死者の学園祭 赤川次郎ベストセレクション(12) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 231
感想 : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043870141

作品紹介・あらすじ

M学園の女子高生3人が、立ち入り禁止の教室を探検した後、次々と死んでいった。真相を突き止めようと探る真知子に忍び寄る恐怖の影! 17歳の名探偵が活躍するサスペンス・ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 真相の見せ方がエンターテイメント

  • 小学生の時一番最初に読んだ赤川次郎作品。懐かしくなったので再読。

    トリックやら何やらは忘れがちなのに何故か、事件を追う中で危険な目にあうかもしれないから夏休みの宿題は後回しにする、というのに衝撃を受けた記憶があります。
    なぜか子供の時はこうしないといけない、とわかっているのにやらない主人公にはらはらする読み方をしてました。子供は庇護されて生きているから失敗というのは本能的に怖いものなのかもしれない。
    今は多少失敗しても大丈夫だよ、という読み方ができるけれど。

    あと、最初読んだ時は父親が運び屋というのもびっくりした。そして運び屋なんて言葉が使われてなくて、しかも正確には運び屋ではなくて元締めで、記憶が少しずつ歪んでいるのが面白い。
    美女と野獣も頭の中で勝手に追加しているセリフがあって、大人になって映画観てそんなセリフがなくて驚きました。

    とはいえ。京極堂や森博嗣を知ってしまったから少し物足りなかったかな。
    昔好きだったものが変わらず好きだったり変わったりするから、今好きなものは勿体ないなんて思わず、集中して読んでもいいんだなあとわかりました。

    6/13/2021

  • 事件自体は残酷な事件ではあるんだけれども、学園ものであったりとても読みやすい文章なのもあってかわりと淡々とテンポよく物語は進んだ印象。

    私は割とこういう学園ものが好きなので読んで良かったなと思う作品でした。

    私がか安直にタイトルから想像していた場面や事件とは違っていて、最後に全てを回収する物語の進行は退屈することなく読み進むことができました。

    他の方も書かれている通り、昔の作品なので現代ではそれはありえないのではという設定、描写もあります。
    今のリアルさが好きだという人には向かないかもしれませんね。

    ただ、わたしはこの作品を読んで赤川次郎の別の作品も読んでみたいと思いました。

  • あぁ、懐かしい!これは再読します。物凄く純粋に切ない香辛料のような後味。

  • 軽いいたずらを仕掛けるために視聴覚室へ侵入した三人の女子高生。そこで発見した謎のビデオを見たことで、彼女たちは命を落としていく。その死に疑問を持った結城真知子は学園に潜む闇を暴くべく調査を始める。殺人事件と学園生活と恋が入り混じる青春サスペンスミステリー。

    事件の謎へ猛然と挑む真知子の躍動感が青春って感じでいい。学生時代って自分のことを無敵だってどこかで思って生きてるところがあるよね。
    「どんな危険でも、やはりそこに冒険があれば、若者には一つのスポーツのようなものなのだ。若者の無鉄砲さが、大人の慎重さよりも、時として危機を切り抜けさせるのは、そこに一種の気楽さがあるから、リラックスした心があるからだろう。」
    まさにこの一文のようなサッパリとした風を感じる読み味。赤川先生のライトでエンタメな作風が心地いい。

    事件が二転三転していき、トドメの「死者の学園祭」というタイトル回収は見事。真知子になったつもりで臨場感たっぷりにドキドキしながら読むことができた。あのほろ苦さを噛みしめるような展開も好き。すべてを知った後に物語を思い返すと、いろんなところが味わい深くなってくる。

    「死ぬより怖いのはね」西田先生は話を続けていた。「希望を失って生きる事だ。それより悪いのは、自分自身を浪費していると知りながら生きる事だよ。……そうなんだ」
    胸に引っかかっていた西田先生の言葉。その意味を知った時に物語の奥行きが広がっていくのは憎い演出だなと感じた。死者は死んでいる者だけを指すんじゃない。生きながら死んでいる者もいる。その怖ろしさと、奥に隠されたささやかな希望を感じる物語だった。

  • 書かれたのがだいぶ前なので所々に古くささを感じる。よく読んでいた小学校時代から、著者の書く主人公がまったく好きになれなかったことを思い出した。
    学園モノだから仕方ないかもしれないが、事件の割に解決が生温い印象。マリオネットの方が好き。

  • 高校生の頃から、時間つぶしにはぴったりな赤川作品。好きじゃないけど、時間つぶし用としては常に安定したクオリティを保ってくれて安心感あり。

  • すべての伏線は回収へ通ずる。

    基本をしっかり押さえた王道ミステリィです。
    世代を越えて読める作品。

  • 「……い、いらっしゃいませ」
    幸枝がどもりながら言った。
    2015/08/27-09/01

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。76年『幽霊列車』でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。以後続々とベストセラーを刊行。「三毛猫ホームズ」シリーズ、「天使と悪魔」シリーズ、「鼠」シリーズ、『ふたり』『怪談人恋坂』『幽霊の径』『記念写真』他、著書多数。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞受賞、16年、『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞。

「2021年 『天使に賭けた命 天使と悪魔 10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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