ゆめつげ (角川文庫)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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レビュー : 241
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043888016

感想・レビュー・書評

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  • 夢で占いをする家系に生まれた神官の弓月の元に、江戸の大金持ちの商家の子供の行方を探す依頼が舞い込んだ。
    その子は幼い頃に江戸の大火で行方知らずになったのだが、数年後に候補者が3名集まり、そのうちの誰が本物の子かを当てるという依頼だ。
    ただの占いの筈が、浪人に狙われ、監禁され、国に関わる大きな陰謀に巻き込まれていく。


    幕末の時代の神官職、商家の立ち位置を描いているが、この視点は考えたことがなかったため面白かった。
    江戸時代の謎解きもので、今作は夢告げというファンタジー要素がある。
    読みやすい文章で、スラスラと入り込めた。

  • しゃばげシリーズのように入り込めるか?と思いきや。。
    なんとなく、読むのに苦労をした。
    そして、読んでいるうちに、宮部みゆきさんの作品だっけか?と、錯覚を幾度となくした。
    なんでだろ??

    最後の最後で、全ての話がきれいに理解できて、すっきり。
    弓月が見たのは、はるかかなたの未来の世界。

    さて。。
    平成が終わりを迎えようとしている今、弓月が見た未来は、どんな未来なのか。。
    かなり興味深い。
    唯一思うのは、たくさんの人が亡くなり、たくさんの人が露頭に迷うようなのでなければ良いなと。

  • 札差しの本当の子どもをみつけてほしいと頼まれた、夢占のできる禰宜弓月が、いつのまにやら大きな陰謀に巻き込まれてゆく。
    しかし、畠中さんの主人公はだいたいか弱いが、キップは半端ないな。こちらが連続して読んでいるからかも知れないが、場面設定を変えたしゃばけに見えてしまってなんとも。

  • 図書館。
    実際にこういう怒涛の変化を迎えた時を生きた人たちがいたんだなと。
    戦争を遠いこととしてしか実感がなく、平和に準備されていく平成から次の世への移行を待つだけの今としては、少し不思議な気分。

  • ちょいと期待しすぎたかな。じゃばけシリーズに比べて読みにくさもあり、なかなか入り込めなかった。う~ん残念。

  • 【あらすじ】
    江戸は上野の小さな神社で神官を務める、のんびり屋の兄・弓月としっかり者の弟・信行。夢に入って過去や未来を見る「夢告」が得意な弓月だが、迷い猫を捜せば、とっくに死んで骨になった猫を見つけるという具合で、全く役に立たないしろもの。が、何を見込まれたか、大店の一人息子の行方を見てほしいという依頼が。礼金に目が眩み弟をお供に出かけたものの、事態は思わぬ方向に転がって…。大江戸・不思議・騒動記。

    【感想】

  • 江戸時代、夢占いをする神官弓月。
    ほんわかした話かなぁって読み始めたけど、どんどん物騒な話になってくる。

  • 時代小説?ミステリー?ファンタジー?
    同カテゴリーするのが一番しっくりくるかわからないけど、自分が今まで読んだことないスタイルだと思う。

    弓月の心境の部分が初めは全然理解できなかったけど、ゆめつげの曖昧さや複雑さを考えると、あとからジワジワくる。

    好き嫌いがわかれそうな作品だけど、自分は好きな作品。
    伏線が深く張られてる感はあったけど、結末は呆気ない感じもしないでもない?

    表紙絵のポップな感じからは、想像できないような過激な内容でしたwww.

  • 時代小説。
    夢の中で未来や過去を見ることができる、禰宜さんの話。
    とある依頼を引き受けたことから、わけのわからぬまま浪人に殺されかけたり、夢告のしすぎで血を吐いたりと大変な目に。
    死人もでて、話はますます複雑に……
    まあまあ面白かった

  • どんなようであれ、普通でないというのは大変なこと。

  • 最初は弓月の夢告が要領を得ていなくても面白かった。後で合点がいく事もあったし、続きも気になった。
    弟、信行との兄弟間の力関係も楽しんで読めた。
    けれど、弓月の夢告が人を巻き込み出したり、血反吐を吐くようになると途端に世界に入り込めなくなった。
    彰彦の大層な使命感も蓋をあければ突拍子もなくて現実的とは思われない。
    青戸屋のせがれだって何となくすっきりしない答えだった。
    うーん、ロマンス的な事もないし、弓月の夢告の力が強くなったのがせめてもの救いかな。

  • L

    ファンタジーでミステリーで江戸は最後。なイメージ。
    この煮え切らない子供のような人を主役にするのがこの作家さん手法?お好み?なのか。
    (カッコ)内の気持ちの吐露がうぜぇ…と言ったら失礼だけど、その気持ちについていけない。赤裸々な気持ちを読者に読ませないでほしい。
    時代背景とリンクしたミステリーなのは一読の価値あり。あとは個人の好き嫌い。

  • 2009年3月28日読了。

    江戸上野の神社。神官の弓月。弟の信行。このふたりの対比がまず面白い。若くてしっかり者の弟にのんびりでかなりうっかり者の兄。萌えるわ。そしてその性格とはまた無関係に「夢告(ゆめつげ)」の能力を授かった弓月。過去や未来が見えるというが、なかなか的を射た答えが見えず役立たずと言われる。大店の大変な依頼を受け、ふたりで出かけた先の大きな神社で事件に巻き込まれる。江戸だから時代劇だし神社だから神事っぽいけど、立派なミステリーですね。
    解説によれば作者の畠中さん、元漫画家さんだとか。道理で、台詞回しが独特で飽きさせないと思ってました。

