塩の街 (角川文庫)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043898039

感想・レビュー・書評

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  • 塩害で荒廃する世の中を生きる男女二人を描いた作品。
    前半は、秋庭と真奈の関係もよそよそしく
    塩になってしまう、という恐怖や不安がうまく表現されていたと思う。
    全体を通して、真奈の心の動きは感じられるのだが
    秋庭が何を考えているのかは、よくわからない。
    後半になると、急にトーンがかわり
    二人の仲は急速に親密になって世の中を救う話になってしまった。
    あれ、なんか少女漫画みたいになっちゃったなぁという感じ。てっきり、地球の終焉をじっくり描くのだと思い込んでいたので、終わりはあっけなく感じた。
    塩害という発想はおもしろいので
    塩の街の描写や人の暮らしをもっと知りたかった。
    あと、人は醜いところも美点もあるのだから
    勧善懲悪な感じはあまりいただけないと思う。

  • 信太山の自衛隊員は信太山によく行っていると聞いてなんだか引いちゃいました。カッコイイ自衛隊とカッコワルイ自衛隊っているよね。カッコイイ自衛隊にはがんばってほしい!だって命かけて仕事してるもん。現実は信太山かぁ…橋なんとか市長が言っていることと同じだね。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「橋なんとか市長が言っていることと」
      ホント、何とかして欲しいワ。。。
      「橋なんとか市長が言っていることと」
      ホント、何とかして欲しいワ。。。
      2014/03/28
    • ayaさん
      nyancomaruさん コメントありがとうございます。「橋なんとか市長は不要な出直し選挙で6億円税金を使うし市民のみなさまはたいへんね。税...
      nyancomaruさん コメントありがとうございます。「橋なんとか市長は不要な出直し選挙で6億円税金を使うし市民のみなさまはたいへんね。税金ってもっと大切に使ってほしい。
      この本の自衛隊はカッコいい!
      2014/04/17
  • すごく個人的な好き嫌いでいうとこの人の書く恋愛の在り方がキライです。まっとうでまぶしすぎて、歳の差のあるカップルの男の方が女をデロデロに愛していとおしんで大切にする姿には??ありえんだろ???って気持ちと嫉妬がないまぜになって読んでられなくなるのよ。この人のかくデキル男を尊敬する女とその一生懸命な女を好きになるデキル男の図ってのがどうもダメ。

    でも文体も読みやすいし大衆受けする爽やかな恋愛モノだと思う。単に私が自分にないものを羨んでるだけです。うん。

  •  つまらなくはなかったのですが、私には合わなかったです。「ライト」であろうとするゆえか、使われている単語、特に会話の言葉の不自然さが、終始気になってしまいました。例えば、行き倒れになりかけていたところを真奈に救われ遼一が、秋葉に言う言葉、

    「噛み付く心配なら大丈夫ですよ。俺、年下は守備範囲外なんで。真奈ちゃんはどっからどう見ても、完膚なきまでに俺より下でしょ」

    初対面の、自分より年上の男性に、こんな言葉で、こんな軽薄な話し方をする人がいるでしょうか。そうかと思うと、今度は会話には普通出てこないような語彙が、突然使われたりします。

    「洞察も何もないさ、あいつが拾ってくるもんは飢(かつ)えて行き倒れる寸前と相場が決まってるんだ」

    「うえて」でなく、「かつえて」と、わざわざ仮名がふってあるのですが、「軽いだけの小説じゃないから」と作者が主張しているような印象を受け、不自然さが際立ってしまう気がします。また、登場人物があまりに類型的であり、あまり出来の良くない漫画のようで、いまひとつ感情移入できませんでした。
     こうした点は、作品にとってきわめてマイナスではないかと、私には思えます。日常世界が得体の知れない「塩」によって崩壊していく中で、生きる意味を問う、アイデアは秀逸なのですが、十分にそれを書けてはいない気がしました。
     これは作者の力量不足か、或いは、ライトノベルであろうとする制限のためかもしれません。私には合いませんでしたが、ライトノベルが好きな人は、私には「欠点」に感じられる文体、人物描写、まさにそれこそを小説に求めているのかもしれないので、結局、人それぞれなのでしょう。

  • 設定の割に話が軽いのでさくさく読めます。キャラの設定やセリフもちょっとマンガっぽい。助けた男の子とその幼なじみとの話が泣けました。

  • 有川浩さんのデビュー作。
    そして自衛隊3部作の1作目。

    人間が塩吹いて死んでしまうという、なんともショッキングなストーリー。
    この設定、映画化にできそうだなと思うほど設定は興味深かったです。
    でも、3部作の中で一番最期に読んでしまったのが良くなかったかも。

    やっぱり塩化の根拠や背景が欲しいですよね。
    なんで塩になっちゃうの?っていう。創作でもいいのでなにかしらの理由が欲しかったです。
    本作に比べても「海の底」はそこら辺しっかりしてたように思います。
    「空の中」も、まぁ賛否あるでしょうけど分かりやすいかなと。地球外生命体っていう王道ですから。

    塩化って地球外生命体や突然変異と比べてももっとリアリティのある題材だと思うんです。
    砂漠化とか氷河の流出とか環境問題って現在の地球ではかなりタイムリーな話題ですし。
    ちょっと根拠を持たせてあげたら説得力も増して、とってもハラハラするようなサバイバルストーリーになったんじゃないかなぁ。

    あとキャラが二次元ぽいというか、幼さを感じてこれ以降の作品と比べても感情移入できなかった。まぁかっこいいんですけどね主人公。

    でもデビュー作だから仕方ないですかね。
    この後にとっても素晴らしい作品をいくつも出してることを思えば!

    でも本作を読んで「もう有川さんの本はいいや」とレビューされている方もいたので、ぜひそういう方は騙されたと思ってその他の本を読んでいただきたい。

  • 私にとって有川浩さんの作品は、しみじみ読めるモノと、全く世界に入れないモノとに分かれるのだが、これは後者だった。
    SFと純愛…10代ならハマるのかも。2019.5.2

  • 「世界は突然変わってしまった」のリフレイン。2004年発行だが、今の社会情勢と合わせて読むと味わい深い。そして、青いと言うか、若いと言うか、読んでて照れる箇所多数。

  • 過剰評価にもほどがある、少女漫画のノベライズなら新井素子の足もとにも及ばない、こんなの読んで喜ぶなんてまともじゃない、結局ただのくさい色恋話、主人公もいい年こいてアホかと思う

  • んー

著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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