山流し、さればこそ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043874019

作品紹介・あらすじ

寛政年間のこと、出世の道を歩んでいたはずの数馬は、「山流し」と蔑称される甲府への転出を命じられた。理不尽な左遷に憤る数馬が、家族とともに向かった甲府で見たものは、城下の賑わいとは裏腹に、風紀の乱れた、荒んだ武士たちの姿だった。新参いじめを謎の女に救われた数馬は、不思議な盗賊騒ぎに巻き込まれていく…。江戸では見えなかったこと、逆境の中でこそ知り得たものとは、何だったのか?気鋭が放つ時代長編。

感想・レビュー・書評

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  • 読み始め、普段時代もの読まないから、いまいち進まなかった。

    でも話が進につれて
    どんどん引き込まれた。


    重くなくさわかや。
    だけどしっかりとしてる
    諸田さんの文章は
    結構好きかも。


    ラストにきて、
    読みたいような読みたくないような。
    モサモサした気持ちになった。
    最後は意外なようで
    すごく予想の範囲内。

    いい意味でねー。


    数馬はいい男。
    友之助は最初思ってたのと違ったなー。

  • さほど期待もせずに読み始めたのですが、なかなか良い本でした。
    まあ、一種の成長物語。親の期待を受けて、出世至上で生きていた男が、失意の中から友情や家族愛に目覚める話。まあ、ありふれた題材かもしれませんけど、なかなか爽やかに描かれています。
    女性陣が良いですね。しとやかな奥さんの多紀、魔性の女・都万、明るく誰からも愛される娘・蕗。それぞれが際立っています。
    良く出来た娯楽時代小説だと思います。

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著者プロフィール

諸田玲子
静岡県生まれ。上智大学文学部英文科卒。一九九六年『眩惑』でデビュー。二〇〇三年『其の一日』で吉川英治文学新人賞、〇七年『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞、一八年『今ひとたびの、和泉式部』で親鸞賞を受賞。著書に『お鳥見女房』『あくじゃれ瓢六』『きりきり舞い』シリーズのほか、『四十八人目の忠臣』『波止場浪漫』『帰蝶』『女だてら』『尼子姫十勇士』『しのぶ恋』など多数。

「2023年 『其の一日 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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