つくもがみ貸します (角川文庫)

  • KADOKAWA (2010年6月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784043888023

作品紹介・あらすじ

お江戸の片隅、姉弟二人で切り盛りする損料屋「出雲屋」。その蔵に仕舞われっぱなしで退屈三昧、噂大好きのあやかしたちが貸し出された先で拾ってきた騒動とは!? ほろりと切なく温かい、これぞ畠中印!

みんなの感想まとめ

物語は、江戸時代の損料屋「出雲屋」を舞台に、姉弟が織りなす心温まる騒動を描いています。著者の独特な世界観に浸ることで、読者は八百万の神々や付喪神たちの存在を通じて、物の大切さや感謝の気持ちを再認識しま...

感想・レビュー・書評

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  • 久々に作者独特の世界に浸れた。
    日本には八百万の神様がいるらしいが、全てのものに神が宿っており、全てのものに感謝する、という概念は素晴らしいと思う。

  • 「しゃばけ」シリーズのほんわか雰囲気が大好きで、やっぱりこの本もほんわかした気持ちにさせてくれた。
    畠中恵さんの本に出てくる人間や妖、付喪神は、何かしらの欠点を持っているのだけど、区別なく丸ごと包み込む優しさがたまらなくいい。

    ほんと、癒されました。

  • 面白かったです。付喪神達のかわいいことといったら私も会話に聞き耳立てたいくらい。
    最後清次と一緒に心の中で拍手。

  • 「つくもがみ貸します」、どういう意味か気になり手に取った。

    そして読了後は、個性豊かなつくもがみたちの裏での活躍がとても印象に残った。はじめは人間に対して無愛想というかそっけないような感じがしたが、最後はちゃんと人間の見方をしてくれるかみさまなのだと、心があたたかくなった。

    やはり蘇芳の話は印象的で、一つの”もの”を介して繰り広げられる壮大なストーリーを追うのに夢中で、ページを捲る手がとまらなかった。

    章ごとのページの色への拘りも感じ、あまり馴染みのない「似せ紫」や「蘇芳」の色に想いを馳せることができた。

  • 時代物だけど、取っつきやすい。
    つくもがみ達がいい!

  • 好きな著者だったので。

    付喪神を(も)貸し出す損料屋のお話。
    しゃばけシリーズとは違って、のっけから恋愛がらみ。
    それは良いのだが、
    登場人物たち、
    このシリーズでは付喪神たち、のキャラクターが立っていない感じ。
    自ら動くことができない「物」ばかりなので、
    仕方がないところはあるが、
    そこらへんが物足りない。

    冒頭、深川の様子が詳しく書かれていたのは面白かった。

  • <目次>


    <内容>
    『しゃばけ』シリーズの畠中恵さんの作品。相変わらず付喪神が登場するが、ここでは主人公の清次との、直接の絡みはない。でも付喪神から主人公が情報を得ることは一緒。連作の最後に「ねえさん」と呼ぶお紅都の関係が変わるが、それは呼んでのお楽しみ!

  • 江戸深川で古道具屋兼損料屋(レンタル業)を営むお紅と清次の店の物で100年をこえたものは妖となり付喪神と化している。古道具として貸し出されていった先の噂話をする、という設定。
    付喪神のお喋りをヒントに清次とお紅が問題解決していく。気楽に読める一冊。

  • つくもがみ達がとても面白く、個性的。ストーリーや登場キャラクターたちはどこか暖かい。畠中さん独特の暖かさである。そして、お紅の捜し人は…?これは最後まで読んでからのお楽しみである。

  • しゃばけの若旦那の話だと思ったら違ってました。

    こちらの主人公は付喪神付きの古道具を貸し出す損料屋の義息子の清次。義理の姉に恋心を抱くも、その義姉のお紅には既に思い人が。しかも、その思い人の行方がわからなくなっている。
    そんなゴシップのような人間関係を肴に、店の付喪神たちがおしゃべりに明け暮れる。といったお話。

    付喪神という妖はいるものの、人とコミュニケーションを取らないため清次の思い通りに動かず、主人公に与えられた力が作者の他の作品よりも弱いなー、と思いました。
    だからか、読んでてこの主人公で場を切り抜けられるのか、どういう結末が待つのか、とヤキモキしました。

  • NHKの深夜アニメ『つくもがみ貸します』の原作。5話くらいからハマって、再放送を心待ちにしているのだけど、ついになく、でも原作があると知ってすぐに本屋さんで買い求めました。お江戸深川のレンタルショップ出雲屋を営む姉弟と、そこで暮らす、長い時を経て心を得た古道具たちの、ほのぼのストーリーです。
    物に宿る思い。物と共に旅する物語。使い捨てが当たり前の現代から、ろうそくの燃え尽きた最後の残り芯さえ再利用して大切に使っていた時代に想いを馳せる。良い物が後世に残るのではなく、永く大切にすることを前提にしているからこそ、お金をかけて生み出された一品であり、そういった物が世に残る。大切にされた物や、長き時を経た物には命が宿る。付喪神とは、そういうものなんだろうなと思う。

