- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043898015
感想・レビュー・書評
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今ひとつ白鯨の姿がイメージし切れず。
でも面白い内容だった。2つの話がうまく重なっててさすが。
二組のカップルの最後、もう少し楽しみたかった。と思うくらいには感情移入も出来た。フェイクの最後が切ない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
びっくり設定だけど、頭の中で映像化しやすかったのは文章力だとおもう。途中テンポがゆっくりで苦戦しました。
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再読 3部作の1番目
以前読んだ時は
この自衛隊の飛行機の話が
1番面白いと思ったけれど..
2回目はどう感じるか楽しみだった
次は「海の底」へ..
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宮じいのことすごく好きになった。
子供の頃感じていた大人の姿で、偉そうに何かを教えるんじゃ無くて、寄り添って諭してくれる、気付かせてくれる存在。
ホントこんな大人になりたいですよ。 -
固い言い回しや色々な攻防戦の中、二組の主人公のお話し そして融合!
壮大な世界にどんどん引き込まれてしまった。最後は涙が止まらないくらいにいいお話だった。 -
ゲロ甘。好き。
もう…ほんと好き…。 -
非現実的なものにリアリティーを持たせるのがさすが有川さんだなぁと。 解説にもありましたが、いいお話だった…と、魅力的な登場人物がたくさん出てくるのも相まって、読み終えてじんわりと感じられる作品。 高巳と光稀の2人が好きでした。最後のシーンはたまりませんね!
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図書館戦争で有川先生にハマり、自衛隊3部作ということもあって、期待していたのですが、SFモノが苦手なこともあってあまりハマれずでした。
が、有川浩先生は物語内で矛盾がないように細かいところまで描かかれていて、いつも関心します。
とにかく、宮じぃという高知の老人がめっちゃ良かった!みんな宮じぃに救われますね。
宮じぃは、有川先生のお知り合いでモデルとなる方がおられるようで、魅力的な人柄が印象的でした。
最後はみんなハッピーエンドでホッとしました。
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有川浩さんの丁寧な描写には頭が上がらないよね!また、高知県の人が出るのね!私もSF苦手やけど、読んでみようかな^ - ^有川浩さんの丁寧な描写には頭が上がらないよね!また、高知県の人が出るのね!私もSF苦手やけど、読んでみようかな^ - ^2021/08/08
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SFと家族、友情、恋愛がとてもバランスよく散りばめられていて、笑ったり泣いたり感情移入しながら1日で読み切ってしまった。
人間の感情は厄介だし、口に出してしまったらやり直しはきかないけれど、間違ってしまうことは誰にでもある。
過去はやり直せないけど、取り返しがつかないかどうかはわからない。
自分の間違いを認め、謝る。
相手の間違いを認め、許す。
間違いをなかったことにするんじゃなくて、乗り越えることが、きっとできる。
心の中で空を見上げて、愛を感じた。 -
2008年のハードカバーでの初読以来。
初読時の記憶は物凄い衝撃を受けた光稀さんの可愛さに終始している。それくらいインパクトが強かった。
そこだけでも一読の価値ありと思いながらも、今でも楽しめるかどうか、期待の分だけ不安も膨らむ有り様の中再読。
やっぱり数ある有川作品中最高傑作だった!
(わたし的に)(初期も初期のデビュー二作目であることが凄いやら切ないやら)
読めて嬉しい!
