スモールトーク (角川文庫)

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著者 : 絲山秋子
  • 角川書店 (2008年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043881017

スモールトーク (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 否、がキンキンに効く小説を書く絲山秋子。
    (ここにいない人、が効果的なのも否の力だ。)
    本作でも、車への興味がなくなった、という否が決定的。
    寂しく、心強い。

  • 様々な車の出てくる小説。
    純真だった自分を傷付けた15年も昔の男との、寂しさ埋めの為のダラダラとした関係。
    それがきっかけとなって、人生を考え直すことになる。

  • やっぱり絲山さんは変態だ!(超リスペクト!)

    車種は全く分からんし、「クルマの解説」なんか読んでたら白目剥いたっつーのに、この本が素晴らしいことだけはハッキリしてやがる……嫌になるぜぇ……

    元カレのカマキリが久々に主人公・ゆうこのところへTVRタスカンに乗って現れ、それからも車好きのゆうこの元に変態的に格好いい車に乗り換えてはやってくる話。

    ああでもないこうでもない、とぐちぐち言いながら、結局は流されてそこに落ち着いて、ずるずる運ばれるまま運ばれていくゆうこなんだが、彼女が以前は好きだったものも憧れも、触れてみるとしっくりこないことばかりで、これから先自分が気に入る車なんかないんじゃないか、一体何が変わってしまったのだ、と呆然となるところがやけに印象的だった。
    車は彼女の人生であり、その人生にくっついてきていた男そのものの比喩だと思うのだけれど本当だろうか……

    読み終えてみると、何かとてつもないことが起こって去っていったようで、ただ車がコロコロ変わっていただけのようでもあるのだった。
    全くもって気味の悪い小説だった!(超リスペクト!)

    しかし、この人は本当にロックだなあ。
    格好良すぎるぜよ。
    こんな女に会ってみたい! と惚れる台詞ばかり……(涎

    はあ。
    前に進むしかないんだなというか、勝手に前に進んでくんだよ、人生なんか。ギア入れっぱなしの車と一緒だ。
    絲山さんが車であんまり人生を描くんで、これから車乗るの怖くなったよ。

  • 正直私は車のことは詳しくはわからないのだが、このお話は車のことが詳しい人ならより楽しめるのかもしれない。しかも外車。

    見た目が派手?運転が難しい?とか、作中に登場するあまり一般向けではない外車に乗って「私」の前に現れる昔の恋人。その恋人と寄りを戻すでもなく、でも体の関係を持ったりして、はっきりしない男女関係。
    もちろん「私」もこの先どうなる、ということも考えず、何とも刹那的な感じがする。

    絲山秋子の別の作品と登場人物の属性とか設定とかが重なる部分も多々ある。もちろん全く別のお話だが、いずれも「私」の物寂しい感じの終わり方が余韻を残す。

  • 昔付き合っていた男女のお話。スーパーカーを中心に実際の車が比喩として登場し、物語の軸になる。面白いのは、車への思いが変わっていくところ。なんかグッときた。

  • 表紙のアルファ145に惹かれて読んでみたんだけど、ちょっと期待はずれというか。主人公のヒロインが少々鼻についてしまって(言葉遣いとかライフスタイルを含めた設定とか)、個人的にはちょっと残念な感じだった。

    だが、著者の車に対する愛は充分感じられたのでそこはとても良かったと思う。

  •  一番の嘘っぱちは作為的な愛とか恋だ。嘘っぱちの愛に死の影なんかない。それを言い訳に女を欲しがるのは下劣だ。(P.90)

  • 車のことをほとんど知らなくても楽しく読めた。
    別に初心者に優しいってわけじゃないんだけど。
    たぶん、車が与えてくれる「安心感」「個室感」が
    好きな人は、好きだと思う。

  • 「絲山さんは本当に車が好きなんだな」という作品。

    浜松IC、国道1号、中田島砂丘のくだりは地元民として親近感がわいた。『沖で待つ』にも浜松が出てきたし、絲山さん、浜松に何かゆかりでもあるのでしょうか。

    追記
    最後のエッセイ「馬には乗ってみよ」もよかった。
    “もしも、人間が馬に乗っていなかったら、自動車は手だけで操作するものになったのではないだろうか。”

  • 【464】

    絲山さんのわりには鬱々してない。車のはなしばっかりで、いまいちピンとこない所も多かった。
    ライトに読みたかったので気分にはあってた。

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