ニート (角川文庫 い 63-2)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
3.15
  • (18)
  • (71)
  • (150)
  • (39)
  • (12)
本棚登録 : 762
感想 : 100
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043881024

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • うー。思ったのと違ったぁ。

  • あまり面白いとは思いませんでしたが、ニートな二人のその後は気になります。

  • 書き方が淡々としているのに、雰囲気、空気が柔らかい。
    微妙な距離感を出すのがうまい。
    出てくる人はみんなダメ男なのに、どこか愛おしいと思ってしまう。
    女の人の気持ちをよくわかっていて、ダメ男ばかりを好きになる女をよくわかっている。
    スカトロ嫌いな人もこの人が書く淡々とした文章は淡々とした文章は受け止めやすいと思う。
    淡白。
    いやらしくない、性。

  • 全体的に好きだったんだけど、やっぱりスカトロはきついです…。
    その要素がなければ、あの話も好きだったんだけどなぁ。
    ってことで、★を少し減らしたけど、全体的には、とても好きなんです。

    ・ニート
    ・ベル・エポック
    ・2+1
    ・へたれ
    ・愛なんかいらねー

    やっぱり、「ニート」と「2+1」いいなあ。
    ダメな男を、放っておけない女。恋愛感情ではないけれど。


    解説も、よかったです。

  • 何で絲山さんの恋愛譚(で良いと思う、一応)は読めるのかなーと思ったら、その淡白さなんだろうな、と思った。ドライである。そこが好き。

  • 仕事をしようと思っても、髪を切るお金もない、髪を切ろうと思っても着て行く服もない。ダメになったら全部ダメになってしまって、そこから立ち上がることもやめてしまいたい、いや出来ない。
    全部どうでも良い。
    「どうでもいいって言ったら、この世の中本当に何もかもどうでもいいわけで、それがキミの思想そのものでもあった―。」
    僕も本当にホームレスだったので本当にわかる。

    でもこの本は単にニートについての本じゃないと思う。
    誰も誰の人生に責任を持つことなんて出来ないんだな。
    本当の意味で。
    誰かのためにって言い聞かせることは
    良いのか悪いのか。

  • 2010.5.30読了
    P10
    せめて夢でもあれば世間は大目に見てくれたかもしれない。~世間だけじゃない。自分で自分のことを大目に見ることだってだってできた。けれど夢なんて言おうものならキミはせせら笑うに違いない。
    P13
    キミは納得しないが、頭の中を憂鬱と罪悪感と屁理屈でいっぱいにしながら明日も明後日もひとりぼっちで生きていかなければならないのだ。キミに残された選択肢は、妥協しかない。

    オトコでも、オンナでもない、キミたちの無意味で非生産的な生活を綴る。本の中でも実生活の中でも、生きているストーリーになんらかの意味を見出そうと躍起になりがちなわたしたち。でも、この本のキミたちは、そんな「まっとうな人間」を笑いとばす。べつに、意味なんていらないんだ、と。

  • なんかすき

  • プラナリアに続き、テーマは「働かない」。
    ここに描かれているニートは、世間一般が考える「ニート」とは違うように思う。

  • ひりひりするような孤独。

全100件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

1966年東京都生まれ。「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞を受賞しデビュー。「袋小路の男」で川端賞、『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、「沖で待つ」で芥川賞、『薄情』で谷崎賞を受賞。

「2023年 『ばかもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

絲山秋子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
三島由紀夫
絲山 秋子
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×