鼻 (角川ホラー文庫)

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  • KADOKAWA (2007年11月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784043873012

作品紹介・あらすじ

外科医は、被差別者を救うために違法な手術をすることを決意する。暴力刑事は、少女の行方不明事件の捜査中に、かつて自分が通り魔として傷つけた男に出会う。2人の物語が交差する時、衝撃の結末が!

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

独特な世界観と非日常感が魅力の短編ホラー集で、読者を夢中にさせる作品が揃っています。特に、各物語が交錯する構成が際立っており、緊張感あふれる展開から目が離せません。驚きの結末やブラックユーモアが散りば...

感想・レビュー・書評

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  • いやーなんでこんなに面白いんだ!
    曽根作品!奇妙な世界に入り込んだ気分で、映像じゃない文字だけなのに どっぷり夢中になってしまった

    3つの中編からなる作品集だけど、2つ目を読み終わった時点で、夫に「なんで嬉しそうな顔してんの?」と言われたくらいニヤニヤしていたらしいw それくらい、もうこの作品を読んで興奮が抑えきれなかったんだと思う

    [暴落]
    凄い世界観(いや、3編ともすごい世界観なんだけど)こんな世の中になったら全く自由に動けなくなってしまう 全てに疑心暗鬼になってしまうよ〜 でもブラックユーモアなお話で、笑ってしまったwそのネーミングよw 面白すぎる
    [受難]
    まさに不条理…主人公以外の3人全てにイラつきを覚える
    [鼻]
    これこそとんでもストーリー
    凄い話を思いつくもんだ!曽根先生…
    ラスト近くまで意味がわからない世界が続く 文字のフォントによって私は完全に勘違いをしていた(勘の良い人は途中で気づくかも)先入観って恐ろしい
    前回読んでいた曽根先生の『腸詰小僧』で先入観によって騙されたはずなのに!今回もまんまと…

    もーとにかく面白すぎて鼻血出そうなくらい(出てないけどw)頭に血が昇った
    もう曽根圭介作品の虜だわ

  • ホラー短編集
    ホラージャンルは正直疎いのだけど表題作の「鼻」
    エルロイ文体の刑事パートと外科医の私パートが結びつく圧巻のクライマックスに盛大にKOされた
    他も楽しめた

    こういうのがあるのならホラーももう少し熱心に読んでいかねば
    見事な病み具合に心躍りもうした
    少しずつ手を出してみよう

  • どの作品も素晴らしい完成度。
    この作品を読んでから本を読むことが好きになり、自分の好きなジャンルがわかるようになった。

    先日上司にも貸し、高評価だったのか上司の旦那さんにまで読まれた。。。

    • アンシロさん
      葦湯さん、はじめまして。
      いいね、フォローして頂き、ありがとうございました。

      本棚を拝見していて、知らない作家さん作品ばかり。葦湯さんの読...
      葦湯さん、はじめまして。
      いいね、フォローして頂き、ありがとうございました。

      本棚を拝見していて、知らない作家さん作品ばかり。葦湯さんの読書好きのきっかけの作品との事で「鼻」がとても気になっております。

      「黒い家」があまりに怖くてホラーに若干苦手意識を持ちましたが笑、色々な作品を読んでみたいと思いました。
      また本棚を参考にさせて頂きます、よろしくお願いします。
      2023/10/19
    • 葦湯♨️さん
      アンシロさん
      はじめまして
      コメントをいただくのが初めてなもので嬉しいです

      黒い家、かなり面白かったですね
      久しぶりに本を読んでて充足感を...
      アンシロさん
      はじめまして
      コメントをいただくのが初めてなもので嬉しいです

      黒い家、かなり面白かったですね
      久しぶりに本を読んでて充足感を得れました

      当方の本棚ですが、
      ホラー短編を中心に短編集ばかり買ってるので偏りがあるのなと思います。

      この「鼻」はかなりおすすめですので宜しければ読んでいただけると幸いです。

      今後よろしくお願いいたします
      2023/10/19
    • アンシロさん
      こんばんは、お返事ありがとうございます。こちらこそとても嬉しいです。

