塩の街 (角川文庫 あ 48-3)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043898039

感想・レビュー・書評

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  • 84

    中学の時読んで以来の再読本。
    昔は真奈ちゃんに感情移入して秋庭さん冷たい!とか思ってたけど、今なら秋庭さんの気持ちがよくわかります。
    分かれよって言うシーン、すごくよかった。
    入江も極悪人のイメージだったけど、今は正論だからこそ人を鋭利に傷つけるだけで間違ったことは言ってないって思った。大人になったな。まあ伝え方と言葉は選べよって思うけど笑

    塩害になってよかった、と 世界なんてどうでもいいんです って言葉は今聞いてもしびれる。恋ってそういうものだものね!

    キュンキュンしたくて読んだけど、やはり外さなかった。
    あとちょっと泣けた。なんでだろ。

    20191113

  • 宇宙人が攻めてくるファンタジーかと思いきや、この本は究極のラブロマンスだ!
    中学生の女の子に読んでほしい、で、真奈ちゃんみたいな素敵な女の子になってほしい。そして、秋庭さんみたいな何でもできるかっこいい男性に出逢ってほしい。
    世界が終わる前は誰といる?何をしたい?をカッコよくペラペラの薄い物にならないよう、大人の作品に仕上げてある。有川さんいい!

  • 私にとって有川浩さんの作品は、しみじみ読めるモノと、全く世界に入れないモノとに分かれるのだが、これは後者だった。
    SFと純愛…10代ならハマるのかも。2019.5.2

  • すごく面白かったです。
    有川さんのデビュー作だそうですが、文才能力もなく理解力もない私にとっては、どの部分が拙い文章だったのかわからないです(笑)

    実際こんな世界にはなってほしくはないけど、真奈ちゃんと秋庭さんのように素敵な人に出会えるならアリかも…?
    何気に入江さんお気に入りです。
    私個人としては、入江さんの細かい恋愛話を読みたかった…!(笑)

  • 4.6
    時期を空けて2回読みました。
    好き嫌いが分かれそうですが、有川ファンならばハマると思います。
    自衛隊三部作の中では私は一番好きです。
    デビュー作ということで拙い表現もあるかもしれませんが、それを補って余りあるパワーというか、有川さんの気持ちを感じる一冊です。

  • 自衛隊三部作という前提を知らないまま読んでたので、秋庭さんのところに入江が来るところから驚きとドキドキであっという間に読み終えた。でもやっぱりロマンス♡秋庭さんがイケメン過ぎた。怒りながらも優しい、素っ気なさそうなのに気遣いに溢れてる、無骨ながら配慮に事欠かない、そんな素敵な秋庭さんにドキドキさせられっぱなしだった。真奈の芯の強さ、素直だけど相手を気遣いながらうまく受け答えできるところ、見習いたい(´・ω・`)

  • 自衛隊3部作。
    「世界が終わる瞬間まで、人は恋をしていた」
    秋葉の仕草にいちいち胸きゅん。
    会話の描き方がうまいなぁー。とつくづく思う。
    世界が終わる瞬間が来たとしたら
    わたしは何を望むのだろう
    誰とともに過ごすのだろう
    本気でなんだか考えてしまった。

  • これが有川浩のデビュー作。

    結果的に、「海の底」→「空の中」→「塩の街」とデビューからの自衛隊三部作を逆から読む形になりましたが、

    どういう順番で読んでも面白いものは面白い

    という当たり前の事実を改めて噛み締めている秋の夜長です。

    ある日突然、大量の塩の結晶が地球に飛来して人々が塩化し、世界が死滅していく、というぶっ飛んだ設定。

    そんな救いのない世界で、元自衛官と女子高生の恋愛ドラマが繰り広げられるのですが、やはりこの作者は人間描写がハンパなくうまい。
    だから、一見荒唐無稽な設定でもなんの違和感もなく受け入れられる。

    そして、このツンデレ(と言ったら語弊があるかもしれませんが)自衛官がまた魅力的。

    世界を救うなんてご大層なお題目のために命を賭けられる者などいない。世界を救ったとしたら彼女のためだけに救ったのだ。彼女がその世界にいるから。その世界に彼女が生きているから。

    本編に加え、世界が変わる前と後、スピンアウトストーリーなどおまけも充実。

    本当に贅沢な作品でした。

  • 有川浩のデビュー作であり、自衛隊3部作の1作目。
    ある日、世界中に隕石と思われる物体が降って来て、人々を塩にしてしまう塩害が発生する。
    そんな世界に生き残った秋庭と真奈を中心に、最初は淡々とした連作調で、中盤は二人の恋心を描いている。
    海の底から読んでしまったので、もっとパニックものかと思っていたら、意外に淡々としてて、物足りない。

  • 有川浩のデビュー作。『図書館戦争』シリーズが面白かったので、初期作品から順に読破したいと思って買いました。

    近未来設定でちょっと有り得なさそうな設定なのに、ひょっとしたら起こりうるかもしれないと思わせるエピソードの数々が面白いと思う。個人的にかなり好きなジャンルです。

    自然災害にしても、人為的災害にしても、もしこんなことが本当に起きたら、情報や利便性に慣れ過ぎた現代の日本人は生きていけるのかなって、フィクションではないような警鐘を感じます。

    冒頭から読み始めてまず思ったのは、物語の雰囲気が、新井素子の『ひとめあなたに・・・』に似ているなってこと。私が高校生の頃に少なくとも5~6回は読み返した本です。大好きでした。
    有川浩も私と同世代で、どこかで読んだプロフィールに「好きな作家・新井素子」と書いてあったのを覚えているので、きっと高校生に頃に読んだだろうなと思わせられます。

    世界が終わるかもしれない時、人はそれでも大好きな人のところへ向かうんだろうというところが共通項です。
    究極のラブストーリーだと思います。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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