きみが見つける物語 十代のための新名作 休日編 (角川文庫 あ 100-103)

制作 : 角川文庫編集部 
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本棚登録 : 704
レビュー : 80
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043894048

作品紹介・あらすじ

とびっきりの解放感で校門を飛び出す。この瞬間は嫌なこともすべて忘れて……読者と選んだ好評アンソロジーシリーズ。休日編には角田光代、恒川光太郎、万城目学、森絵都、米澤穂信の傑作短編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 米澤穂信(夏季限定トロピカルパフェ事件)、
    万城目学(ホルモー六景)、恒川光太郎(秋の牢獄)、
    森絵都(永遠の出口)、角田光代(学校の青空)
    豪華5人組のアンソロジー!!

    みんな好きな作家さんばかりなので「アタリ!」と思って読んだら
    みんな読んだ本ばかりでした。
    がっかりしたけど、読み始めるとやはり面白くて
    あっという間に読破。

    一番好きなのは「恒川さん」やっぱり好きだわ~(*´ー`)
    ピカイチだと思いました。

    どの作品も読みごたえありで、また「鴨川ホルモー」「ホルモー六景」
    恒川作品読みたくなりました。

    このアンソロジーはおいしい「アタリ」です♪ぜひぜひオススメです。

  • 「秋の牢獄」は思わぬ収穫。初めて見る作家だけど、今後気を付けておこう。
    角田光代はなんか風格があったなあ。いかにも女子の物語なのに、おっさんも入り込める。

  • “子供同士で千葉なんて、と渋い顔をする母には、「いつまでも子供と思っていても、もう中学生なんだよ、お母さん」と静かに諭して説きふせた。そのくせ電車賃は「中学校の入学式までは小学生だもんね」とちゃっかり半額の子供料金ですませた。
    「ほんとのとこ、あたしたちって今、小学生なのかな、中学生なのかな」
    赤い「小」マーク入りの切符を手に、春子は物思い顔でつぶやいたけど、私にはそんなのどちらでもよかった。
    もう小学生ではないような、でも中学生でもないような、空白の二週間。
    ぽっかり口を空けたあなぼこみたいな季節。
    私はただその浮ついた時間を浮ついた心でふわふわとやりすごしたいだけだった。”

    「シャルロットだけはぼくのもの」 米澤穂信 「夏期限定トロピカルパフェ事件」所収
    「ローマ風の休日」 万城目学 「ホルモー六景」所収
    「秋の牢獄」 恒川光太郎 「秋の牢獄」所収
    「春のあなぼこ」 森絵都 「永遠の出口」所収
    「夏の出口」 角田光代 「学校の青空」所収

    ちょっぴり苦いような休日話。

    “「だって昨日まであなた、行けるところだったらどこだっていい、推薦でどっか行きたいなあって言ってたじゃないの。受験勉強はしたくないし、働くのはもっといやだって。いったい何が不満なのよ?」
    その問いに答えることはできなかった。黙ってうつむいていると、どうしたっていいのよ、あなたの人生なんだしね、と母親はため息混じりに言った。あそこがどうしてもいやだって言うなら断って受験したっていいんだし、だめだったら浪人したっていいし、働いたって専門学校に行ったって、お嫁に行ったってその準備をしたって、どうしたっていいのだと母親は言い、でも、行けるところがあるんだから行っておくのが賢明だと思うけど、とつけくわえた。そう言われて私は窓の外に視線を移し、浪人している、働いている、専門学校に通っている、花嫁修業をしている自分を想像してみた。すべて容易に想像できたが、窓の外をせわしなげに歩いていく人たちの人生と同じくらいそれらにはどれも現実感がなく、またそのうちのどれもやりたいと思えなかった。そうして考えているといよいよあの短大に進むのがいやになってきて、愕然とした。私は何もやりたくないのだった。何かしなくてはいけないこの時期に、私にはやりたいことの一つもないのだ。ね?とのぞきこむ母親に、そうかもしれないね、と力無く言った。
    明くる日学校に行って、三者面談どうだった?と私はみんなに訊いてまわった。みんないろいろ言っていたけれどだれも本当のことを言っていないように思えた。できることなら一人一人に向かい合って、卒業したらあなたはどうするつもりなのか、それは本当に自分の進みたい道でやりたいことなのか、それはいつどんなふうに決めたのか、きちんと訊きたかった。けれどもちろん、そんなことは怖くてできない。みんなそうに決まっているのだ。私たちは入学した年から、何かにつけて進路はどうするのか考えなければならなかったし、どんないい加減なものにせよ、ずっと抱いてきた考えを三者面談の途中で変えてしまう人なんているはずがないのだから。”

  • 一日で5日分の休みを過ごした気分になった!
    私のお気に入りは恒川光太郎さんの『秋の牢獄』
    面白かった
    アンソロっていいな〜

  • この本は小学校図書室NG
    「シャルロットだけはぼくのもの」米澤穂信 高校生同士の心理駆け引きが楽しい。この、事件にならない日常の推理描写が米澤穂信らしくて◎
    「ローマ風の休日」万城目学 バイト先の年上女子と数学絡みで街散歩デートする。主人公目線の描写も良いし、青春っぽい良い話。
    「秋の牢獄」恒川光太郎 同じ日を繰り返す不思議な話。虚無感感じさせる。ホテル浮気現場と殺人あり。
    「春のあなぼこ」森絵都 小学校卒業した春休みに近くの街に電車乗って買い物行く女子たちの少し冒険的な1日、心情が上手く書かれてる。
    「夏の出口」角田光代 高校最後の夏休みにナンパ島と言われる所に女子友達と旅行に行く主人公の、進学も未来像も描けずゆらゆらしている気持ちとナンパの虚しさが上手くミックスしている。小学生には不適。

  • それぞれの作者が個性的な描写になっていて、学生の休日の過ごし方が分かりやすい作品集でした!

  • 米澤穂信さんの作品が印象に残った。

  • このシリーズの中だと一番好きなお話が詰まっています。
    世界の大部分が学校で占める学生たちにとって、学校から離れた休日の日々は貴重で、少し不思議な趣があります。けれど、角田光代さんの『夏の出口』で、どれだけ遠くに出かけようと私は私でしかないという事実を突きつけるような描写が一番印象に残りました。

  • 娘が図書館で借りてきた本。
    アオハル感あふれるなぁ~。
    小学生には少し早いかも?と思いつつ、色々な経験をして成長して欲しいな。

  • 図書館で。
    アンソロって難しい。テーマは同じなんだろうけれども自分に合う、合わないは勿論出てくるし。
    米澤さんのお菓子の話は読んだことがありました。
    同じ一日をずっと繰り返すってちょっとホラーだけど設定は面白いかもしれない。ウン。
    そしてたのきんトリオとか…懐かしすぎる(笑)恋愛脳の人は小学生ぐらいから恋愛脳なんだなぁ…

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著者プロフィール

角川文庫編集部

「2008年 『きみが見つける物語 十代のための新名作 スクール編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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