      「黒い家」の生々しい描写がすごくて、かえって映像よりも恐怖感があって...
      こんばんは、お返事ありがとうございます。こちらこそとても嬉しいです。

      「黒い家」の生々しい描写がすごくて、かえって映像よりも恐怖感があって貴志祐介さんの凄さが分かりました。臭いまで想像してしまいました汗。

      「鼻」を読んでみますね!自分はまだ読書を始めて日が浅いのでみなさんの本棚を参考に色々読んでます。ライト(?笑)なホラーから徐々に体を慣らして行きたいと思います(^^)
      2023/10/19
  • こう言ったもしかしたら実現できる?ような世界の中での人の怖さを存分に楽しめた。
    個人的には暴落が好きで鼻はあまり話がわからなかったがうとうとしながら読んだので2度読みして見てから再度本の評価をしたいと思う。

  • どす黒い物が読みたくて、手に取りました。
    ″恐怖″の深淵は″理不尽″にあると考えています。
    そういった意味で
    とても怖く、面白い作品です。

    表題の『鼻』
    面白かった。

  • ホラーというよりブラックな怖さでした。
    収録されている「暴落」「受難」「鼻」では、「受難」にゾッとしました。ピンチなのに、やってくる人誰一人まともに話が通じないの怖い。ひょこたんはこうやって霊騎士だと思った人を弱らせては埋めてるんだろうか……
    「暴落」は筋が通ったわかりやすさ読みやすさでしたが、その分?「鼻」の狂気が際立った気がします。「私」はずっと彼だけの世界に居るんだろうなと。。体臭恐怖症の刑事も彼だけの世界だったけど、「私」の見ている世界の方が歪でした。

  •  収録作品は3編。

    「暴落」はあらゆる人間の価値を株価で示すようになった世界が舞台。例えばいい会社に入ればその人の株価が上がり、逆に犯罪などを起こせば、株価が下落、さらには上場廃止となります。そして上場廃止された人間に待つ運命とは…

     なんともシニカルでブラックな展開となっています。社会的評価のない人間が地の底から這いあがることの難しさや、一度セーフティーネットからはみ出してしまうと、とことん落ちてしまう日本の現状を皮肉的にとらえた一編だとも思います。そういうわけで主人公の転落ぷりはなかなか笑えないところでもあったり…

    「受難」は目が覚めると手錠で腕をパイプでつながれていた男が主人公。
    こちらは不条理ものの作品。まったく理屈が通らない人間たちの理解不能さが不気味な短編でした。少し平山夢明さんの作品の雰囲気と似ているかも。

     そして表題作の「鼻」。人間がテングとブタという二つの種類に区別された世界。テングたちはブタに差別を受ける中、テングを救うため違法な転換手術を行おうとする医師と、連続幼女失踪事件を追う刑事の物語が交差する短編です。

     独特の世界観がしっかりと作品の中に落とし込まれていて、二つの話がつながる瞬間の驚きはかなりのものです! 真実と虚構、現実と幻想が読んでいる間ずっと自分の中でぐるぐるしているようで、読み終えるころにはそれが解決されるものなのかな、と思いきや、話を合理的に締められるのに、一方で読み終えた後も真実と虚構、現実と幻想が一緒くたとなった不思議な読み心地がずっと残ります。

     いずれもヒトクセのある個性的な作品ばかりで、楽しく読めました。

    第14回日本ホラー小説大賞短編賞「鼻」

  • 著者の『あげくの果て』が面白かったので連続で読んでみた。こちらも非常にブラックで面白い3本。星新一さんのようであり、筒井康隆さんのようであり、式貴士さんのようであり、そしてやはり藤子F先生的な要素もある。要するに私の好みド直球だということ。

