雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)

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  • 角川書店 (2009年8月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784043892020

作品紹介・あらすじ

現世から隠れて存在する異世界・穏(おん)で暮らすみなしごの少年・賢也。穏には、春夏秋冬のほかにもうひとつ、雷季と呼ばれる季節があった――。著者入魂の傑作長編ホラー・ファンタジー!

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

異世界“穏”での少年賢也の物語は、幻想的な雰囲気と現世との儚い繋がりが魅力です。著者は数ページで読者を引き込み、独特の世界観を展開します。雷季という特異な季節を背景に、少年が現世へ逃亡する過程が描かれ...

感想・レビュー・書評

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  • 「夜市」から「秋の牢獄」と読み
    「雷の季節の終わりに」

    現世から隠された異世界“穏(おん)”で暮らす
    少年賢也
    その世界では春夏秋冬の他に雷季と呼ばれる季節がある

    恒川さんは数ページあるいは数行で
    現世でないどこかへあっさりと引き込んでしまう
    その世界に現世との儚い繋がりを持たせるところも今まで読んだ作品と共通して
    ファンタジーでありながら幻想を見させる
    角川ホラー文庫だけど、ホラー感は低めかなと

    少年は穏から 現世へと逃亡する
    そこで 関わる 闇番とか穏からの使者等の
    現世との関わりの部分が 浅いのかな?
    読みながら納得する間合いが必要だった
    穏の世界観だけでも良かったかも

    • きたごやたろうさん
      ultraman719さんへ

      これもオイラ宛のコメントかな?

      オイラも300冊くらい、積読状態の本がありますよ笑。
      ultraman719さんへ

      これもオイラ宛のコメントかな?

      オイラも300冊くらい、積読状態の本がありますよ笑。
      2025/02/01
    • おびのりさん
      私は先週突然の図書館本の襲撃に
      思わず詰みました
      カード3枚で
      全部で常時で30冊予約してるんですけど
      人気作はばらばらぼちぼちくるので
      お...
      私は先週突然の図書館本の襲撃に
      思わず詰みました
      カード3枚で
      全部で常時で30冊予約してるんですけど
      人気作はばらばらぼちぼちくるので
      おおよそ読める程度なんですけど
      なんか突然どーんときてしまい
      まさかの図書館本の積読です
      2025/02/01
    • きたごやたろうさん
      おびのりさんへ

      分かります・分かります。

      図書館の順番って読めないですよね。

      例えば待ち順が15番だとして、まぁ2ヶ月待ち...
      おびのりさんへ

      分かります・分かります。

      図書館の順番って読めないですよね。

      例えば待ち順が15番だとして、まぁ2ヶ月待ちかなぁと思っていたとします。
      ところが最寄りの図書館が突然オイラの予約本をありがたい話ですが、買ってくれた。
      そしたら場合によっては、オイラの待ち順は1番になっちゃいます。
      当然直ぐに予約本準備完了の連絡が入ります。

      正直、ありがた迷惑状態です…苦笑。
      2025/02/01
  • 前回は「夜市」を読み、もうひとつ読んでみようかと思いこれを手に取った。そして面白かった。

    何がどうと説明は出来ないけど、出だしのプロローグがとてもいい。すぐに引き込まれていった。

    もう少ししたら、他の作品も読まずにいられない。

  • 地図に載っていない隠れ里「穏」で暮らす賢也が、命を狙われたことをきっかけに「穏」から逃げることで物語が広がっていく。

    おもしろい!
    賢也が「穏」から出ていくことで話は広がっていくけれど、そんなに展開しすぎずにまとまっていて、閉鎖的な雰囲気が良い。広がっていくのにどこか閉鎖的なのが不思議。恒川光太郎作品って感じ!この世界観本当好きだなぁ

    「穏」と、いわゆる「こちらの世界」の交差に加えて、登場人物も交差していく。
    登場人物はみんなキャラが立っていて読んでいて楽しかった。
    特に好きなのはツガ。ちょっとしか出てこないけれど・・・
    やさしくて穏やかで可愛らしい!(おじさんなのに笑)
    「穏」から旅立つ茜をツガが送ってくれる場面、のんびりしていて、透明感が良いなと思う。
    「油揚げが載っているラーメンもあるよね?」
    「茜ちゃん死んだら俺、泣くよ」

    「穏」と墓町の境で幽霊を追い返している大渡さんも好きだな。渋くて良い。
    この「穏」と墓町の境界で幽霊がこちらに歩いてくる場面の、おどろおどろしい不気味な描写、やっぱりすごく上手。得体のしれない感じがすごくゾワッとして静かに怖い。

