- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043881017
感想・レビュー・書評
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否、がキンキンに効く小説を書く絲山秋子。
(ここにいない人、が効果的なのも否の力だ。)
本作でも、車への興味がなくなった、という否が決定的。
寂しく、心強い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「絲山さんは本当に車が好きなんだな」という作品。
浜松IC、国道1号、中田島砂丘のくだりは地元民として親近感がわいた。『沖で待つ』にも浜松が出てきたし、絲山さん、浜松に何かゆかりでもあるのでしょうか。
追記
最後のエッセイ「馬には乗ってみよ」もよかった。
“もしも、人間が馬に乗っていなかったら、自動車は手だけで操作するものになったのではないだろうか。” -
正直私は車のことは詳しくはわからないのだが、このお話は車のことが詳しい人ならより楽しめるのかもしれない。しかも外車。
見た目が派手?運転が難しい?とか、作中に登場するあまり一般向けではない外車に乗って「私」の前に現れる昔の恋人。その恋人と寄りを戻すでもなく、でも体の関係を持ったりして、はっきりしない男女関係。
もちろん「私」もこの先どうなる、ということも考えず、何とも刹那的な感じがする。
絲山秋子の別の作品と登場人物の属性とか設定とかが重なる部分も多々ある。もちろん全く別のお話だが、いずれも「私」の物寂しい感じの終わり方が余韻を残す。 -
雨は大粒で、海よりも冷たかった。
車が変わることで物語の空気感がそれぞれ違っていて飽きずに一気に読めた。
車のことをあまり知らない私でも楽しく読め、どこかにドライブしたくなった。 -
・白痴群。ほぼ「武蔵丸」と同。
・狂
○物徳「武蔵丸」ではないが、何かで読んだ。下宿で他人に日記を盗み読まれる。
○愚か者 -
自動車に興味ないのに!
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一番の嘘っぱちは作為的な愛とか恋だ。嘘っぱちの愛に死の影なんかない。それを言い訳に女を欲しがるのは下劣だ。(P.90)
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お金持ちさんは外車に乗りたがる。
ような気がする。
私は外車とは縁がありませんが
自分が乗る車は乗りやすくて
ちょっとかわいコがいいのです。