この頃の隅々まで満ちながら崩壊しないコントロールの効いた奥ゆかしさが大すき。
恋愛も、それ以外も。そしてエンタメ力の塊。
宮じいの正しさが昔も今もこわくて苦手で、そこだけがわたしにとってマイナス要素で、再読でもやっぱり苦手すぎて
「賢しくない」としながら(そうは思えなかった、し、いっそ賢しげに)やたら押して来る著者に反発を感じかけるくらいだったのだけれど
(自分が間違っているんだろうという自覚は一応ある……)
終盤でいざ瞬と相対したら空気が落ち着いていて優しかったから(更に真帆にも)ほっとして、嘘みたいに気持ちが大人しくなった。
大人コンビの恋愛が十二分に、それでいて過剰すぎない絶妙のさじ加減で甘くて、甘くて、のたうつ。二人とも魅力的が過ぎる。二人が登場する度全弾命中する。後からちょっと拾い読みしただけでも胸が崩壊する。どういうことなの……。
大人可愛いとか大人キャラの恋愛に開眼したのってこれがきっかけだったかもしれない。こんなに全肯定したくなる恋愛があることもはじめて知った。
ただわたしにとって至高すぎるのか追随を全く許さない。せつない。
対比上大人と言うものの、光稀さん、思ったより若かったなー(わたしが年を取った) -
高度2万メートル上空で、同時期に同じ空域で起きた二件の航空機爆発事故。
調査のため飛んだ二人が見つけた事故の要因とは。
そして高知の田舎で高校生が拾った謎の生物。
ふたつの出来事が交わるとき、人類に危機が訪れる。
大人の秘密と子どもの秘密。
人は時に残酷で身勝手な生き物であることを痛感する場面がいくつかあり、胸が痛みました。
心に受けた傷を、受け止められる人と自分でえぐる人と。
同じような境遇でも、全く同じはありえなくて。
人は弱くて強い。
同じ立場になったとき、私はここまで強く真っ直ぐにはいられないだろうな。 -
こういう生態の生物を構想。航空機メーカの男、女性戦闘機パイロットの絡み。田舎の少年たちや土佐弁の川漁師宮じいとの絡みがおもしろい。最後の方の宮じいの話しは悲しさもあり、ほのぼのと感じた。
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塩の街に続く、自衛隊シリーズの二作目。
今回は、よりSFらしさが増しているかな。
高度二万メートル。
それは飛行機に携わる者、全てが憧れる空。
国内の最新鋭機が、その高さで散った。
時をあまり置かずして、自衛隊の戦闘機もまた。
原因は、不明。
事故の調査が始まり、人々が遭遇したのは
今まで出会ったことのない知的生命体だった…。
基本的に悪いやつが出てこない。
人間が異種生命体と心を通わせていく過程も
人類滅亡の機器を回避していくのも、すごく
理性的で、こころある判断をしながら
勝ち取っていくから、読んでいて心地が良い。
遭遇した生物も、私は愛着が湧きっぱなしだった。
ネタバラシを極力控えたいので、正直細かいことが
書けない。歯がゆい。でもそのくらい面白かった。
読者がおおっと声を呑みながら
次はどうなる!とページを捲るのが一番。
恋物語も散りばめられていて、ああ、この場面
アニメでみたい!と思ったところもしばしば。
でも一番の読みどころは、諄々と語られる
あるひとの言葉かもしれない。
人間は間違う。確かに。
取り返しの付かないことをする事もある。
でも、その結果失敗して、何かを失っても
そこからの人生まで失うわけじゃない。
そこから、やり直して新しく始められる。
痛くても、無様でも。
間違ったからこそ…そこから。
遅すぎることはない。
大事な人には特に。
それを改めて、いいなって思わせてくれたお話。
それで帳消しにならない事は?
いや、それは人生起こり得る。
このお話の主人公たちが、
かけがえない人を失くしているように。
でも…そうだけど。私たちは耐える力を持っている。ありがたいことに。その原動力が自分を源にするか。他の人を源にするかは措いて。
その先にも、誰かがいて、自分がいる。
それは時にしんどいけれど、いいものも
連れてくる。
何のことか分からないって?
うん。それでいいのだ。
あなたがこの本のページを閉じる時には
ああ、ああいう意味か…(くすっ…)
って、きっと思ってくださるから。 -
有川浩さんの作品が大好きで大好きで仕方なくて、にもかかわらず、なぜかずっと、食わず嫌いの子供のように読むのを拒否していたこの作品。 読み終わった最初の感想は…「なんて馬鹿だったんだろう」どうして今まで読まずにいられたのかが不思議なくらい、有川節が炸裂した素敵な作品だった。「白鯨」と対策本部、未知の生命体と少年の友情、それ委ねられる国家の安全…ぶっ飛んだ設定でありn 光希と高巳の可愛らしいやりとりも勿論だが、私としては、瞬と佳江の甘酸っぱいくてもどかしい距離感がたまらない。
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SFだー!!!
