夜市 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
3.90
  • (523)
  • (635)
  • (503)
  • (70)
  • (18)
本棚登録 : 4145
レビュー : 642
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043892013

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 誰もいない真っ暗な部屋で
    背中を、首筋を
    白く冷たい手でそっと撫でられる。

    そんな「ぞくり」がこれでもかと詰め込まれた一冊。

    書店でふと手に取って読んだのですが
    なんだかこの本自身に「呼ばれた」気がしてならない。

    恐ろしくて、不気味で、切ない。
    表題作以外もしっかりと楽しめる本です。

  • とても不思議な読後感のお話でした。
    「夜市」は、不思議な世界へふらっと入っていき、そこから話が2転3転したように感じる。
    結末は少し私好みではなかったけれど、納得させられてしまった。
    「風の古道」は、不思議な道へ入ってしまった2人の少年と1人の青年の物語。
    古の神やあやかしの類が使う普通の人には見えない道。
    そこで織りなす物語が、不運を招く。
    その先にある希望をつかむことができるのか、とても気になる展開でした。
    2つのお話に言えるのは、とてもつかみどころがない文章のように感じたということ。
    すごくしっかりしていて、力を感じるのに、どこかふわふわしていて、不安感を覚えました。
    何かひきつけられる、そんな不思議な話でした。
    ぜひ他の話も読んでみたいです。

  • お、これはなかなかいい。
    郷愁を感じさせる情緒たっぷりの世界観。
    文体自体は語りすぎず、端的に物事を紡ぐだけなのに、そこから立ち現れる異世界はなぜか心を惹きつけるものがある。できのいい「世にも奇妙な物語」を見たときのような感じ。
    なによりその想像力。椎名誠の「水域」を読んだときと同種類の感動を味わうことができました。
    「夜市」と「風の古道」の2作品がおさめられているが、どちらもストーリーがひねられており、悲哀感たっぷりの心落ち着く静かな余韻を残す。好きだなぁ。これ。

  • 魔界の話しというのは、何故心惹かれるのだろう?
    映像として視覚に訴えられると、怖くて見たくないのに、小説になると自分の想像の範囲で収める防衛本能が働くのか、怖さより興味が出てしまう。
    しかし、ホントに夜市や古道に迷い込んだら怖すぎる。

  • 少年が異世界へ紛れ込む2作品。
    こんど草木の茂った遊歩道を歩いたら…。神社の脇に暗い小道を見つけたら…。異世界が広がっているかもしれないと思ってしまいそう。
    いま座っている、すぐ横にも。広がっているかもしれない。

  • この独特の世界観に夢中になります

  • 短いけど頭に残る

    不思議な物語

  •  異界行って帰って来る話。そこだけ切り取るなら、『千と千尋の神隠し』が近いだろうか。怖い話というわけではない。伏線をファンタジーならではの手法で鮮やかに回収する、さっぱりした読後感の得られる短篇2篇。
     少年時代の、自分が無力な存在である故の不条理さや喪失感を、浮世離れした物語によって少年ではなくなった読者に追体験させてくれるかのような本だった。


  • 夜市.風の古道 どちらも夏の雨降り後のようなジメジメ感があった。
    風の古道の、[異世界への扉は、気づいていないだけで直ぐそこにあるかもしれない]と言うようなところがとても好き。

  • 夏の夜の、土の地面の上にただよう空気を味わえた。

全642件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、『夜市』で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。同作で直木賞候補に。14年、『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。著書に『雷の季節の終わりに』『秋の牢獄』『南の子供が夜いくところ』『竜が最後に帰る場所』『金色の獣、彼方へ』『南の子供が夜いくところ 』『スタープレイヤー』『ヘヴンメイカー』などがある。

「2019年 『白昼夢の森の少女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

夜市 (角川ホラー文庫)のその他の作品

夜市 単行本 夜市 恒川光太郎
夜市 (角川ホラー文庫) Kindle版 夜市 (角川ホラー文庫) 恒川光太郎
夜市 Audible版 夜市 恒川光太郎

恒川光太郎の作品

ツイートする