    物語のラストもとても静かで寂しい。
    え、そうなるの?と思うけれど、物語は淡々と進んでいく。そもそも物語全体が静かで、クライマックスの戦いの場面もやっぱり静か。スローモーションで見ているかのような、ゆっくりとした感じ。この静かさが独特な味で良いですね。


    「きっと人はみな死にかけていて、生とは要するに、死にかけているものが、死なないように足掻くその行動の全てを指すのだ」

  • 異世界のような、すぐ隣にあるような、不思議な、とても良い雰囲気で好きです。「夜市」も良かったけどこちらも良いです。

  • 筆者の得意な別世界と現実の話。
    ホラー感は薄いが不思議なファンタジーで、読みやすく面白い。
    最近立て続けに筆者の小説を読んだがはずれはなかった。

    賢也はこれからどんな日常を送るのだろうか…

  • 読み終わったらしばらく動けなくなる。

  • 『夜市』『秋の牢獄』に続いて読んだ、恒川光太郎さんの作品です。
    正直、その2作にはホラー要素はあまり感じられなかったのですが、今回初めてホラー感を味わいました。
    虐待や人殺しなどの描写が怖かった点と、ラストでムネキの心臓が閉じ込められて、今もどこかで封印された缶がごとごと鳴っている、という点です。

    この先もし、うごめく缶を見つけたとしても、わたしは絶対開ける勇気はないです((((;゚Д゚)))))))

  • 「穏」(おん)という異界。雷の季節に人が攫われる風習。幽霊の溜まり場「墓町」。人に取りつく「風わいわい」という魔物。

    物語はいい感じ始まったのだけれど、途中から、主人公賢也が穏を追われる話となり、トバムネキという不死の暗殺者との戦いの話に変質してしまった。穏を舞台とした妖しい話を期待していたので、ちょっと残念。

  • ファンタジー要素がある本だった。
    数ページ開くだけで一気に引き込まれるのは流石です。やっぱ好きだなぁ。この作者。
    これを期にこの作者流しで次行ってみよう…(๑•̀ㅂ•́)و✧

  • ◆単行本読了後、加筆された文庫本と読み比べ。◆本作の感想は単行本にUP。◆思いの外、読点が増えていたり削られていたり。◆加筆部分は、第11章後半部分から登場する赤いカードを渡すメッセンジャーの存在と第13章「〈賢也〉〈茜〉待ち合わせ」。単行本になかった茜の「雷の季節」以降の行動が書き表されている。獣の正体も。◆個人的には単行本の方が好み。トバムネキとの決闘の際、思いがけない茜の援護がとても嬉しかった(生きていた!)から。章の追加によって単行本でのもやもやが腑に落ちた感は特になかった。【2013/08/29】
    ◆「風わいわい」勝手にハシビロコウのビジュアルに脳内変換。

    • はこちゃんさん
      ふみえさん、やっほ~(*^_^*) どちらも読んだのね、スゴイ♪ 私も両方読んだけれど、単行本は発売後すぐに図書館で、文庫本はずいぶん経って...
      ふみえさん、やっほ~(*^_^*) どちらも読んだのね、スゴイ♪ 私も両方読んだけれど、単行本は発売後すぐに図書館で、文庫本はずいぶん経ってから読んだから、違いがわかりませんでした~┐(´ー`)┌
      2013/09/05
    • lttrsさん
      はこちゃん(^▽^)♪ 皆さんのレビューのおかげで文庫に加筆があることを知り、文庫購入して単行本図書館で用意したのです(*^艸^*)グフフ...
      はこちゃん(^▽^)♪ 皆さんのレビューのおかげで文庫に加筆があることを知り、文庫購入して単行本図書館で用意したのです(*^艸^*)グフフ これでコメント返信になってるとよいのですが。まだまだ手さぐりで。でもブクログ、管理上できそうなこといっぱいで面白いです♪ 
      2013/09/05
  • 日本古来の「村」の風土、風習を継承しつつ現実の世界から隔絶された異郷「穏」。そこに住む一人の少年の数奇な運命を巡る物語は死霊やあやかしの跋扈する幻想の世界でありながら、子どもの頃に感じ見た懐かしい憧憬に似た優しい雰囲気を持つ世界観の中で綴られてゆく。
    主人公の逃避行と彼を取り巻く人々の姿を通して語られる「人が生きる道筋」をドラマとしてキッチリと描き上げた技量、独特の語呂とリズム、優しく語りかける文脈は幻想小説家、恒川光太郎の作家として類稀なセンスを感ぜずにはいられない。優しくも不思議な読了感は心地よい。

