きみが見つける物語 十代のための新名作 切ない話編 (角川文庫)

制作 : 角川文庫編集部 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 363
感想 : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043894086

作品紹介・あらすじ

たとえば誰かを好きになったとき。心が締めつけられるように痛むのはどうして? 読者と選んだ好評アンソロジー。切ない話編には、小川洋子、萩原浩、加納朋子、川島誠、志賀直哉、山本幸久の傑作短編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 「十代のための新名作」というフレーズが気恥ずかしくて
    レジではいつもおずおずと差し出していたこのシリーズ。
    数冊目ともなると、もう、「いいんだもん!おばさんだって読みたいんだから!」と
    開き直って堂々と会計できるようになりました。
    うん、これこそ成長! 人は幾つになっても成長できるのよ!
    と、自分で自分を励ます私。。。切ない。。。

    いつもながら、テーマに沿って作品をセレクトする、そのセンスが素敵。
    色あいもかたちも違う、さまざまな切なさが並べられています。

    加納朋子、山本幸久、小川洋子の3作は前に読んでいて
    しかもどれも好きな作品だったので、ほくほくしながら読んだけれど
    このアンソロジーの凄さは、「切なさ」の括りに、
    荻原浩の『お母さまのロシアのスープ』と志賀直哉の『小僧の神様』を
    どうだ!とばかりに入れてしまったこと。

    『お母様のロシアのスープ』での、人としての倫理をかなぐり捨ててでも
    我が子を守ろうとする母親の、狂気と紙一重の切なさ。

    『小僧の神様』では、鮨の一つも買えずに追い返された小僧を憐れんで
    気まぐれに腹いっぱい鮨を振舞ってしまった自分に
    なんともいえない居心地の悪さを感じる、裕福な男の切なさ。

    この2作が、他の作品の淡い切なさをぴりっと引き締めているのが素晴らしい。
    読書の入り口として、十代のこどもたちにももちろん読んでほしいけれど
    十代をはるかに超えた読み手にも、堪能してほしいアンソロジーです。

  • 一昨年~去年にかけて、このシリーズのうち5冊くらい読んで、知らない間にまた出ていたのか、と思い図書館で予約。

    切ない話というほど切なくないかな。
    ・川島誠「笑われたい」
    切ないというよりはケンジのうざさが痛い。
    そしてそれを冷静に見ているような語り手がさらに微妙。
    そんなに気になってたならなんかすればよかったのに。

    ・加納朋子「春の嵐」
    読んだことがあった。加納さんの本は全部読んでいるから。
    これは最終的には切なかったと思うんだけど、この本には途中までしか載ってないから、そこで切っちゃうと単に、良い親に恵まれず可哀想だと自分で思っているうざい子の話、みたいなことになってる;

    ・荻原浩「お母さまのロシアのスープ」
    これも切なくはない。
    どっちかというとグロ系?
    人肉スープ。

    ・山本幸久「閣下のお出まし」
    これは比較的切なかった。

    ・小川洋子「キリコさんの失敗」
    切ない・・・?んー、これもちょっと違うかな。

    ・志賀直哉「小僧の神様」
    これはよかった!
    有名な文豪ということで名前は知っていたのだけど読んだのははじめて。
    この人の本はまた読みたい。

  • 小僧の神様を読みたくて図書館で聞いたら、この本を。小僧の神様は切ない物語なのか?お母さんのロシアのスープがインパクトすごすぎ。小学校高学年からって、これいいのって心配になっちゃった。

  • 小学校図書室不適あり。
    「笑われたい」川島誠
    回りから笑いを取って居場所作るケンジを、バスケもできるしかっこいい俺が語る。
    「春の嵐」加納朋子
    難関校に受かったのにダメ両親が多重債務で一人母の遠い知り合いのとこに逃げる十五女子。不思議な赤ちゃんと出会うとこまで。
    「お母さまのロシアのスープ」荻原浩
    ロシア母と731部隊をモデル?の父から生まれた中国に隠れ住んでいる姉妹目線で語られる。売るもの無くなっていき母が行うことが小学校向けではない。枯れ葉剤で起こることとか、色々含みある話。
    「閣下のお出まし」山本幸久
    離れてすんでいる俳優の父のところに行く小五男子、そこに住む子どもとの父を間に挟んだ関係のやり取りがいい。父の職業も効果的。
    「キリコさんの失敗」小川洋子
    何か感情が欠損しているように書かれる母と、小学校~中学生くらいの主人公女子の心を埋めてくれるようなエピソード語られるキリコさんとの話。なくなった笛や万年筆を探してくれるが、あることでいなくなってしまう。
    「小僧の神様」志賀直哉
    貧しかった頃、丁稚が食べたいお寿司を裕福な人にごちそうしてもらうのだが、それにまつわる人たちの心をあちこちから表現。

  • 6編の話からなる。

    すべての話が、読んでいるとなぜか切ない気持ちになる。。

    そんな作品です。


    10代のころ、誰もが少しは感じたことがある切なさがよみがえります。

  • 面白かったけど、これ切ないかな?というのが率直な感想です。
    10代向けのお話と銘打ってますが、「笑われたい」や「キリコさんの失敗」などはもう少し歳をとった後の回顧録として切なさが身に沁みそうな話だと思いました。
    後は、切なさというよりこの後のお話が気になってしまうようなものが多かったです。

  • 10代でこれを切ないと感じるかな?

  • 6話の短編アンソロジー。『夏のこどもたち』笑われたい 川島誠/『てるてるあした』春の嵐 加納朋子/『押入れのちよ』お母さまのロシアのスープ 荻原浩/『はなうた日和』閣下のお出まし 山本幸久/『偶然の祝福』キリコさんの失敗 小川洋子/『城の崎にて』小僧の神様 志賀直哉。

    面白いと感じる作品はなかった。残念。このシリーズに共通する〇〇編というキーワードに対する疑問。はっきりいって今回も切ない作品はない。

  • 01YA
    作家が活躍した時代はまちまちでも、空気感が一緒なら楽しく読めそう。

  • 6人の作家のアンソロジー。
    最後に志賀直哉が入っているのは驚き。
    荻原浩の「お母さまのロシアのスープ。」
    前に読んでいるけど、一番印象に残りました。
    お母さまが守りたい双子の秘密。2人の、いえ3人の生活をどう維持しているか。切ない。
    小川洋子「キリコさんの失敗」もよかったです。
    子供にとって、素敵な大人の味方ですね。

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著者プロフィール

角川文庫編集部

「2008年 『きみが見つける物語 十代のための新名作 スクール編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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