- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043895014
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
軽くて読みやすかった。話も楽しかったけど、文章がちょっと説明くさいのが今ひとつ。
-
次を知りたいのに
読み終えるのがもったいなくくて
ページを行きつ戻りつ読む
そんな本があります
とにかく物語りの結末にたどり着きたくて
喉を潤すようにゴクゴクと飲んでしまう
そんな本があtります
この物語は前者
是枝監督の作品“花よりもなほ”の原作です。
本文にも出てきますが
“風さそふ花よりもなほ我はまた
春の名残をいかにとかやせん”
浅野匠頭長矩の辞世の句を託されたのは
一人主君の最後の姿を見届けることを許された
浅野家御側御用人児小姓頭片岡源五右衛門
NHK大河ドラマ“峠の群像”で
この約を演じた郷ひろみは
児小姓頭にふさわしい美さでした~
さて小説の舞台は
時は同じ元禄
父の仇を討つべく江戸へやってきた
松本藩主の剣術指南で剣術道場を開いている
青木家の長男宗左衛門
郷里で道場を継いだ弟と違って
剣の腕はからっきしな宗左
ふとしたことから住み始めた長屋での暮らしが
宗左衛門の武士としての生き方まで変えていきます
生きてこそまた美しく咲く花もある
血が繋がらなくとも親子として暮らしてきた父と子
これから親子になって行くのだろう血の繋がらない二人
“そして父になる”に繋がっていく
是枝監督の永遠のテーマかもしれない父と子の絆も
宗左の目を通して描かれていきます
赤穂浪士の討ち入りで沸いた江戸時代にあって
たとえこの物語がありえなかったとしても
明るい未来を感じるラストが好きです~ -
仇討ちの話なのにほのぼのあったかくていい。
-
生き残る強さ。人間の弱さと優しさが愛しい作品。たったひとつの命だからこそ、散らさず咲かせ続ける生き方に笑顔が零れます。
-
時代小説、ではないと思う。
時代小説と思って読むと肩透かし。
ころころ場面が変わるので、つぎはぎなイメージ。
小説というよりもシナリオ集を読んでる感じがした。
物語はとても好み。
力の強さだけではない、許す(ともちょっと違うけど)という強さとか。
仇討ちの話なのに、あったかいなー。