いつか、虹の向こうへ (角川文庫)

著者 : 伊岡瞬
  • KADOKAWA (2008年5月24日発売)
3.29
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  • レビュー :60
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043897018

いつか、虹の向こうへ (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 主人公と、その家に住む3人の居候の関係が、とても好きだった。
    お互いに辛い過去を持ち、一定の距離を保ちながらも寄り添って生きている感じが好きだった。
    家が売れるまでの疑似家族だったとはいえ、あんな形で終わってしまうとは・・・・。
    石渡とジュンペイは、その後どうなったのだろう。
    また4人揃って会える日が来ることを願ってしまう。

  • しょぼくれ男のハードボイルド好きな私としては
    好物な作品。
    主人公のおやじのしょぼくれ具合がいいですね。
    疑似家族という設定もよかった。
    しかし、女難の相が出ていますな。

  • 「魔が差した」とはいえ
    殺人犯となった元刑事 尾木

    子どもを病気で失い
    妻とも離婚
    3年半後の出所後は
    住む家以外の全てを失った

    お腹をすかせた青年ジュンペイ
    同性愛者から逃げていた石渡
    心が壊れてしまった恭子

    偶然会った3人との
    奇妙な同居生活
    そこに偶然転がり込んだのは
    21歳の高瀬早希

    あの日あの時あの場所に
    そんな運命と偶然を感じる

    なんとなく暗くて重くて
    救われない

    唯一、かつての同僚 室木は
    “嫌なやつ”だと思っていたけど
    嫌味をいいあえるほど
    意外と心の中では分かりあえてる
    いいヤツの気がしてよかった

  • 主人公の尾木遼平は不祥事で警察を辞め、現在は短期のアルバイトで食いつないでいる。
    離婚した妻からは慰謝料を請求され、現在住んでいる自宅も手放すことが決まっている。
    「魔が差した」結果、順調に歩いてきたはずの道を外れ日々の生活に追われている始末だ。
    だが、それでも人というのは基本的なところは変わらないものらしい。
    尾木は面倒だと思いながらも行き場のないジュンペイたちに生活の場を提供し、厄介だと思いながらも早希のために駆けずり回る。
    尾木の人の良さは、物語の終盤になってますます明らかになっていく。
    関わった人たちに自分ができることがあるなら・・・そう考えて手を差し延べてしまうのは、たぶん本当に尾木が善良な人だからなのだろう。
    もちろん、尾木自身にはそんな自覚など欠片もないとは思うけれど。
    登場人物のそれぞれのキャラが立っている。
    彼らの過去も現在も多くは語られていない。
    それでもある程度の事情は推察できるし、彼らのその後に何となくではあるけれど明るさをみることができる。
    けっして納得のいくものではなかったけれども、やはりこれしかなかったのかなとも思うラストだった。

  • 前半は良かったけど、ハードボイルドチックとは思わなかった。

  • 横溝正史ミステリ大賞受賞作品。優秀な刑事だった尾木は、「魔が差した」ことで事件に巻き込まれ、職と家族を失う。
    あまりにも尾木が女性に優しすぎ。その性格が不幸を呼ぶような気がするが、登場する女性が魅力的なのも確かである。
    男はタフでなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。ハードボイルドの金言どおりの物語。

  • 予想をしていない意外な展開にびっくり。
    色んな事情で、わけありの元刑事の家で同居している人たちのもとに、ある日一人の女の子がとばこみ、そこから事件が起こる。
    それぞれの過去を絡めながら、事件は意外な結末を迎えるんだけど、主人公が途中で調べて気付いた事実をうまく伏せてるから、読んでる側としては裏切られた気分。
    あんた、知ってたね!と言いたくなる。
    あまりヤクザやらが出てくる物語は得意ではないんだけど、まあまあ楽しめた。
    著者の他の作品も今度読んでみたいな。

  • 1205 他作の「145gの孤独」が良かったのでデビュー作へ。作中の童話「虹の種」の話は面白かったが、最後まで感情移入は出来ませんでした。第25回横溝正史ミステリ大賞&テレビ東京賞のW受賞作。

  • とある事件がきっかけで、刑事という職を失い、離婚もした
    中年男を主人公としたハードボイルド。

    そんな彼の家には、ひょんなことから集まった居候が3人も。
    それぞれがそれぞれの事情を抱えていて、そのあたりを語る部分が
    ちょっとしたアクセントになっている。

    本筋は、4人目の居候がきっかけで、舞い込んできたトラブル。
    そのトラブルに主人公が否応もなく巻き込まれて、暴力を受けながら、
    また元同僚からも蔑まれながらも事件を解決しようとする。

    残酷でもグロくもないけど、主人公の痛め付けられ方が半端じゃなくて
    ちょっと読んでてつらい部分もあるけど、全体の構成がとてもうまくて
    読んでてとても面白かった。

    ただし、推理小説としては、個人的には不満。
    読者も一緒に謎解きができるようなヒントや伏線がほぼ皆無。
    最後になって「あぁ、そうだったんだねー」と思うだけ。

    まぁ、でも、その点以外はとても満足な一冊でした。

  • 作中の虹の話はとても印象的。
    タイトル借りしたくせに、この話が出てくるまで
    タイトルのことを忘れていた。

    四人プラス一人が、擬似家族のように過ごす様は
    微笑ましいけど痛ましい。


    奇抜かな?と感じる設定もあったけど、
    全体的に勢いよく読んでいける話だった。

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