四畳半神話大系 (角川文庫)

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  • 角川書店
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レビュー : 2117
  • Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043878017

感想・レビュー・書評

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  • 隣の芝生は青い、というけれど、結局どのみちを選んでも人生は変わらなかったのではないかというお話。間違ったものを選んでしまったばっかりに、バラ色の大学生活が送れなかった。別のを選べばよかった、と悩み反省する私。4話も同じかと思ったけれど、ちょっと展開が異なり、どうなるんだろうと思う反面、今までのことがまとめられてたのかなという感じも。どれが本当だったんだろうな。
    読み始め少し苦戦しましたが、読み進めるうちになるほどとなりました。ちょっと変わった設定で、読んでいるうちに内容がぐるぐるしていました。でも、結局はバラ色でよかったね。

  • 森見さんの講演会に行くことがあったので、その予習として読んでなかったこれに手を付けた。結局読了する前にお話を伺って、この物語の成り立ちなどを聞くことになった(結末も聞いてしまった・笑)けど、それはそれでまた良かったと思う。
    4話目がちょうど多くの並行世界を束ねる地点なのだなあと納得。
    あと、4話目は映画の『キューブ』(命の危険がないキューブ)をイメージしたと仰っていたのが印象的だった。

  • 第四章の四畳半サバイバルワールドが面白い。妄想の権化。
    「夜は短し~」と同じように、黒髪の乙女との恋が描かれてるけど、本当は小津との愛の物語。だと思う。
    猫ラーメン食べてみたい。

  • 4つの世界に分かれるパラレルワールド作品。
    どれも微妙に繋がっていて、読み進めれば読み進めるだけ面白い。

    「夜は短し」に出てくる樋口師匠や羽貫さんが出てきます(神話体系の方が登場が先かな?)相変わらず二人ともネジがぶっ飛んでいる。
    主人公は相変わらず冴えない鬱憤が溜まった京大生。強烈キャラの小津に巻き込まれて散々な大学生活を送ります。

    個人的に闇鍋がとても楽しそうで笑ってしまいました。
    ふわふわ戦隊もちぐまんが好きでクールな明石さんが、可愛い。
    夜は短しが好きな人は、好きな話だと思います。

  • 森見登美彦さんの作品はやっぱりいいですね。
    おもしろかったです。
    どの話にも共通点があるってのは、
    新しい感じだなー、と思いました。
    最後のお話はこの本の象徴みたいだなー、と思いました。
    もちぐまが衝撃的にかわいかったです♡

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「この本の象徴みたいだなー」
      独特な語り口と、意外な展開と馬鹿馬鹿しさが好きです。私は、アレアレ?と思いながら読み、最後になってナルホドと判...
      「この本の象徴みたいだなー」
      独特な語り口と、意外な展開と馬鹿馬鹿しさが好きです。私は、アレアレ?と思いながら読み、最後になってナルホドと判りました!(鈍いですね)
      2012/12/27
  • こんだけ馬鹿正直にアホになれるのはすごい。
    愛すべき阿呆とはこのこと。

    耳に痛い痛いと笑い泣きながら読み進めて、最後にはまさかうっすら感動までするとは。
    かたっくるしい文体でしょうもないことを並べ立て、その合間にちらっと見える情けない本音がかわいらしくてしょうがない。

    「今ここにある己を引きずって、生涯をまっとうせねばならぬ。その事実に目をつぶってはならぬ。
     私は断固として目をつぶらぬ所存である。
     でも、いささか、見るに耐えない。」

    4話ぶんこの文章を読んだがやっぱり好きだ。

    高校生の弟にはいまいち響かなかったらしい。
    たぶん一度でも情けない大学生活を送ったことのある者にしかわからぬ悲哀があるのであろう。わかってしまったが最後である。踏み絵である。
    この文体はうつる。

  • 四畳半から出られないで、堂々巡りしている様は、人生を象徴しているようで、何か痛い所をつかれたような気分です。
    それにしても、凡人には思いつかないような比喩がたくさんあって、おもしろい!

  • 大学生くらいまでになると「明日から本気出す」すら通用しない壁が待っている。壁の名前は自分という。
    人間は何歳から、あらゆる分岐点の大半がただの交通手段のひとつでしかならなくなってしまうのだろう。そんなしょっぱい話。
    そのしょっぱさを増すために、スーパー超人たる小津が存在しているように思えてならない。何やってもどこへ行っても誰と接しても美味しいポストを手に入れる彼は、どの並行世界でもスーパー超人なのでありました。その価値が分からなかった主人公は凡百で、だからこそ小津の友人なのかもなと、横道へそれる。
    軽妙な語り口とか、もういちど読み返しても楽しめるだろうなと思える一作でした。あと並行世界財テクは是非体験したい。んでもって四畳半並行世界に三ヶ月くらい引きこもりたい。切望。

  • 森見登美彦、真骨頂!とにもかくにも、憎き憎めぬ親友・小津のそつのなさがたまりません。注力のベクトルは別として、処世術は学びたいところ…。自分の大学生活も本当にいろんな選択肢に溢れてたナと耽りつつ、これほど濃密な交友関係を築ける”私”が選んだ選択こそ、もしかして、薔薇色のキャンパスライフなんじゃない…?

  • アニメをきっかけに読んだが、面白かった。
    文体がそのままアニメと一緒で、監督はこの本の良さを活かし切ったんだなあと思える。

著者プロフィール

森見登美彦(もりみ とみひこ)
1979年奈良県生まれの作家で、京都を舞台にした作品が多い。京都大学農学部卒、同大学院農学研究科修士課程修了。2003年、『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。2006年に『夜は短し歩けよ乙女』で本屋大賞2位、山本周五郎賞などを受賞し注目を集める。2010年『ペンギン・ハイウェイ』で2010年日本SF大賞、2014年『聖なる怠け者の冒険』で第2回京都本大賞、2017年『夜行』で第7回広島本大賞をそれぞれ受賞。2010年に『四畳半神話大系』がTVアニメ化、2018年8月に『ペンギン・ハイウェイ』が劇場アニメ化された。2018年11月に『熱帯』を刊行し、第160回直木賞、2019年本屋大賞にノミネートし、第六回高校生直木賞受賞。

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