一千一秒の日々 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.57
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本棚登録 : 1193
レビュー : 125
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043885022

作品紹介・あらすじ

仲良しのまま破局してしまった真琴と哲、メタボな針谷にちょっかいを出す美少女の一紗、誰にも言えない思いを抱きしめる瑛子――。不器用な彼らの、愛おしいラブストーリー集。

感想・レビュー・書評

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  • 不器用にも自分なりに一生懸命生きている青年達、彼等の誰にも言えない想い、悩みには自分にも思い半ばに過ぎるものもありました。他人にとってはあまりに些細なことでも、当人にとっては一千一秒かけても拭えない耐え難い痛みも沢山あるでしょう。それでも忘れてもいいんだ、と思えたとき、光芒がこの心を照らしてくれたような気がしました。

  • すごく、よかった。
    やっぱり島本理生さんのなにげない描写が好きだなぁ
    大学生に思えないような、でも確かにそうだなぁと思えたり
    解説もぜひ読んでもらいたいです
    心がぎゅーっと締め付けられました

  • この人の小説は、独特の世界観あって好き。前に別のを読んだときは不思議ってだけだけど、今回の本の、ゆったりしてふわふわした、でも人の気持ちの難しさを書いた印象は良かった。うまくいえないけど、読んでて心地よい作品書く方だなって思う。

  • 登場人物が繋がっている恋愛短編集。
    こういう男女関係あるなと思わせるシーンがたくさん。
    気まずい雰囲気も伝わるような、細かな表現がよかったと思う。
    が、もう少し人物の過去や特徴の詳細が欲しかった。そのためあまり深く入りきれず。

  • それぞれのストーリーに登場する人物たちがすこしずつかさなりあって作品世界を構成している連作短編集です。

    いずれも若い男女の淡い恋愛をえがいた内容です。ただ、登場人物たちはどんな食べ物が好きでどんな本を読んでいるのかといったディテールについてあまり踏み込んだ叙述がなく、個人的にはすこしつかみどころのないようにも感じられました。

    せいぜいのところ、ヘルマン・ヘッセが好きだとか、リンキンパークを好んで聴くといった程度で、どちらもあまり明確な人物像を結ぶような説明とはいえないような人選に思えます。あるいは、著者が意図的に、人物像にかんする濃密な設定を排することで、もっさりした感じになってしまうのを避けようとしたのだとすれば納得できるのですが、個人的にはあまり趣味にあわなかったように感じてしまいました。

  • 少しずつ重なる短編集。このパターン、好きです。
    ゆっくりと進む物語で、いつもの島本さんの、危うい恋という感じではなく、安心して読めました。
    個人的には加納くんと真琴のストーリーが好きでした。

  • 普通の、身近にありそうな恋愛の連作短編集。
    波乱とか事件らしきものがない分、心の動きを読ませてくれるのがいい。人の感情の曖昧さやどうにもならなさみたいなものを再確認する。
    そういう感情をいちいち説明することなく表現している静かな文章が心地よかった。

  • やっぱり「ナラタージュ」は超えられない。
    どれを読んでも、主人公が泉に思えてきちゃう。
    そして、先生と生徒を書くのがとにかくうまい。
    でも、やっぱり島本さんは「ナラタージュ」なのよね。

  • 16/11/10
    連続して島本さん作品。
    ままならないけど、そんな日々がいとおしい、ね。
    あとがきの中村航の「とっても面白かったです。」にびっくりだよ。もうちょいなんかことば探そうよ笑

    ・わざわざ楽しかったことや悲しかったことを考える間もなく涙は流れた。私はそのまま泣き続けた。彼が好きだった過去のために泣いた。彼のことが好きだった自分のために泣いた。(P23 風光る)

  • 登場人物が少しずつつながっている短編集だからか、
    一つの大きな作品の中の小さな物語を一つ一つすくい上げてるような小説だった。

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著者プロフィール

島本 理生(しまもと りお)
1983年東京都板橋区生まれ。都立新宿山吹高等学校に在学中の2001年に「シルエット」で、第44回群像新人文学賞の優秀作を受賞し、デビュー。06年立教大学文学部日本文学科中退。小学生のころから小説を書き始め、1998年15歳で「ヨル」が『鳩よ!』掌編小説コンクール第2期10月号に当選、年間MVPを受賞。2003年『リトル・バイ・リトル』で第128回芥川賞候補、第25回野間文芸新人賞受賞(同賞史上最年少受賞)。2004年『生まれる森』が第130回芥川賞候補。2005年『ナラタージュ』が第18回山本周五郎賞候補。同作品は2005年『この恋愛小説がすごい! 2006年版』第1位、「本の雑誌が選ぶ上半期ベスト10」第1位、本屋大賞第6位。2006年『大きな熊が来る前に、おやすみ。』が第135回芥川賞候補。2007年『Birthday』第33回川端康成文学賞候補。2011年『アンダスタンド・メイビー』第145回直木賞候補。2015年『Red』で第21回島清恋愛文学賞受賞、『夏の裁断』で第153回芥川賞候補。『ファーストラヴ』で2回目の直木賞ノミネート、受賞に至る。

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