塩の街 (角川文庫)

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レビュー : 1689
  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043898039

感想・レビュー・書評

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  • 「俺さぁ、すっげえ後悔してさぁ。俺、もっと大人だったらスマートに旨いよって言えたのかなって、今でもすっげ後悔してさ。卒業してから一度も会ってないけど、後悔しててさ。」
    「安心しろ。十歳年食ったってそう変わりゃしねえよ。やっぱり照れてうまく言えてない。そういうもんだ。」
    「幸せだったらいいんじゃない?器とかはどうでもさ。」
    「好きな人を失う代わりに世界が救われるのと、世界が滅びる代わりに好きな人と最期を迎えられるのと、自分ならどっちを選ぶかなぁと、ただそれだけで走り出したお話でした。」

  • 何回読んでも泣いちゃいます。
    不器用な優しさとか本当の気持ちとか・・・。

    世界が変わらなかったら伝えられなかった想いとかってその人の心の底からの本音なんだろうなって思いました。

    伝えたいことは今伝えなきゃねって当たり前のことの大事さを再確認させられるようなお話でした。

  •  第9版読了。


     電撃文庫版を読了して数年。ひさびさに角川文庫版として再読した。


     結末がどんな展開かも忘れていたが、当時の自分は正直あまり好きじゃない作品だった。


     しかし、改めて再読してみるとまんざらでもない内容だということに気づきながら「ああ、自分も歳をとったんだなあ…」なんて気づく。


     初見で「見えていなかった」いろいろなことが、数年経過した今になって「見えるようになった」ことがある出来事は、何かしらの本を再読したことにかぎったわけじゃない。


     むしろ本編結末が「ああ、ここで終わったのかあ…」と、名残惜しさを感じつつ「その後」が描かれているのを蛇足と思うべきかどうか迷うところ。


     まさに作品の完全版にふさわしい一冊だと感じました。


     あとは個人の嗜好の問題だけど、作者の描く登場キャラクターの人柄は、すでにここから出来上がりつつあったんだなあ…なんてしみじみ思いました(^-^;;

  • 私が有川作品を読んだのは『図書館戦争シリーズ』が初めてでした。
    そのあと読んできた作品も印象としては『ほんわか』『微笑ましい』でした。

    なので、デビュー作がこんなにも重くて痛くて、
    メッセージ性の強いものだとは思わなかった。
    世界の設定も、そこに存在している人間の設定も衝撃的でした。

    胸が痛い、ってこういうことなんだろうか。
    あまりに痛々しく壮絶です。

    秋庭や真奈を始め、入江や由美や正のようには生きられない。
    運命を覆したいとは思っても行動には移せないだろうなぁ…。

    作中に何度か出てくるセリフで、すごく印象に残ったのが
    『たまらない』という言葉。

    全ての意味を含んでいるこの言葉は、
    単純に気持ちを表す他の言葉とは比べ物にならないくらいピッタリだと思った。

    途中までは読み進めるのが心苦しくて仕方ないけど、
    最後まで読むと何だかすごく今が幸せなんだ、と思う。

    自分たちがこうなるために世界はこうなった。
    だから世界はこうでも幸せだ。

    自分が死ぬ時の世界がどうなっているかは想像もつかないけど、
    こんな風に思える人生に出来るように生きよう、って思った。

    • まろんさん
      デビュー作とは思えない密度の作品ですよね。
      さすが有川さん!

      読み進めながら、そこここに崩れかけた塩の柱が林立する風景が
      まざまざと目に浮...
      デビュー作とは思えない密度の作品ですよね。
      さすが有川さん!

      読み進めながら、そこここに崩れかけた塩の柱が林立する風景が
      まざまざと目に浮かんできましたもの。。。

      辛くて切ないエピソードが多かったけれど
      ラストで、愛する人を必死で守ろうとすることが
      結果的に世界を救った、っていうのが
      とても素敵だと思いました(*^_^*)
      2012/06/17
    • ゴロウさん
      塩の柱が林立する風景…。
      悍ましくも美しかったりするのでしょうね。

      きっとそれが作品の悲壮感や登場人物の機微を一層惹き立てるのだろうな、と...
      塩の柱が林立する風景…。
      悍ましくも美しかったりするのでしょうね。

      きっとそれが作品の悲壮感や登場人物の機微を一層惹き立てるのだろうな、と思いました。

      だから『塩』だったのかな、って。


      秋庭や正も然ることながら、真奈や由美といった女性陣がものすごく強かったですよね。

      『女性は強い』と言われるけど、こういうことなんだろうなと改めて思いました。

      とにかく真奈が素敵で可愛くて、
      女性でも惚れる人なんだろうな~と容易に想像できましたね(*´∀`*)

      今日はこれから『空の中』を読む予定です。
      こちらも楽しみ♫
      2012/06/18
    • まろんさん
      おお、『空の中』!

      塩、空、海の三部作の中で、私がいちばん好きなのが『空の中』なのです♪
      有川さんらしい、心を揺さぶられるような素敵な人た...
      おお、『空の中』!

      塩、空、海の三部作の中で、私がいちばん好きなのが『空の中』なのです♪
      有川さんらしい、心を揺さぶられるような素敵な人たちが
      ほんとにいっぱい出てきて泣かされました。。。

      ゴロウさんのレビューが楽しみ♪
      2012/06/19
  • 出てくるキャラがド直球青春って感じで、ひねくれたオレには合わなかった。
    特に序盤に出てくる少女がいい子すぎて、リアルに生きるのが辛くなった。

  • 有川さんの書く男性はほんとにすてき
    こんな彼氏欲しいと思わせ続ける

  • 1番好きな小説

  • SFラブロマンスなのかなこれは、秋庭さんかっこいい!!!最初のエピソード、凌一くんのエピソードや、ところどころでお約束に泣いた。泣かされてときめかされて、チョロい読者になるのも悪くないと思わせられる本

  • 好きな人を守りたくて、守り切ったらついでに世界も救っていた。
    ていう物語(ノブオ談)

    2人の恋が生み出した人間味溢れる物語でした。
    伝わりにくいですが、真奈に対する尋常ではない秋葉の想いが、物語を面白くしてるんだと思います。

    SFとも呼べると思いますが、個人的には恋愛小説として読んだ方が面白いかなて思います。

  • 最初グロいんだけど秋庭さんと真奈ちゃんの
    関係が面白くて読み進めました。

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著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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