    ■暴落
    家柄や学歴、財産、品性などの個人の価値が「株価」として公開され、就職や結婚などにその値段が大きく影響する……という社会を描いた作品。主人公は中流以下の家庭に育ったが、奨学金で大学まで出た上に一流企業に就職し、エリートとしての株価を手に入れていた。しかし、ある時急にその価値が少しずつ目減りしていることに気づく。調べてみると、実家の兄の音楽仲間が覚せい剤で逮捕されたことを知る。実家を訪れて兄の部屋にも覚せい剤を発見したため、株を完全に売り払って縁を切る。その直後に兄が銀行強盗事件を起こし、縁を切っていたことにほっとしたのも束の間、あまりに良いタイミングで絶縁したことから、インサイダー取引を疑われる。そこが転落の人生の始まりだった。

    現実世界でもよく「スペック」などという言い方をするが、それが目に見える形となり、公然とそれによって差別すら行われている。「法によって統治できなかった社会が、市場によって統治された」と表現されていたが、この設定がまず面白い。が、それだけではない。
    また、インサイダー取引や風説の流布など、実際に株式市場でも起こり得る犯罪を疑われたせいで追いつめられる主人公の転落人生が、身の丈以下に落ちるところで終わらないのもすごい。その部分が最大の謎になっている。「イン・タム」とは何なのか、という思わず吹き出す真相の後でやってくる、ダークすぎるオチ。しかし、格差社会の末路として、まったく絵空事とも思えないのがまた怖い。

    ■受難
    主人公が目を覚ますと、通りから離れた場所の扉の内側に手錠で繋がれている。声を出しても、外を歩く人に届かない。そこに3人の人間が入れ替わり立ち代わりやってくるが、三者三様の理由によって、なぜか主人公を助けてはくれない。

    ミックスナッツと水、というところで実は真相を読んでしまった。このネタは意外と結構、推理物や漫画に出てくる。この女も怖いが、ビルの上から眺めては主人公の元にやってきて、グチと説教だけして帰るオジサンも怖い。

    ■鼻
    「ブタ」と呼ばれる普通の人間が、見た目が少し違う「テング」と呼ばれる人間を差別する。主人公の医師は、かつて「テング」の妻と結婚していて、娘のために一度だけ、「テング」を「ブタ」に見せるための違法な手術をしていた。
    一方、自分の臭気に異様に敏感な刑事は、女児行方不明事件の重要参考人たる「マスク男」を探す。
    この二つの視点が交互に展開され、どちらもどこか現実でないような書き方をされるので、妙にふわふわした気持ちで読んでしまった。ラストのオチは完全に不意打ちで、本当にびっくりした。上記2編を先に読んでいたせいもあり、このパターンの叙述と思っていなかった。

  • 「暴落」 「受難」 「鼻」の三部作の短編集でした。
    個人的には一つ目が一番好きだったかな。

    鼻に関しては、解説を読んで初めて理解した。
    テングとブタの、種族の生き残りを賭けた大戦争を想像していたけど、もっと身近で気味の悪い話だった。

  • 個人的には『受難』が面白かった!
    不思議な世界観があり、こういう内容の本を
    読み慣れていない私にはなかなか読み進めなかった。

    特に『鼻』は終わりの方で話が分かると
    一気に読めるけど途中の方で
    「テング?」「ブタ?」と
    訳分からなくなってしまうことがあった(笑)

  • 軽い文体なのでサクッと読める。読みやすいが構成は複雑なので読後感も満足。
    読んだ印象はテレビの「世にも奇妙な物語」的な感じ。不思議な世界で展開されるストーリー、どんでん返し。でも結末はブラックなのでそのままテレビ番組にはしづらい。

    ・暴落
    国民全員に株価評価がついてまわる世界で、評価が暴落していく男の転落劇。

    ・受難
    監禁された男の前に次々と現れる奇妙な人々。誰も男を解放しようとしない。監禁された理由は?助けてくれないのはなぜ?

