれない。

    父がなくなり、後をついで社長におさまる少女。
    スイスとイギリスを舞台に、
    切り裂きジャック を追いかける。

    現代の切り裂きジャックも現れ、
    2転、3転する。

    2つの場所と年代を行き来して、
    最後は解決へ向かう。

    芯の強いお嬢様が、赤川次郎の理想だと分かる。

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著者プロフィール

赤川 次郎(あかがわ じろう)
1948年、福岡県生まれ。76年『幽霊列車』でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。以後続々とベストセラーを刊行。
代表作「三毛猫ホームズ」シリーズ、「天使と悪魔」シリーズ、「鼠」シリーズ、『ふたり』『怪談人恋坂』『幽霊の径』『記念写真』他、著書多数。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞受賞、16年、『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞。
執筆作は500作を超え、累計発行部数は3億を突破。メディア化された作品も数え切れない。

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