塩の街 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.88
  • (1826)
  • (2332)
  • (1636)
  • (347)
  • (78)
本棚登録 : 19104
レビュー : 1689
  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043898039

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 登場人物がそれぞれ濃いので、読後はお話の内容よりその人物の印象の方が残る。物語の中の人間だなあと冷ややかに見てしまうことも多い中、有川さんの作品だけは、まるで実在した人物を描いているような感じがする。
    それは多分、心の中の小さな動きを、飾らない言葉で表現しているからだと思う。
    この作品に限って言えば、この未知の事態に遭遇した際の、人間の醜くて勝手できたないけど、でもそれは当然の気持ちであるということを、ありのままの言葉で表現しているところだ。
    有川さんの作品に触れるとき、わたしはお話の内容よりそこに登場する様々な人物たちとの出会いを重視する。たしかにおもしろいストーリーではあるのだけど、それ以上に、その中で一生懸命に生きている彼らと出会えたことを、いつも嬉しく感じる。
    本を閉じたあと胸に残るのは、彼らの生き様なのだ。

  • 有川浩は恋愛脳なんだなー。

    秋庭はとても渋くていいキャラなんだがどのタイミングで真奈を好きになったか全然わからない。そして真奈は平凡な女子高生だったはずが、いつの間にか年下もおとしまくる可憐な美少女扱いになってて、ヒロインのレベルがインフレ状態…
    設定は面白かったけど解決法がちょっと弱いなー。
    憎まれ役の秋庭の同級生だけがブレないキャラだったな。
    あと作者が自衛隊大好きだっていうのがよく伝わりました(笑)
    もとが電撃文庫ということで、納得のラノベテイスト。

    比べるのは意味がないけど、同じ女性作家でも高村薫と対極の作風。同じ設定で高村薫が書いたらどーなるんだろう(笑)

  • 本編以降は要らなかったな〜

  •  第9版読了。


     電撃文庫版を読了して数年。ひさびさに角川文庫版として再読した。


     結末がどんな展開かも忘れていたが、当時の自分は正直あまり好きじゃない作品だった。


     しかし、改めて再読してみるとまんざらでもない内容だということに気づきながら「ああ、自分も歳をとったんだなあ…」なんて気づく。


     初見で「見えていなかった」いろいろなことが、数年経過した今になって「見えるようになった」ことがある出来事は、何かしらの本を再読したことにかぎったわけじゃない。


     むしろ本編結末が「ああ、ここで終わったのかあ…」と、名残惜しさを感じつつ「その後」が描かれているのを蛇足と思うべきかどうか迷うところ。


     まさに作品の完全版にふさわしい一冊だと感じました。


     あとは個人の嗜好の問題だけど、作者の描く登場キャラクターの人柄は、すでにここから出来上がりつつあったんだなあ…なんてしみじみ思いました(^-^;;

  • 有川さんの書く男性はほんとにすてき
    こんな彼氏欲しいと思わせ続ける

  • 最初グロいんだけど秋庭さんと真奈ちゃんの
    関係が面白くて読み進めました。

  • 純愛と熱量がすごかった

  • 塩害が終わった後のストーリーが良い

  • 読了:2018.11.4

    有川浩デビュー作。
    メインの長めのストーリーと後半にスピンオフやエピソード0のような短編がいくつかあり、楽しめる作品。ちゃんと救いがあって読後感も良い。

    ある日、隕石のように塩の塊が東京湾に落ちた。その影響で、徐々に人々は塩化し、死に至る。感染経路は不明。明日は我が身。もしくは自分が愛する人の身…。
    抗えない死にいつ襲われるか不安な中でも、人々は愛し合う。設定は絶望的だけど、とてもピュアでひたむきで時に素直になれない人間臭い登場人物たちに共感しながら読み進めることができた。

    中でも私は野坂由美が好きでした。
    「楽を求めて何が悪い。不安な明日に怯えて何が悪い。」


    ◆内容(BOOK データベースより)
    塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女、秋庭と真奈。世界の片隅で生きる2人の前には、様々な人が現れ、消えていく。だが―「世界とか、救ってみたくない?」。ある日、そそのかすように囁く者が運命を連れてやってくる。『空の中』『海の底』と並ぶ3部作の第1作にして、有川浩のデビュー作!番外編も完全収録。

  • 最初のうちはただ奇妙なお話なのかと思ったが、純愛ストーリーだった。命がけでたった一人の愛する彼女のために世界を救おうとする秋庭の勇姿に感動した。

著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

塩の街 (角川文庫)のその他の作品

塩の街 単行本 塩の街 有川浩

有川浩の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有川 浩
有川 浩
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする