心霊探偵八雲7 魂の行方 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043887118

作品紹介・あらすじ

友だちが、神隠しにあった-晴香のもとに、助けを求める電話をかけてきたのは、晴香が以前、教育実習の際に担当となったクラスの児童・大森真人だった。それを聞いた八雲は調査のため一路長野へ向かう。一方、石井のもとには、護送車が事故を起こしたとの緊急連絡が入った。その車は、あの七瀬美雪を乗せていたというが…!?2つの事件の舞台は、鬼が棲むという伝説が伝えられる信州鬼無里へ!新展開のシリーズ第7弾。

感想・レビュー・書評

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  • ようやく第七弾まできた!!このシリーズ長い〜(>_<) 今回のお話しは前回と比べるとおもしろくて良かったです。
    七瀬美雪、しつこすぎ笑 もうそろそろフェードアウトしていただきたいキャラクターかな(^_^;)

  • シリーズ7作目。
    両眼の赤い男の過去が明らかになる。

    人間の中に潜む狂気は元々その人間に備わったものなのか?それとも環境によって引き出されるものなのか?
    私はその両方なのではと思った。
    自分と違う者に対して、冷酷になったり周りに引き摺られないようにしたい。

    七瀬美雪にまた逃げられたから、この後も怖い。

  •  晴香が以前、教育実習の際に担当したクラスの児童・大森真人から、「友達が神隠しにあった」と連絡があった。
     それを聞いた八雲は、調査のため真人の住む長野に向かう。
     一方、石井刑事の元には、護送車が事故を起こし、乗っていた七瀬美雪が逃げ出したという一報が入る――

     という話でした。
     八雲が一つの山を乗り越えて、ちょっとやわらかくなってからの新生・八雲、第1弾。
     今回は、気が付けば、八雲のルーツを辿る話でした。
     最初の巻に比べれば、登場人物が見違えるくらいに変わっていて、人間の成長を感じる話になっています。

     この展開になってしまったら、次に何が描かれるのか、ちょっと不思議に思っていますが、次の巻も楽しみにしています。

  • 「ぼくの左眼が赤いくらいで、世界は変わらない」(18ページ)

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    以前の事件後、長野県に転校した小学生・真人(まさと)から、晴香のもとに1本の電話が入った。
    「友だちが、神隠しのように消えてしまった…」

    真人のもとを訪れた八雲と晴香だったが、事件を調べるうち、思いがけない八雲のルーツが明らかになっていき…

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    おもしろい、けど真相は非常にゲスいです。

    読み終わって思ったのは、「愛と狂気は紙一重」なんだな…ということでした。
    本人にとっては愛による行動であっても、他人からみたら狂気にしか見えない行動が、この世の中には確かにあるんだな、と感じました。
    そして神隠し事件の謎が、思いがけず八雲のルーツに関わる事実をひっぱり出してきており、「ええっ?!」となってしまいました。
    後半はいろんな事実がポンポンと出てくるので、頭の中で情報が混乱し、つなげて整理するのが大変でした。

    しかし、そうした状況もなんとか最後にはおもしろさの方へつながってくれ、☆4つをつけることができました。

  • 「同情を誘ってるつもりか? あなたは、誰に創られたのでもない。あなたは、あなただ。どんな環境であれ、道を選ぶのは、自分自身だ」

    今回、両眼の赤い男の過去、あのようになってしまった原因とも言える出来事が明らかになり、彼に初めて人間味を感じた。彼の境遇には同情するが、だからといって人を殺したり、誑かしていい理由にはならない。そこが彼と八雲の違いだと思った。それから、七瀬美雪の両眼の赤い男に対する執着心がすごい。まさに愛と狂気は紙一重だ。ひょっとして、七瀬美雪が両眼の赤い男を殺したのでは?と思ってしまう。

  • シリーズものだしもうすぐ終わるし読んでるけど、だんだんなんだかなぁなかんじ。毎度毎度、みなさん迂闊すぎないかな。そして晴香ちゃんと後藤さんは鈍すぎないかな。ベタなキャラ関係は好きだけども。ストーリーの全てを知ってる作者さんが、登場人物にどれだけ気づかせるかどうやって気づかせるかって、ミステリーの大事な部分だなぁと思う。それがちぐはぐだと、ちょっとつかれる。内容は好きだった。いつもちょっともの悲しくて考えさせられる。

  • 今回はまあまあかな。
    たのしかったが、前回が読み応えあったので。

    晴香が以前のように、ちょっとうざくてイライラした笑

  • 父親の闇がわかってくる回。
    鬼だといわれ殺されてしまう。
    人間が一番コワイ…と思ってしまった。

  • ヒロインである晴香のことがあまり好きになれずイラッとしてしまいますf^_^;
    すぐ泣くところとか、感情に任せて考えなしに突っ走って結局は助けてもらうところとか、イイコチャンな純真無垢さが鼻につくというかなんというか…。
    他の方の感想を見ても晴香が好きじゃないという方が何人かいたので、もっと万人に好かれるタイプのヒロインにすればいいのにな〜と感じます。

    あとは七瀬美雪をちょっと引っ張り過ぎてると思うので、もうそろそろ決着つけてほしいです。逃亡→襲われる→逃亡→襲われる…の繰り返しで遭遇するたび緊迫感とか絶体絶命感が薄れていってるように感じます。

    八雲の生い立ちも分かってこれで一段落したのかなという印象なので、これからどんなストーリーになるのか楽しみです。

  • 晴香父が可愛くて仕方ないです。ちょっとだけ八雲父の過去が垣間見えた回でした。集団になればなるほど当人の痛みに鈍感になり、酷いことをしてもわからなくなるのはひとだけの悪いところですね。そうなりたくはないと思っていても、関わりたくないと酷い状況に目を瞑るだけでも集団と結局変わりないですし難しいですね。考えさせられます。

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著者プロフィール

2003年『赤い隻眼』でデビュー。改題した「心霊探偵八雲」シリーズでブレイク。様々なエンタテインメント作品を発表し続けている。

「2023年 『怪盗探偵山猫 深紅の虎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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