ゆめつげ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 2815
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043888016

感想・レビュー・書評

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  • 江戸は上野の端っこにある清鏡神社の神官兄弟、のんびり屋の兄・弓月としっかり者の弟・信行。

    弓月には夢告という特殊な能力があり、探し物や調べたい事があれば、夢でもって占うことができた。
    いなくなった猫を探せば死んで骨になった猫を見つけるという具合の、専ら頼りにならぬとご近所で評判!( ̄□ ̄;)の能力ではあったが……。

    そんなある日、先の大地震で行方不明になった札差屋の息子の行方を占ってほしいとの依頼が舞い込む。
    屋根の修繕費欲しさから礼金に目が眩み(貧乏って悲しいね)、弟をお供に出かけた先で思いもよらぬ事件に巻き込まれてしまう。

    札差屋の息子の行方は何処なのか?
    はたして兄弟は無事に家へ帰れるのか!?

    幕末、維新の動乱前夜の不思議ファンタジー。

  • 2013/7/11

  • 幕末の動乱前の膨れ上がったきな臭さが背景の小さな神社の息子で茫洋とした主人公としっかりものの弟の物語でした。
    兄は夢で過去未来を見る『夢告』が出来、その力を借りたいと格上の神社からの依頼を受けて大店の跡取り息子の判別に出向くが辻斬りやら倒幕を目指す志士やらのトラブルに巻き込まれます。

    話の筋としては面白いのだけれど主要登場人物の個性が乏しく、特に主人公の弓月が他に圧され気味で物足りませんでした。

  • 2013.1.12(土)

  • 時は幕末。舞台はお江戸。
    夢告ができるがおっとりとしていて一見頼りない兄と
    その兄を理解し支えるしっかり者の弟。
    貧乏神社の禰宜兄弟が主人公です。

    何年も前に行方不明になった札差の息子の捜索から始まり、
    町に横行する辻斬り、倒幕運動や寺社の未来にまで話は広がります。

    話をやや広げすぎた感があり、
    終わり方があっけないというか尻切れトンボのように感じましたが、
    しゃばけシリーズとは一味違った面白さがありました。

  • 江戸時代末期のミステリーとサスペンス。
    妖はでてこない、代りに主人公には夢を介しての予知能力が!!!

  • 小さな神社の神官兄弟・弓月と信行
    頼りない兄と真面目なしっかり者の弟

    兄は過去や未来を「ゆめつげ」出来る力を持っていた

    ある日、由緒正しい神社の権宮司から「行方不明の大店の跡取り息子を消息を占ってほしい」と頼まれる

    占いに行くと、行方不明の跡取り息子候補が3人いた!

    誰が本物の跡取りなのかを占う間に次々と事件が起きて行く

  • 賛否両論分かれる話かもしれないけれど、個人的に大好き。
    弟が兄を起こす時の容赦の無さが良い。この兄弟、本当に好きだ…!本編以前の話でよいので、続編熱烈希望。

  • 初めてしゃばけシリーズ以外のを読んでみました。う-ん、しゃばけほどは面白くなかったかなあ。舞台が幕末だと、ちょっと批評眼も厳しくなります。

  • 畠中さんの作品で初めて読んだのがこの本。また、初めて読んだ時代小説もこの本。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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