    ・鼻
    豚と呼ばれる人々がテングと呼ばれる人々を差別する世界で、豚の医者がテングの親子を助けようとするが…。

  • 2022.05.07

    「熱帯夜」に引き続き2作目。
    熱帯夜と同じくテンポ良くほどよくグロいブラックユーモアな作風はそのまま。
    ちょっとSF的な架空の近未来のような設定も新鮮で面白い。

    「受難」は登場する助け?に来る奴ら3人とも話が通じなさすぎて混乱するし主人公と同じく絶望する。でもそこが面白かった。

    「熱帯夜」の時も思ったけど、「鼻」もそれぞれ別の視点からの話がどうつながるんだ?と思いながら読み進んで、最後に見事に無理なく伏線が回収されてとても上手いなあと感心する。気持ち良い。
    この作者さんの小説はすごく大好きな作風というわけじゃないけどどれも後味が悪くて次もなんとなく読みたくなる後引く読後感。

    巻末の解説は滅多に読まないけれど、解説まできちんと読んでしまった。
    作者さんの経歴と、仕事への動機が面白い。

  • どの話も後味が悪いけれど、独特な世界観が好き。

  • 角川ホラー文庫、久しぶりに読んだかも。

    暴落、受難、鼻、の3編。

    私は「暴落」が一番好き。設定がまず面白かったし、先が気になる展開で一気に読んでしまった。主人公がどんどん悲惨なことになっていくのも読み応えがあった。

    「受難」は終盤になるまで不可思議な部分が多くて、よくわからない状態ながらもやっぱり一気に読まずにいられなかった。

    「鼻」は少し難しかった。読後にしばらく考えて、解説で補完もして、理解したくてもう1周した。そうしたらとても面白かった(笑)。

    どの作品も、あり得ないような展開。救いの無さもすごい。だからこそ余計に面白いのかな。こういう、悪〜い話、けっこう好き。人間が一番こわいよね!

  • 再読。
    曽根圭介『鼻』を読んだ。おもしろかった。
    表題作はホラーというより、いわゆる叙述トリックで、驚きの結末。
    他の収録作も充分楽しめた。いずれも実に後味が悪い。時代風刺の要素もあった。

  • 日本ホラー小説大賞短編賞受賞というから、期待大だったが
    後味の悪さは保証します。
    差別ありきで、徹底した管理社会という設定が嫌いってことだな(^◇^;)

    個人的に設定が嫌いってだけで、文章は読みやすいし
    アイデアも面白いと思います。
    だって、うあぁ~(´Д`|||) って思いながらサクサク読めました。
    こういの好きな人にはたまらないかもぉ~

  • ちょっと奇妙でブラック味な3話が収録された短編集。
    この作者の本を読んだのは初めてですが、裏表紙の折り返しの所によくある作品名の欄にこれだけなのを見て最近出た作家さんなんだ~と思いました。
    そして、解説を読んでこの本は2冊目だと知り、それにしてはよく出来てるな~と思いました。
    何となく乙一さんをほうふつとさせるような作風ですが、乙一さんほどは残酷でなく、登場人物の言動もリアルに感じられました。

    「暴落」
    人間の価値がそのまま株価に反映される世界の話。
    株価を決めるのはその人間のステイタス、犯罪歴、善行度、交友関係など。
    それらはその人間の結婚や仕事など将来に大きく関わる。
    主人公の男性はエリート層に位置していたが、兄の犯した犯罪によりインサイダー取引の疑いをかけられ、一気に株価は暴落。
    その後も彼の株価は暴落の一途をたどる。
    そんな彼の行きついた先は-。

    何て面白い発想だろう・・・と思いました。
    今までありそうでなかった発想。

    「受難」
    目覚めると手錠をはめられて身動きがとれなくなっていた男性。
    そこはビルとビルの隙間で、近くでは車の走る音、工事の音が響いている。
    そんな彼を見つけてその後も差し入れなどを持ち訪れるが助けようとはしない人々。
    萌え系の少女、いじめられている少年、自殺をしようとした男性。
    「警察を呼んでくれ」という主人公の訴えはむなしく、彼らは男性に思い思いの態度をとる。

    最初読んでいて、主人公と同様に状況がつかめないためにSFなのか?
    異世界の話?などと手探りで読み進めました。
    そして、男性を見つけて助けようとしない彼らの意図が分かった時に「なるほどね・・・」と思いました。
    弱い人間、追い込まれた人間は自分よりもつらい立場にいる人間に心の救いを感じる。
    それが分かりやすくシュールに描かれていて、これもその表現力に感心しました。

