夜市 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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レビュー : 642
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043892013

作品紹介・あらすじ

妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた-。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 魔界の話しというのは、何故心惹かれるのだろう?
    映像として視覚に訴えられると、怖くて見たくないのに、小説になると自分の想像の範囲で収める防衛本能が働くのか、怖さより興味が出てしまう。
    しかし、ホントに夜市や古道に迷い込んだら怖すぎる。

  • 夜市の雰囲気はよく伝わってきました。
    妖怪がうようよしているような世界。
    子供の頃夜市に行った裕司が、友人のいずみを連れて夜市に再び行きます。
    この世界にいきなり入り込んでも、初めて行ったいずみが、驚いていないのも自然な感じで読めました。

    ここに迷い込んだら買い物をするまで、出ることができない夜市の仕組み。
    野球の才能と引き換えに、子供の頃、弟を売った裕司。
    「なぜ、青空に吸い込まれる、自分が打ったホームランを見て泣きたくなるんだ?」
    「なんにせよ、買いさえすれば、帰りたいと思った瞬間、帰れます」
    人攫いの店に、果たして、裕司が売った弟はいるのか?
    完結している異世界。
    異世界なのに、すべて納得してしまう。
    なんてよくできたお話しかと思いました。
    日本ホラー小説大賞受賞作。

    同時収録の「風の古道」もホラーというより大人向けの童話のような感じがしました。

  • 少年が異世界へ紛れ込む2作品。
    こんど草木の茂った遊歩道を歩いたら…。神社の脇に暗い小道を見つけたら…。異世界が広がっているかもしれないと思ってしまいそう。
    いま座っている、すぐ横にも。広がっているかもしれない。

  • 読了。

  • 2014/3/9「風の古道」が少し間が空いてわかりにくくなった。また、今度読もう。★4

  • これはスゴイ。初期の森見登美彦作品からギャグ要素を取り去った感じというか、山尾悠子作品のSF要素を薄めた感じというか、グラビンスキ作品のシチュエーションを強めた感じというか…。やっぱこれに比するのはクライスト作品だろうか。「夜市」もスゴイが「風の古道」は更にスゴイ。

  • この独特の世界観に夢中になります

  • R1.8.3 読了。

     ミステリーというよりダークファンタジー的な感じがした。表題作の夜市も良かったが、風の古道のほうが好き。レンの出生の秘密とかレンとコモリの関係とか展開が気になり、一気読みしてしまった。

    ・「遠い未来、その肉体は大樹となり、その魂は古道を越えて世界を渡る風となろう。」
    ・「道は交差し、分岐し続ける。1つを選べば他の風景を見ることは叶わない。私は永遠の迷子のごとく独り歩いている。私だけではない。誰もが際限ない迷路のただなかにいるのだ。」

  • 56

    ホラーというよりは、ほんのり切なくて仄暗いファンタジー。グロくてこわい!とかじゃなくて、背筋を冷たいものが這うような、そんな怖さ。
    夜市は弟と引き換えにしてまで欲しかった才能も、
    年をとったり、誰かの一言で急にいらなくなってしまうものなんだなーとしみじみ。夜市も、一度行ったら忘れられるくらいならいいのに、3回までならまた来てオッケーでしかも開催されたらわかるっていう妙なやさしさ?が逆にすごく残酷。忘れさせてあげないんだ。。

    風の古道の方がわたしは好みだった。
    あの道ってもしかして、って思うところが数カ所あるな~。その道で死んだり生まれた人は、二度と外に出られないっていうのがぞわってきた。
    面白かった!

    20190730

  • 短いけど頭に残る

    不思議な物語

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、『夜市』で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。同作で直木賞候補に。14年、『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。著書に『雷の季節の終わりに』『秋の牢獄』『南の子供が夜いくところ』『竜が最後に帰る場所』『金色の獣、彼方へ』『南の子供が夜いくところ 』『スタープレイヤー』『ヘヴンメイカー』などがある。

「2019年 『白昼夢の森の少女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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