  • 妖がいっぱい出てきてにぎやかだった。
    妖怪系大好きな私としてはとても楽しく読める一冊。
    文章も軽めだし、あまり時代物を読まない人にオススメしたい。

  • はまりそう。江戸、楽しい!昔の言葉遣いって綺麗だ。神様だから人との一線はあるんだけど、つくもがみは人が日常使っているものだからかな。距離感が近くて可笑しい。

  • 江戸にて古道具屋兼損料屋「出雲屋」を営むお紅と清次、そんな2人の店では時折人ならぬ話し声が聞こえる。生まれて100年経ち魂が宿った物たち、付喪神の声である。
    決して経営が良いとはいえない出雲屋ではそんな付喪神たちも貸し出されていく。
    付喪神たちは貸し出された先で起こった騒動について色々話を拾ってくるのだが……

    なかなか付喪神たちの会話がツンツンで良いカンジでした。
    しゃばけシリーズでは協力的な付喪神たちだけれど、この物語では気位が高く、人とは話をしてやるまいとしているところがなかなか。

    お紅と清次、蘇芳の3人の恋愛模様、煮え切らない関係も面白かったです。

  • つくもがみ借りたい

  • 江戸の小道具屋兼損料屋の姉弟の話。

    妖が出てくるのは「しゃばけ」シリーズと同じだが、
    出てくる妖は、タイトル通り「つくもがみ」のみで、
    主人公も普通の人(とは言え、ちょっと変わってるのかもw)。

    ほんわかとした恋愛要素がある所も、
    「しゃばけ」シリーズとは、
    ちょっと違う仕上がりになってる。

    姉弟のキャラも、「つくもがみ」のキャラもよく、
    読了後に、ほんわかとした気持ちになれる。

    相変わらずの読みやすさで、ざくざく読める上に、
    さらりと江戸文化の説明もあるので、
    小学生からでも読めるし、読んでほしい本。

  • 畑中恵の妖怪可愛い。しゃばけを読んで文庫になるのが待ち切れず単行本で買いました。つくもがみも味のある妖怪

  • でてくるのは、妖と人と両方だからまぁちょっと語弊があるかもしれないけれど、基本的には、江戸の人情話系。一見した印象を、いい意味で軽やかにどんどん裏切ってくれるのが楽しかった。主人公の姉弟がそれぞれいいですな。

  • 本棚整理中につき再読 161

  • 江戸の時代小説というと、池波正太郎氏、宮部みゆき氏などが有名だと思います。その中で、ここ数年、耳遠い私のところでも畠中氏の名前がアンテナに引っかかるようになってきました。

    畠中恵氏は、シリーズものを中心に時代小説を多く手掛け、とうとう私も昨年、幾つか人情モノを読ませていただきました。

    で、今回はお得意の妖怪小編を読ませて頂きました。

    ・・・
    タイトルにもある、つくもがみ。

    漢字だと付喪神、と書きます。これは、100年を超えるモノに、あやかし(妖)がつくというもの。言わば妖怪を宿したアンティークです。何か事故物件みたい。

    ・・・
    舞台は東京深川の小道具屋兼損料屋、そこを取り仕切るのが親を亡くした若い姉弟(のような)二人。ちなみに損料屋というのは今でいう所のレンタル屋です。火事が多く、物を持ちたがらない江戸の庶民。「ここぞ」という時のために損料屋はアンティークな品をお客さんに有償で貸すというもの。

    で、このつくもがみ、喋ります。そして動きます。

    ただし、つくもがみと人との境界線があります。それは決して会話しない(答えない)ということ。

    故に、つくもがみらの世間話を人間二人が聞き、アクションを起こす。あるいは、今後の計画を独り言のようにつくもがみに語り掛けるようにする、とか。損料屋の二人は、つくもがみ(の憑いたアンティーク)をお客に貸出し情報収集なんかをするわけです。

    こうして江戸の事件に色々と首を突っ込みつつ、つくもがみを駆使して解決を図ったり、内実を知る、というパターンです。

    本作で5つの小編で構成されており、連続もののテレビ時代劇のような読み口でした。

    ・・・
    ということで一年ぶりの畠中作品でした。

    結局根っこは、情の機微が描かれるのだと思います。加えて、舞台装置(江戸、妖怪)みたいなものが更に味を増す、ということなのかあと。失ったものを懐かしむ現代人にはそこがいいのかな、と推察しています笑

    時代劇やオールドテイストが好きなかたには堪らないエンターテイメント小説かと思います。

    今後もぼちぼちこうした作品も読んでみたいと思います。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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