もうね、宮じぃが素敵すぎて亡くなった時は泣いちゃった。 -
宮じいありがたい。
あとがきまで含めて、素敵な本だなあと思う。-
最近、有川浩ですね。(^-^)
はまると同じ作家の本続きますよね。
いつも素敵な本に出会っていますね。
気持ちが素直だからだよ。きっと...最近、有川浩ですね。(^-^)
はまると同じ作家の本続きますよね。
いつも素敵な本に出会っていますね。
気持ちが素直だからだよ。きっと。
こらからもたくさんの素敵な本に出会えるといいね。(^-^)2014/09/14
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自衛隊三部作の中ではこの作品が読みやすい。塩の街では"怪獣"があっけなく倒れすぎてしまっていたのに対し、今回は解決までが丁寧に描かれている。
設定はランベらしくぶっとんでるけど(未知の生物との遭遇)、大人も子供も感情表現がしっかりしている。宮じいがいいキャラ過ぎて、最後の章は涙がこぼれてしまった。 -
200×年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカー担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために髙空へ飛んだ。高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは?
一方地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。大人と子供が見つけた2つの秘密が出会うとき、日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とは---すべての本読みが胸躍らせる、未曽有のスペクタルエンタテイメント!!
という本の裏に書かれている内容紹介を読んだ瞬間に広がったいろんな妄想。
この内容だけではいったいこの分厚い中身には何が詰まっているのかさっぱり分からない。
航空機、自衛隊、事故、調査。ちょっと難しい系の戦闘もの?
不思議な生物、人類に降りかかる危機。ん、ん?
なんだなんだ。どういうことだ。
これは読んでみるっきゃない!と颯爽とレジへGOした次第であり、いざ本を開いてみたら全く想像していた話のななめ上をいき唖然。
どちらかというと実話っぽい事故系の話かと想像が膨らんでいただけに、未知の生物がでて戦闘が勃発しなんやかんやとわいわい話が進み完全にSFへ突入したのは予想外でした。
いや、ただたんに私の想像が偏っていただけなんですけどね。
未確認生命体と戦闘だけでなく恋愛も織り交ぜるところは有川さんらしい。そして甘い。
白鯨との交流場面がお気に入りで、白鯨という全く真っ白い思考というか考えというか、普段あたりまえに思って考えて理解していることも、こうも真っ新に一から見てみるとそういう考え方もあるんだなーと思ってしまいました。何を言っているか分からないかもしれませんが、私もわかりません。
そしてフェイクの一途な主人想いなところがむねきゅんでした。
あと瞬のお子様思考にはちょっとイラっとすることもありましたが、子どもだもんね。そうなるよね。
全て読み終わってから元はラノベと知ってなるほど確かにラノベっぽいと。
深いようで浅い?世界が広いようで狭い?
すこし物足りなさを感じたのが正直な感想ですが、一度読み始めたらページをめくる手が止まらなくなる楽しさはあります。 -
冒頭部分の事故の件の文章が硬く感じて、なかなか読み進められずに半年間くらい積読本にしちゃってた。
新しいブックカバーを買ったから読書をしたくなって、でも金欠だったから新しい本を買うのも微妙で、ずっと読みたかったけど読めてなかった空の中に手を伸ばしてみました〜(´▽`*)
最初は読みにくかったけど、1章に入ってからはテンポよく読めた。
ほんとまるで言葉遊びのような、人が知識として持ってる様々な概念を、それを持たない別の存在に1から説明する時の噛み合わなさ。面白かったー!
このままじゃ合致できないAとBが、お互い妥協できる折衷案Cを作る〜みたいな話もするりと頭に入ってきた。
W主人公、二つの白鯨によって多方面からこの物語読めるのはすごく良い構成(*'v'*)!
