- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043892020
作品紹介・あらすじ
雷の季節に起こることは、誰にもわかりはしない-。地図にも載っていない隠れ里「穏」で暮らす少年・賢也には、ある秘密があった-。異界の渡り鳥、外界との境界を守る闇番、不死身の怪物・トバムネキなどが跋扈する壮大で叙情的な世界観と、静謐で透明感のある筆致で、読者を"ここではないどこか"へ連れ去る鬼才・恒川光太郎、入魂の長編ホラーファンタジー。文庫化にあたり新たに1章を加筆した完全版。
感想・レビュー・書評
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前回は「夜市」を読み、もうひとつ読んでみようかと思いこれを手に取った。そして面白かった。
何がどうと説明は出来ないけど、出だしのプロローグがとてもいい。すぐに引き込まれていった。
もう少ししたら、他の作品も読まずにいられない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
異世界のような、すぐ隣にあるような、不思議な、とても良い雰囲気で好きです。「夜市」も良かったけどこちらも良いです。
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筆者の得意な別世界と現実の話。
ホラー感は薄いが不思議なファンタジーで、読みやすく面白い。
最近立て続けに筆者の小説を読んだがはずれはなかった。
賢也はこれからどんな日常を送るのだろうか… -
読み終わったらしばらく動けなくなる。
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ファンタジー要素がある本だった。
数ページ開くだけで一気に引き込まれるのは流石です。やっぱ好きだなぁ。この作者。
これを期にこの作者流しで次行ってみよう…(๑•̀ㅂ•́)و✧
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「穏」(おん)という異界。雷の季節に人が攫われる風習。幽霊の溜まり場「墓町」。人に取りつく「風わいわい」という魔物。
物語はいい感じ始まったのだけれど、途中から、主人公賢也が穏を追われる話となり、トバムネキという不死の暗殺者との戦いの話に変質してしまった。穏を舞台とした妖しい話を期待していたので、ちょっと残念。 -
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ふみえさん、やっほ~(*^_^*) どちらも読んだのね、スゴイ♪ 私も両方読んだけれど、単行本は発売後すぐに図書館で、文庫本はずいぶん経って...ふみえさん、やっほ~(*^_^*) どちらも読んだのね、スゴイ♪ 私も両方読んだけれど、単行本は発売後すぐに図書館で、文庫本はずいぶん経ってから読んだから、違いがわかりませんでした~┐(´ー`)┌2013/09/05
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はこちゃん(^▽^)♪ 皆さんのレビューのおかげで文庫に加筆があることを知り、文庫購入して単行本図書館で用意したのです(*^艸^*)グフフ...はこちゃん(^▽^)♪ 皆さんのレビューのおかげで文庫に加筆があることを知り、文庫購入して単行本図書館で用意したのです(*^艸^*)グフフ これでコメント返信になってるとよいのですが。まだまだ手さぐりで。でもブクログ、管理上できそうなこといっぱいで面白いです♪2013/09/05
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日本古来の「村」の風土、風習を継承しつつ現実の世界から隔絶された異郷「穏」。そこに住む一人の少年の数奇な運命を巡る物語は死霊やあやかしの跋扈する幻想の世界でありながら、子どもの頃に感じ見た懐かしい憧憬に似た優しい雰囲気を持つ世界観の中で綴られてゆく。
主人公の逃避行と彼を取り巻く人々の姿を通して語られる「人が生きる道筋」をドラマとしてキッチリと描き上げた技量、独特の語呂とリズム、優しく語りかける文脈は幻想小説家、恒川光太郎の作家として類稀なセンスを感ぜずにはいられない。優しくも不思議な読了感は心地よい。