きみが見つける物語 十代のための新名作 不思議な話編 (角川文庫)

制作 : 角川文庫編集部 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年1月23日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043894079

きみが見つける物語 十代のための新名作 不思議な話編 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 一番好きなのは大崎梢さんの短編。二股でおなじみ(笑)額田王がモチーフになった話です。

    ・すげ替えられた顔色/いしいしんじ
    若い女が「顔を取られた」と警察署に駆け込んでくるが、他人が見ると彼女の顔はいつもの顔である。
    しかし同様の事件が相次ぎ、とうとう村人全員が同じことを言いだす。
    隣町の整形外科がもうかる。

    ・純子の冒険/宗田理
    「ぼくらの七日間戦争シリーズ」超懐かしい!
    小さな冒険に出掛けた純子と同級生たちが白骨死体を見つけて、犯人を追い詰めるまでの話。
    奇妙なのは犯人の動機(被害者とたいしたつながりはなかったのに、突然電話をかけて会い、殺した)かな~。
    今でこそありふれた動機ではあるけれど。

    ・標野にて 君が袖振る/大崎梢
    額田王、なんというか現代の私たちの心を揺さぶる人物ですね。
    「茜さす~」の歌は「言の葉の庭」でも出てきたのでその時に額田王について調べたことがあります。
    いつも書店に来るマダムが謎の言葉を残して失踪。どうやらそれは17年前に事故で亡くなったマダムの息子が関係しているらしい…。
    主人公は書店員で、本の知識を生かして真相が明らかになります。
    事故で亡くなった17歳の高校生が、愛する先生に返した歌
    「会いみての のちの心にくらぶれば むかしはものを 思わざりけり」
    の意味を調べてびっくり。
    「君と結ばれてみると、余計恋しさが募る。結ばれる前の恋しさなんて、たいしたことないと思うくらいだ」
    的な意味でした。結ばれる=肉体関係のこと。
    ちょっと気障すぎて、読んでいて赤面するほどです。
    文中で登場人物も言ってましたけどまさに「殺し文句」。

    ・廃塾霊/筒井康隆
    脚本形式になっている。
    塾帰りに襲われる子供が増え、政府が塾の禁止を命じるという設定。
    塾に関する文化人のコメントや、塾が非合法組織になって行くさまがシュールに書かれていました。
    毎回摘発される少女も良いw

    ・動物園/三崎亜紀
    特殊な能力(精神的なもの)を用いて動物の精巧なホロのようなものを作り出し、動物園に行ってそれを見せることを生業とする主人公。
    実際の動物を扱う飼育員と心を通わせていくさまや、ライバル企業とのあれこれ。
    そして主人公の、雇用主に対する微妙な気持ちも見え隠れして、良かったです。
    この短編だけでなくもう少し先も読みたくなりました。
    続きとかあるのかな…?

  • 筒井康孝の廃塾令が好き!借りて読んだので、古本であったらほしい。新品でも500円なら買い!
    君が見つけるシリーズで一番面白いとおもう。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    いつもの通学路にも、寄り道先の本屋さんにも、見渡してみればきっと「不思議」が隠れてる。さあ、ミステリアスなできごとに出会う、そんな旅に出かけよう!旬の作家が集結、それぞれが描いた不思議な物語とは?いま読みたい名作を厳選、超豪華ラインアップでおくる、短編小説集『きみが見つける物語―十代のための新名作』。「不思議な話編」には、いしいしんじ、大崎梢、宗田理、筒井康隆、三崎亜記の傑作短編を収録。

    【キーワード】
    文庫・アンソロジー・シリーズ・SF・ミステリー


    +++1

  • 廃塾令がばかばかしくて笑えます。最後の毎回捕まる女の子とか何となく通わせている母親たちがシュールで。動物園は社長が気になります。あの能力は動物にだけなれるのかそれとも何にでもなれるのかも。この話はシリーズとかではなさそうでちょっと残念。顔をかえられて誰にもわかってもらえないのは恐ろしいですね。私もひとの顔なんてはっきり言ってまじまじと見る方ではないので怪しいですが。純子の冒険と袖振る話はあまり入り込めなかったです。

  • 動物園が不思議。

  • 色々な作家の短編集。

    不思議な話編では、いしいしんじ、大崎梢、宗田理、筒井康隆、三崎亜記の作品が読めます。

    お気に入りの作家を見つけるのに、いい短編集だと思いますよ。

  •  
    短編集 。 恋愛編を昔読んだことがあり
    不思議な話編 を 読ませていただきました 。

    大崎梢の 「 標野にて 君が袖振る 」 は、
    短いお話ながらも よく出来たお話で
    源氏物語 読みたくなりました 。
     

  • 読了。

  • さすがに奇妙な話が多かったな。そんな中で、宗田さんと大崎さんで安心したw

  • "十代のための新名作"と題して集められた短編集。
    「不思議な話」という括りでいしいしんじさん、大崎梢さん、宗田理さん、筒井康隆さん、三崎亜紀さんの作品を一編ずつ収録。

    なかなかクセのある作品の選択です。

    いしいしんじさん「すげ替えられた顔色」は、駐在所に村の女性が次々と「自分の顔を奪われた」とやってくるホラー的な要素が見える作品。
    警官には、その違いが分からないのだが……

    宗田理さん「純子の冒険」は、著者のヒット作「ぼくらの七日間戦争」の登場人物が活躍する物語。ハイキングで見つけた白骨死体。殺人犯を見てしまったらしい純子に迫る犯人との頭脳戦を描きます。

    大崎梢さん「標野にて 君が袖振る」は、成風堂書店事件メモという書店員を主人公にしたミステリの一作。漫画「あさきゆめみし」を買ったあと行方をくらました老婦人の謎に迫ります。
    シリーズの中でも、物語の落としどころが印象的な作品です。

    筒井康隆さん「廃塾令」は、いかにも筒井さんらしいSF作品。
    塾に行く子どもたちが襲われるという世界で、政府が「廃塾令」を出すという物語。学習塾に通うことと、子どもへの影響を真面目に書いていたかと思えば、「廃塾令」に伴うドタバタを次々とテンポ良く見せていきます。

    三崎亜紀さん「動物園」は、動物園の記念行事に招かれた一人の女性を描いた物語。その女性は、展示の目玉となる動物を「観せる」ことができるという。

    どの物語も著者の魅力の一端を知ることのできる良いオムニバス短編集だと思います。
    たまにこういう作品集を読めば、自身の読書の幅が広がるんじゃないでしょうか?
    個人的に好きなのは「動物園」。「となり町戦争」の三崎亜紀さんらしい穏やかで不思議な世界観。どっぷり入るとその世界から抜けられそうにありません。

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