クローズド・ノート (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.69
  • (405)
  • (655)
  • (624)
  • (134)
  • (31)
本棚登録 : 4793
感想 : 619
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043886012

作品紹介・あらすじ

堀井香恵は、文具店でのアルバイトと音楽サークルの活動に勤しむ、ごく普通の大学生だ。友人との関係も良好、アルバイトにもやりがいを感じてはいるが、何か物足りない思いを抱えたまま日々を過ごしている。そんななか、自室のクローゼットで、前の住人が置き忘れたと思しきノートを見つける。興味本位でそのノートを手にする香恵。閉じられたノートが開かれたとき、彼女の平凡な日常は大きく変わりはじめるのだった-。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 最初のページから香恵の話が始まるところは
    一瞬、ん?となったが読み進めていくうちに納得。

    タイトルから暗い悲しい話かと思ったが
    最後はとても温かい気持ちになった。

    最後の方で香恵が鹿島に言う言葉が個人的にはとても刺さってスッキリもした。

    分量はしっかりめだけどどんどん読み進められる。

  • 主人公のキャラにハマりました。
    こういう女の子いたなぁー。
    初めて万年筆を買う試し書きのところ、1発目で笑えたのに、まさかの追撃。自宅で読んでて良かったです。出先で読んでたら、本読んで一人で笑ってる怪しいオジサンになる所でした。
    途中多少読むリズムが変わってしまい違和感がありましたが、あとがき?を読んで納得。
    それにしても作家さんってスゴイ。いい小説に出会えて良かったです。

  • 主人公、香恵の恋愛、友情…大学生らしい心の揺れや浮き沈みがリアルで、あぁこんなだったなぁと楽しく読めた。
    もう一人の中心人物の伊吹が小学校の先生だったけど…教師アレルギーの私が珍しく普通に読めたのはプライベートの鬱々とした感じが、抗アレルギー薬になったのも。
    伊吹の詩を聞いた隆は…変わるのかな?変わらないのかな?

  • 面白かった!
    日記の中の先生と読んでいる世界が交互に混ざって、物語が進んでいく様子がよかった。
    オチは途中から想像できたけど、想像通りでよかった。
    ほっこり心温まる話を読む時にはちょうどいい。

  • 展開はかなり前からよめちゃいますが、ほんのりじんわりいい気持ちになりました(*^_^*)

  • 繋がりや伊吹先生の事とか、こうなんだろうなぁってわかっちゃうんだけど、なんせ伊吹先生が素敵なので読み進んじゃう!

    恋の行方も気になるけど、、ラスト
    えっ、ここで?今?今、ここで??しかも暗唱??
    内容は感動的だけど、ここで??
    てゆーか、隆は1人でじっくり手紙読みたかったんじゃないのかなぁ、、
    お祝いの席だからアリなのか。
    まぁ、いやな感じのお嬢様も涙ぐんでいたし、感動的な大団円とゆうことで、

    共感力が足りないんでしょうね、わたし。

  • 物語半ばまでは、主人公の一人のかえちゃんの言葉のチョイス、感性が女子大生そのもので、男性の筆者の筆力にひたすら感服していた。

    ラストは私が想像だにしない成り行きで、涙がこぼれました。
    かえちゃんと隆さん、これからどうなるのかな。
    伊吹先生の後押しで、少しずつ心の距離を付けて縮めてもらえたらいいな。
    伊吹先生ならきっと応援してくれるはず!

    伊吹先生のお人柄も本当に素敵。
    私、50代ですが、伊吹先生みたいな女性になりたいな。もう遅いかな。

  • 隆がリュウだということは想像ついちゃってたから驚きはなかったけれど、それが判明するくだりがちょっとウザったかった(伊吹先生の長いポエム、全部覚えてたの?笑)
    終わり方が意外。主人公とリュウの恋の行方は書かないまま終わっちゃうんだね。
    引っ越した部屋で前の住人の日記を見つけるっていうのはワクワクする設定でした

  • 香恵の部屋の前の住人(伊吹)がクローゼットの中に置き忘れたノートに書かれている日記を軸に話が進んでいく。
    最後の展開は最初のほうからわかりやすかったけど、私自身も香恵と一緒に、その日記を垣間見てる感じがして、ドキドキしたり、じ~んとしたりしながら読んでいた。で、最後にはやっぱり泣けました。

    伊吹先生が素敵です。子どもに対して一生懸命に向き合ってるし、こんな先生いいな~と思う。私も4年2組の生徒になって伊吹賞がほしいな~。

    あとがきを読んで、また涙しました。

  • 私はどっぷりはまってしまいました。
    読後感,すごくよかったです。
     
    詳しくはこちら
    http://ameblo.jp/ninjin1234/entry-12174296565.html

全619件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で小説家デビュー。04年に刊行した『犯人に告ぐ』で第7回大藪春彦賞を受賞。他の作品に、『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『殺気!』『つばさものがたり』『銀色の絆』『途中の一歩』『仮面同窓会』『検察側の罪人』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』『犯人に告ぐ3 紅の影』『望み』などがある。

「2021年 『霧をはらう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

雫井脩介の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×