  •  冬と春の間に神の季節である雷季が存在し、現実世界とはずれた場所にある地図にも載っていない「穏」という場所。情緒豊かな田舎でありながら、秘匿された土地であるが故の闇を孕んでいて、世界観に浸れた。
     雷の季節に姉を失い「風わいわい」に憑かれた賢也が闇番と打ち解け、夜な夜な「墓町」に通うところは、ちょっぴり悪いことをしているようで、同時に他人に誇れるような秘密で、冒険心をくすぐられた。
     正当防衛としてナギヒサを刺殺してしまった賢也が「穏」を追われて物語は茜という少女視点に移る。二人の関係性は、分かりやすく仄めかされていたが「雷の季節に攫われた姉」という部分が謎として残り続けたので楽しめた。
     現実世界に渡る際には、「穏」と「現実」との調和がとれていて、あたかも「穏」が当たり前に存在しているような感覚になった。
     「風わいわい」がなんとも癖になる響きで、一度は憑かれてみたくなる。ことによると、もう飛び去ってしまった後かもしれない。

  • ずっと読まずに
    積読しておりましたが
    やっぱり好きです
    恒川光太郎さん
    読み始めると
    胸をがっしり掴まれて
    ラストまで”読み切る”と言うよりも
    ”駆け抜ける”と言う言葉がバッチリ合います

    人間界からは見えない
    ”穏”と言う小さな村に存在する
    ”雷の季節”から始まるお話し
    懐かしさを感じる情景と
    見えない何かへの恐怖

    油断してのんびりしてると
    不思議な世界へ引っ張り込まれて行きます

    主人公とそれに取り憑く”風わいわい”との
    繋がりと、理由

    370ページを読み終えた
    喪失感と共に
    胸に残った物は
    無我夢中で駆け抜けた
    10代の頃を想う気持ちに
    少し似ていました。

  • 途中までは、少年の冒険譚とか、成長物語かと思いきや
    何気に挿入されている別の話と絡み合って
    全体像が見えてくる。
    それら全てが伏線だったかのように回収されていく。
    淡々と書かれているのに、悲しみや怒りが駆け抜けていく。
    そして切ない余韻が後を引く。
    単行本を読んでいないので、読み比べはできなかったけど
    またいいものを読んでしまった。
    心が疲れてるときは、恒川氏の異世界モノを読もう!

  • 恒川光太郎、連読み四作目。角川ホラー文庫刊行作品では、ラスト。
    ラストにして、特大ヒット。
    『夜市』と甲乙付けがたい大好物作品。
    『夜市』(『風の古道』含む)での和風幻想怪奇の世界、恒川ワールドをさらにコッテリ煮詰め、長編に仕上げている。
    「風わいわい」等の語感センスも素敵だ。
    各章、その〈〉にある人物の視点で描かれ、クライマックス前辺りから収束していき、ユックリと点は線へとなってゆく。
    個人的には、繰返し読みたくなるタイプの作品。再読時は時間とって、一日での一気読みに挑みたい。

  • 面白い。恒川さんの描く異世界は本当に引き込まれる。

  • 面白かった
    また読みたい

  • 前作『夜市』の流れを汲むホラーとファンタジーの融合に加えて、冒険小説の要素も取り入れられ、そこに新たな可能性が見受けられます。

    風霊鳥、闇番、鬼衆などのネーミングセンスも秀逸で、冬と春の間にある短い季節「雷季」の設定も含めて、想像力を掻き立てられる独自の世界観には心惹かれるものがありました。

    物語が終わっても続きが気になる作品は数多くありますが、この作品もその一つで、いつかこの登場人物たちにまた会いたい、そんな気持ちになってしまいます。

  • あの世の瀬戸際にあり、世界の地図には載ってない人里『穏』が舞台の物語。相変わらずの切なさとどこか懐かしい雰囲気が漂う独特の世界観。こんな世界が、もしかしたらあるかもしれないと思ってしまう。この話のテーマは「因果」だと思う。

  • 読みやすかった。
    世界から切り離された集落【穏】
    不思議な力を宿すかぜわいわい。
    雷の季節に人が消える。

    持ち味の恒川ワールド全開だった。
    この不気味な雰囲気が夏に欲しくなる。

    不死のサイコパス怪人トバムネキ…
    物語のリアリティと非リアリティの境界を曖昧にされる感覚が楽しい。
    どこか村上春樹をも思わせる。
    面白かった。


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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、「夜市」で日本ホラー小説大賞を受賞してデビュー。直木賞候補となる。さらに『雷の季節の終わりに』『草祭』『金色の獣、彼方に向かう』(後に『異神千夜』に改題)は山本周五郎賞候補、『秋の牢獄』『金色機械』は吉川英治文学新人賞候補、『滅びの園』は山田風太郎賞候補となる。14年『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。その他の作品に、『南の子供が夜いくところ』『月夜の島渡り』『スタープレイヤー』『ヘブンメイカー』『無貌の神』『白昼夢の森の少女』『真夜中のたずねびと』『化物園』など。

「2022年 『箱庭の巡礼者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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