- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043898015
作品紹介・あらすじ
200X年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために高空へ飛んだ。高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは?一方地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。大人と子供が見つけた2つの秘密が出会うとき、日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とは-すべての本読みが胸躍らせる、未曾有のスペクタクルエンタテインメント。
感想・レビュー・書評
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面白かった。これはまた読み返したくなるかもしれない。
学生の頃に読んだ「寄生獣」を思い出す。
謎の生命体とのやり取りが面白くてずっと会話してて欲しいくらいだった。言葉は知っててもその言葉が生まれた背景や歴史が分からないと会話が成立しない、それを踏まえた上での会話は難しそう。
たまには少しだけ本体から切り離して遊びに来れたらいいのになー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自衛隊シリーズ、これにて読破!
有川ひろの自衛隊ラブコメがもう癖になってるので、大人パートの2人は最高でした。
不思議な設定なのに妙に描写がリアルで、このシリーズは本当に読み応えがあります。詩的で難しめの書き出しだったから身構えたけれど、きちんと噛み砕いて語ってくれる部分もあるから理解できずに置いて行かれたりもしない構成。
書き下ろしの『仁淀の神様』は読みながら涙で潤んでしまった… -
空の上に謎の飛行物体。上から迫りくる恐怖。大人たちの責任と子供の苦しみ。ファンタジーだけど人間模様はリアルで面白いです!
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200X年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために高空へ飛んだ。高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは? 一方地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。大人と子供が見つけた2つの秘密が出会うとき、日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とはーーすべての本読みが胸躍らせる、未曾有のスペクタクルエンタテインメント!!
(2004年)
--- 目次 ---
プロローグ 早春
第1章 子供たちは秘密を拾い、
第2章 大人たちは秘密を探し、
第3章 秘密は高度二万に潜む。
第4章 人々はそれを裏切って、
第5章 子供は戻れぬ道を進み、
第6章 誰も彼もが未来を惑う。
第7章 混迷は不意に訪れるも、
第8章 秩序の戻る兆しはそこ、
第9章 最後に救われるのは誰か。
エピローグ 盛夏
あとがき
参考文献
特別書き下ろし 仁淀の神様
解説/新井素子 -
面白かった
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少し前の家族旅行で、子が念願の飛行機デビュー。帰ってから何度も興奮して飛行機の話をするので、飛行機が出てくる物語が無性に読みたくなって手を出してみた。
『塩の街』と同一シリーズということで、SFだろうなあ、と予測していたが、思いっきりSFだった。謎の生命体との遭遇。序盤のフェイクとの出会いや描写、典型的な非現実感すぎて少し気持ちが置いてけぼりになった瞬間もあったものの、章を重ねるごとにぐんぐん物語の内部へと引き込まれていった。
やはりというか、有川先生のキャラクター描写は瑞々しい。春名と光稀、瞬と佳江、二十代と十代それぞれの感情の揺らぎが等身大で良い対比になっていた。大人チームは……少女漫画顔負けのキュンがすごくふんだんに仕込まれている。ラノベとして書かれたもの……である前提を踏まえたとしても、それにしてもズルいと思わざるを得ない。瞬も佳江も、真帆もそれぞれ思考と行動が十代ならではの部分があり、度々胸がぎゅっとしめつけられた。
そして一番好きなキャラクターは、もちろん宮じぃである。高知弁で朴訥と語ること、すべてが身にしみる。瞬のそばに宮じぃがいて良かったなあ、と心から思うのだった。書き下ろしの『仁淀の神様』もたまらなく好き。 -
高巳と光郗の掛け合いが面白い
後日談があったら良かったのに笑 -
みんなよくがんばったな、がんばりぬいたな、て本