登場人物全員が魅力的で好きです。 -
自衛隊三部作の2作目。
空中に浮遊する謎の生物、白鯨に激突して、2人のパイロットが命を落とす。
そこまではいいのだけど、この白鯨は意思を持ち、人間とやり取り出来ると言う。
このやり取りが興ざめ。
怪獣小説と言う人もいるらしいが、あまりにもあり得ない展開で、読んでいて、途中でバカらしくなった。 -
睡眠時間をもっていかれた。
止まれない。 -
専業主婦から勤労主婦になって6年。ここ最近は近年まれに見るハイスピード(自分比)で読書が進んでいると自負してみたりします。
「ハマる」という現象は驚くべき集中力を生み出すようです。有川浩、恐るべし。
ていうかあのー。。。
すごく面白いんですけど有川作品。
『図書館戦争』シリーズ以上に、この自衛隊シリーズ私好きかも。
更に『塩の街』よりも更に、『空の中』って私の感性にジャストフィットなんですけど。
いつも私が感想で書くのは「キャラクターそれぞれが活き活きしてる」ってことなんですけど、今作はそれが本当に際立ってる感じがしました。
予想を裏切るドキドキ感というよりは、「こう来るだろうなー、こう来るだろうなー」と思って読んでたら「やっぱり来たこのセリフ!」っていう共感みたいなものかな。
私の集中力と読むスピードを後押ししてくれるような同調感に乗っかって、安心して一気に読み切った気分の作品でした。
細かく言いたいことは、巻末の解説で新井素子さんに全部言われてしまった!! 悔しい!!(笑)
ただ、裏表紙のあらすじ読んでた頃には、「高度二万メートルに潜む秘密」がこんなものだったとは、まったく想像もつきませんでした。私の空想力が貧困ゆえ。
そして今作は、高知の高校生が中心の場面と、自衛隊の大人たちが中心の場面とが交互に展開される構成になってたので、戻り読みを何度も余儀なくされた関係上、ページの途中途中に『付箋貼り』を今回初めて採用しました。
すごく読み易くて、好きなシーンやセリフにすぐ戻れる・・・!
感激しました。(んなオーバーな) -
購入済み 読了
文庫版のおまけの短編小説のために再度かりてきました。
痛いけど二人のその後が垣間見れて
神様になった人の生き様はやはりすばらしく
なによりその人を取り囲む人々がすばらしいのだと感じた短編小説でした。
このあと我慢できず購入
やはり手元に置いておくべき本もあるのだと、図書館の本を読みつつ思った作品です。 -
有川浩は甘いからなあ…。
といいつつ結局手を出し、
でも甘いだけで終わらないのが有川浩だよね。
と結果居直るこのパターン。
土佐弁が、ズルいんだ。
土佐弁で宮じいに諭されたら、それはダメだ。
SFだろうがファンタジーだろうが、
分類はなんだっていいです。
私は純粋に好きでした。
たかみーさんは若干作られすぎた感ですが。
ただ自衛隊3部作。
1作品目と思って手を出したこれはなんと2作品目だったという読破後のサプライズ …!!
ガーン…ッッ!! -
高度2万メートルの上空で相次いだ謎の飛行機事故。
その原因をつきとめるべく、光稀と高巳は飛び立つ。
そこで彼らは高度な知能を持つ、未知の生命体と接触する。
一方、高知県に暮らす高校生の瞬と佳江は、
海辺で不思議な生物を拾い『フェイク』と名付けて交流を始める。
ふたつの謎と、彼らひとりひとりの思惑や感情が複雑に絡み合う。
そして、人類全体に奇妙な危機が降りかかり、
彼らはその闘いの最前線に立たされる・・・。
『塩の街』『海の底』では、人類が明らかな敵と対決していましたが、
この『空の中』では、敵かどうかわからない未知の生命体と、
なかなか噛み合わない「対話」をしていく様が描かれています。
その生命体の、高知能であるが「集団」という概念を持たない、
という設定は非常に面白いです。
また、光稀と高巳、瞬と佳江が作り出す別々の物語、
そのピースが後半、ぴたっとはまっていくのが、
さすが有川マジックというべきところでしょう!
理論的で結構読み応えはあるけど、読み始めたらやめられません。
有川さんの自衛隊三部作、どれも面白かったです!
次に読む『クジラの彼』も楽しみです!! -
専門用語が多かったのと、元々SFが苦手という偏見から、フェイクが出てきたあたりから
「すごいキワモノに手を出してしまったか…」と、ちょっと挫折しかけました。笑
しかしそこは、さすがの有川マジック☆
いつの間にかどっぷりハマって、夢中で読み切りました。
SFと言っても、未知の生命体との下らない戦争ものではなく、【白鯨】と呼ばれる生命体を通して、人間としての生命の在り方を考えさせられるヒューマンドラマだったのがすごく良い。
オマケの掌編「仁淀川の神様」が、泣けて泣けて…ティッシュ箱抱えて読みました。
この作品読んで宮じいに惚れ込んだ人には、涙なしには読めないですっ!