もえない Incombustibles (角川文庫 も 20-2)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年12月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043891023
感想・レビュー・書評
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大好きな森博嗣さん。
Gシリーズの「ミステリー?」なお話をずっと読んでいたので、久しぶりにちゃんとミステリーだ!と感動しました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アルコールでたとえるなら日本酒のような。
有機化学的には、エステルってところでしょうか。
意味なしジョーク。 -
少年とミステリーの組み合わせは、さわやかで情景などが新鮮できれいな感じがした。
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最初、乙一っぽいオチなのかと思ったけど、さすがにそんなことはなかった。森博嗣作品で、こういう思春期の苛立ちとか不安定さが露骨に描かれてるものが読めたのは嬉しい。
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■夢をよく見る。自分のクロックが世界と一致していないという夢を。
親しくもなかった彼の、退屈な葬儀のあとで――クラスメートの杉山が死に、僕の名前を掘り込んだプレートを遺していった。古い手紙には「友人の姫野に、山岸小夜子という女と関わらないよう伝えてほしい」という伝言が。しかし、その山岸もまた死んでしまったらしい。不可解な事件に否応なく巻き込まれてゆく僕は、ある時期から自分の記憶に曖昧な部分があることに気づき始める。そして今度は、僕の目前で事件が――。 -
大人のサスペンス
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ミステリーとしてガッチリとした作品を作ろうという気持ちは少ないのでしょう。ちょっとした違和感を引きづりながら、物語は進む。
文章がすう〜っと透明になるところがあって、ああ、今、森博嗣を読んでるんだな、と幸福感を感じながらページを捲りました。 -
シリーズ物があまり好きではない僕は、シリーズじゃない森博嗣だったので手にとってた。
帯びには青春ミステリとあったけれど、通常のミステリーとは、ストーリーも、主人公の立場もだいぶ違っている。
事件の全貌や、主人公の人となりが、読み進めて行ってもなかなか見えてこず、もやもやとした不安感が募ってくる。
結局事件の解決自体や、そこまでのアプローチにすっきりしないまま物語は終わってしまったが、読書の思いは主人公のもどかしさと不安感とも一致するんだと思う。
不思議な実験的な小説だと感じた。
森博嗣の作品のタイトルは秀逸。 -
11/01/20読了
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こういうのも書くのね,っていうのはシリーズものに慣れてしまってるからかな。
どちらにしても醒めた視線,醒めたキャラは健在ってところ。
普通に楽しめるお話だけど,随所に”らしさ”がある感じ。
事件と結末については,ありそうな設定でほんとに普通でした。