  • 兄弟のやりとりが面白かった。

  • 幕末に志士たちが国のためという命のもとに簡単に人を切り殺していた時代、夢占いという特殊な能力を持つ弓月が夢の世界に入りこみ未来を予言していくというお話。夢告は体への影響が大きく、意味は違うけれど宇宙飛行士が地球に戻った時体への影響が大きく戻るまでにしばらくかかるということを思いだした。また、夢告は近い未来にしか行けないし過去にもいけないけれどタイムトラベルに似ている。私は夢を覚えていることは稀だけれど、夢には何か意味があると思ってしまう。今でも鮮明に覚えている夢がある。それはとても親しい知り合いが亡くなる前日と当日の早朝に見た夢。死ということ、魂の存在ということを考えさせられた。夢が未来を予言するのなら見たい気もするが見ない方が良いとも思える。

  • 江戸時代からタイムスリップする終末が良かった。

  • 畠中さんのご本は、自分的カテゴリーで時代劇にすべきか、ファンタジーに入れるべきか、いつも迷う。って、どーでもいいね。
    夢占をするお兄ちゃんと、実直で真面目な弟の神官兄弟。「しゃばけ」シリーズで良い味出してるお坊さんの名前も出てきたりする、ファンには嬉しいプレゼントも。
    占いを信じる・信じないは別として、すがりたくなる気持ちは理解できるし、また”見える”人の辛さも、いくらかは想像できる。
    現の世の哀しさや苦しさを、見えないものに頼ることで晴らしたい。人間って、なんて愚かで弱くて、愛しい存在なんだろうね。そして、そんなものなどない、と言い張る人達の中で、本当に地に足をつけて立っている人数は、なんて少ないんだろうね。
    優しい優しいお兄ちゃんの次の活躍も読みたいけれど、続きを書かれる予定はあるのかなあ。

  • 幕末、倒幕後の神仏のありようは?明治を予感させる内容がメインに?
    夢告ができる神官の息子、そしてそれを利用使用する人
    幕末の浪士と、資金調達を絡め、行方不明の札差の息子を絡めて進行する

  • これって読んだなぁ
    思ったよりも壮大なお話に

  • 安政の大地震で行方不明になった青戸屋の息子・新太郎を探すためにゆめつげを行う弓月と弟の信行。候補者の3人の子供たちとそれぞれの養い親。寺を抜け出そうとする人間を襲う浪人たち。夢の中に現れない新太郎の謎。青戸屋の息子に隠された秘密。

  • 正夢が見れるってのもきついなぁ

  • 小さい社の神官兄弟の兄が夢を見て探し物を見つけたりできる力を持っている事で相談を受けて事件に巻き込まれる話。うーん、話の夢を見る力っていうところは凄く好きな感じなのだけど、事件が起きてからの流れがちょっとのろいような気がしてちょっと途中緊迫した雰囲気が続き過ぎて退屈になってしまった。何となく巷の軽い探し物とか事件をあてにならないゆめつげで解決?していくようなお話が見たかったかも。

  • 「しゃばけ」のようなノリで読み始めたら、思いの外ミステリ!で話の流れにわくわくしながら読んだ。
    お兄さんのキャラが好きですね!ちょっとインパクトは弱いけど…。話自体はおもしろかったと思うが、登場人物の印象が薄く、記憶には残りづらいなぁと思う。かといって何度も読みたいか、というと…;
    また、最後の最後でふろしきを広げすぎた感も。倒幕や神社寺院の将来、ずっと先の未来の光景まで出てきてしまい、興ざめな感じがした。もっと身近なところで収めた方が個人的には好きでした。

  • 畠中恵さんのいつもの作品のように、和やかな話かと思ったら、思いの外物騒な話。

    手に汗握る展開で、ドキドキしながら一気に読みました。

    とりあえず無事に終わって良かった。

  • 維新以降、神仏習合から廃仏毀釈へと激動の時代を迎えることになるという背景を知っていれば、さらに面白く読めると思う。

  • 江戸後期の話。しゃばたけシリーズのつもりで買ったのですが、どうやら違ったらしい。
    しかし、怪奇話と推理話が適度に混ざって最後まで飽きずに読めました。

  • しゃばけシリーズとは違うけれど、コチラもまた面白い。

  • 江戸のしがない神社の息子2人、弓月と信行。のんびりとした兄、弓月はしっかりものの信行にいつも叱られっぱなし。そんな弓月は夢に入って過去や未来を見る「夢告」を行うことができるが、その結果はいつも芳しくない。
    ところが、さる大きな神社の権宮司がその夢告を見込んで、大店の一人息子の行方を占って欲しいと頼んできた……

    夢告という特別な能力に加え、ミステリー、政治などが絡まって最後まで楽しめました。
    幕末という動乱の時代を市井の人々がどう生きたかという様子も垣間見ることができました。

  • 畠中さんの描く妖がすごく好きなんだけど、こういうのもまたいいなぁと思った。
    どういう事なんだろう?ってガンガン読み進めて楽しかった。

    ちょうど今、神道とか寺と神社の分離についてとか調べてたから、こういう風に戸惑う人もいたのかなるほど…と思った。

  • 表紙の可愛らしいイラストに騙された。表紙と粗筋から珍騒動を期待したが結構シリアスな大騒動。6割か7割は珍騒動が欲しかったなぁ。

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著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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