    「鼻」
    物語の舞台は東京。
    世界は「テング」と呼ばれる人間と「ブタ」と呼ばれる人間の2種類に分かれている。
    テングはブタに言いように扱われ差別され迫害される。
    医師の男性はテングを救おうと彼らをブタに見せかける手術をする。
    その話と別に、臭いに神経質な刑事の話が描かれている。
    彼は2人の少女の行方不明事件を捜査している。

    この2つの話が後半に違和感なく1つに融合される。
    その様が秀逸で、物語にこめられたテーマも深い。
    考えさせられる。

    3つのストーリーはどれも作者の頭の中で構成され創作されたものだと感じるものばかりで、そこには知識だとか情報だとかは感じられない。
    何かの資料で調べて書いたという小説ではないということ。
    だからそれを物足りないと感じる人もいるかもしれない。
    でも、この発想力はすごい。
    そして、文章もまるで流れるように読ませる。
    すごく読みやすい。

    大型新人だとか、賞をとったなんてコメントを見て読むと期待して読むだけに期待外れになる事が多いけど、これは謳い文句を裏切ってない作品だと思った。

  • この短編集に編まれているのは、書き下ろしの「暴落」「受難」と、ホラー大賞受賞「鼻」の三篇。
    矢張り、ホラー大賞受賞作の「鼻」が抜きん出てイイ。乱歩賞受賞作(「沈底魚」)も読んでいるが、公安刑事がヒロイック過ぎて些か鼻白む「沈底魚」と比較しても、断然こちら(ホラー)側の作家さんだな、という思いを新たに、且つ盤石にした(NOVA2に収められた「衝突」も素晴らしかったし)。

    で、まずは「暴落」。人間ひとりひとりが、日々変動する「株」によって価値をつけられた世界が舞台で、その冷徹な市場原理に翻弄されていくというブラックコメディ。巻末の大森氏解説を参照するまでもなく、続く「受難」と共に、かつての筒井作品を思い起こさせる不条理社会的な部分もあるが、筒井作品が世を撹乱した高度成長期からバブル黎明期までと違い、そうした世界観が洒落にならない今現在で、こうした題材を扱っているぶん、曽根作品のほうが真に迫る…というか身につまされる。“イン・タム” も勘弁だけど、人力発電は厭だなぁ…(笑)

    「受難」は筒井作品というよりも、かつてのイッセー尾形のコントを思い出した。飲み会の後で気を失った主人公の男が目覚めると、ビルとビルの隙間に手錠でつながれていた…。このシチュエーションって、そのままイッセー尾形でしょう(笑) ただここからが受難どころか悲惨のはじまり。電波女、苛められ中学生、自殺願望中年が入り乱れて、状況はどんどん最悪な方向に…携帯の着メロ…青い空……。

    そして叙述モノの「鼻」。ヤラれました!それ以上何も言えない(笑) 先に「あげくの果て」を読んでいたから尚更ヤラれ感が強い。しかし曽根さんは、こういう第三帝国的な世界観の設定が巧い。こういうのをガンガン生み出していって欲しい。

  • ホラー短編集。「暴落」は個人の"株価"が変動する世界。尊厳破壊のフルコース。「受難」は訳も分からず酷い仕打ちを受ける。不条理ながらも狂人との絡みがコミカル。表題作はブタに迫害されるテングを助けたい医者パートと、自らの体臭に悩む刑事パートが何故か交互に展開。衝撃の真相!

  • 『暴落』が好き。★3.5。『受難』はオチが大体読めてしまったのと、物足りなさで★2.0。『鼻』は解説を読んでやっと騙されていたことに気がついた。★3.0/5。この作家のホラー小説を他にも読みたい。

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著者プロフィール

1967年、静岡県生まれ。早稲田大学商学部中退。漫画喫茶の店長などを経て執筆活動を開始。2007年「鼻」で日本ホラー小説大賞短編賞、同年『沈底魚』で江戸川乱歩賞を受賞。09年「熱帯夜」で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2011年『藁にもすがる獣たち』で第2回山田風太郎賞の最終候補作となる。トリックの効いた異色の作風で注目されている。

「2017年 『暗殺競売』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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