空の中 (角川文庫)

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  • 角川グループパブリッシング
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レビュー : 1640
  • Amazon.co.jp ・本 (537ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043898015

感想・レビュー・書評

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  • 宮じぃの話がとても泣ける。フェイクが可愛い。一人きりになったとき、そばにいてくれるもの、人が現れたら、それはやっぱり頼りにしてしまうと思う。

  • 自衛隊三部作の2作目。
    謎の生物を拾う高校生は、それによって父を亡くしたばかり。「フェイク」と名付け、飼育し始める。
    またもう一人、同事故で父を亡くした女子高生は謎の生物へ強い恨みを持っていた。

    フェイクは、それぞれの父と不本意ながら接触し絶命させてしまった、白鯨の欠片。つまり一組織だった。因縁が微妙に絡み合っていく物語。自衛隊のマニアックな話しから、壮大な話しまで広がいく。

    土佐を舞台に、地元の漁師宮じいが若いもんに淡々と諭したりと、あたりまえの常識を教えて行く。結構しびやで大規模な話しなのに、どこかあたたかい・・・そんな内容でした。

  • シンプルに「面白い」と言える本は、実は余りないのかもしれません。ケチを付けたいとかってワケでは無いのですが、逆に面白さの解説をしたくなってしまう本には数多出会ってきていますし、ある意味、このレビュー自体がその集合体と言えるでしょう。

    そんな中、本作はまさにシンプルに「面白い」と言える快感を与えてくれました。

    設定、構成、キャラ、文章表現、そのどれもが、突飛ながらも崩壊せず、調和し、ひとつの物語として集束する、という快感。エンタメ小説として面白くなる要素をふんだんに満遍なく詰め込んだ一作、とでも言いましょうか。良書でした。

  • 四国上空で起きた謎の連続航空機事故。
    調査に出たメーカー担当者と戦闘機パイロットが高度2万で見つけたのは未知の巨大知的生命体。
    一方、高知県の海辺で事故の遺児瞬は不思議な生物と邂逅する。
    迫り繰る人類への危機と生命体との交流と家族愛、そして淡い恋の物語。

    あれ?これってトンデモ系だったのかーと少々あてが外れて読み始めたのだが。
    構成もキャラも魅力的でぐいぐいと引き込まれて一気読み。
    こんなに得体の知れない生き物に感情移入してしまうのはSF小説の名作「竜の卵」以来。
    もーもーフェイクかわいい!ディック賢い!!
    そして最後は涙々。
    さらにオマケ的短編「仁淀の神様」で大号泣。

    解説の新井素子氏の言葉をお借りして全開で言いたい。
    読め。面白いから。

  • 友人に勧められた、有川浩さんの自衛隊シリーズの一冊。未知遭遇ものSFです。決してストーリー展開に意外性があるわけではないですが、とにかく個性豊かな登場人物たちが魅力的でした。様々なバックグラウンドを持って白鯨に関わることになった彼ら。時にぶつかり、時に人の暖かさに気付かされながら、白鯨に挑んでいく勇姿には感動致しました。

  • 最初に読んだ時から3年が経ち、家族を失う経験をして感想が変わりました。

    最初に読んだとき、正直有川作品の中では一番キャラクターに思い入れがわかなかった。
    物語を楽しみながらも瞬と真帆の行動にひいていた。
    その時の私は彼らにしてみたら幸せな人間だったからに違いない。家族を失った今、彼らの一挙手一投足が痛くて痛くてでも、自分と同じだと安心もした。
    それがさらに胸に響いてくるのは宮じいの存在があってこそで「空の中」の主人公は宮じいしかいないと思う。

  • 大好きなお話し。3回も読んじゃった。

  • 自衛隊から航空業界、UMA(未確認生物)と人類の邂逅から、果ては古代からの生物の進化、争うことから逃れられない人間の性から、解離性人格障害まで。どう混じり合わせるのかわからないような素材を、堅物の女性パイロットの光稀と一見軽薄ながらちゃっかり者の事故調査員の春名の絶妙の組み合わせと、瞬と佳江の高校生カップルを交えて、しっかりとスケールの大きい話に仕立て上げている。そして、宮じいこと仁淀の神様の深みのある土佐弁の台詞が、荒唐無稽な物語に人間味を与えている。まさに「大人のライトノベル」。面白い。

  • 航空自衛隊をベースにしたSF物。
    高巳光稀コンビのやり取りがきゅんとしっぱなし。
    宮じいの一言ひとことにとても重みを感じさせられた。
    終始涙目で読了。

    シリーズの他2作も読みたい!

  • 読み始めたら次が読みたくなる。やっぱり有川さんの話はこの感じがイイ!
    出だしは不幸な事故で始まって、突然謎の生き物が出てきて、、、ってどんな展開になっていくんだ?とちょっと読むのが不安になった^^;
    でもフェイクや宮じいがすごく愛らしくて、もちろん春名と光稀も愛らしい。
    途中ディックの知能が進化して本部とやりとりするところは少し読みづらかったけど、それよりも話の続きが気になってどんどん読めちゃいました。
    最後は怒涛の展開でハラハラしながら読みました。なるべき形になった白鯨はディックでもありフェイクでもある。少しさみしいような気もするけど、言葉の通り“空の上”から見守っているんだなぁ。
    佳江の擦れてないまっすぐさも救われました。
    春名の告白もよかった。胸キュン最後にきました!笑

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著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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