クジラの彼 (角川文庫 あ 48-4)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年6月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043898046
感想・レビュー・書評
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こんなに一気読みしたのは久しぶりかもしれない。
特に表題作の「クジラの彼」で冬原のかっこよさに痺れた。
さすが有川先生。
きゅんきゅんが止まりません。詳細をみるコメント1件をすべて表示-
青格子さん『植物図鑑』もベタな恋愛ものなのに、何度も読み返す本。まだ未読ならオススメ。『植物図鑑』もベタな恋愛ものなのに、何度も読み返す本。まだ未読ならオススメ。2023/01/26
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「いい年した大人がベタ甘ラブロマ好きで何が悪い!」とは、俺の事?と思ったら、有川さんの言葉でした。
まったくもって、有川さんには参る。恋愛物なんぞ、今さら読んでも・・・と思ってたオジサンの気持ちをあっり覆した自衛隊3部作や、図書館戦争シリーズ。俺、ベタ甘に飢えてんのか?(ココは突っ込まず、スルーして)
自分の風体から、「有川さんのベタ甘、好きなんだよね」とは間違っても会社では言えませんが・・・
国防ラブコメの短編集です。
自衛隊3部作「空の中」のその後、
高巳と光稀がどうなったのか!を描いた1編、「ファイターパイロットの君」
同じく「海の底」のその後、
夏木と望は?を描いた「有能な彼女」
えっ、じゃあ冬原は?を描いた「クジラの彼」
が収録されています。
他3編も、どれも長編にして欲しいと思える国防ラブコメ短編です。
「ロールアウト」とか、
「国防レンアイ」とか、
「脱柵エレジー」とか、
特にいいですね。(全部だべ!)
国防と言う「堅く厳しい環境」と恋愛の「緩く曖昧な感覚」のさじ加減が絶妙なんでしょうね。
期待通りのおもしろさでした。
(と感じていたら、文庫版の解説で同じような事が書かれていました。同じ感覚だったので、かなり嬉しい)
さて、いよいよ有川さんの自衛隊物を読みつくしてしまった・・・と思った所、続編に当たる「ラブコメ今昔」が存在するらしい。
http://booklog.jp/item/1/404100330X
「国防ラブコメ」をもう少し味わうことが出来そうです。
ウシシ!
自衛隊3部作の第1部「塩の街」のレビューはココ
http://booklog.jp/users/kickarm/archives/1/4043898037
第2部「空の中」のレビューはココ
http://booklog.jp/users/kickarm/archives/1/4043898010
第3部「海の底」のレビューはココ
http://booklog.jp/users/kickarm/archives/1/4043898029
3部作とは別な、「国防ラブコメ」最新刊の「空飛ぶ広報室」のレビューはココ
http://booklog.jp/users/kickarm/archives/1/4344022173 -
キュンとしたくて読んだ一冊。
さくさく読めて、甘くてにやけちゃう小説って有川浩さん以外では出会ったことないかも。 -
「仕事と彼女どっちが大事?」
それにきちんとした答えを出したような小説だったと思う。空の中、海の底で出てきた魅力的なキャラに加えて、ここで出てきたキャラクター。みんな仕事「国を守ること」に本気で、すごいかっこいいなと思った。
読んでいて爽快だったし、とてもスラスラと読み進めることができた。 -
陸上、海上、航空自衛官の、それぞれの恋愛模様が描かれた作品。国防という、普通の会社員とは違った仕事に従事しているだけあって、自衛官たちの恋愛事情はなかなか複雑だ。また、自衛官と付き合う側もかなりの根気と覚悟が必要になってくる。そんな彼らのひたむきな恋愛模様に、心を動かされることは間違いないだろう。さらに今作には有川浩さんの他作品である『空の中』、『海の底』の番外編も収録されていて、既読の読者にとっては懐かしく感慨深いものとなっている。
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読みながらこっちがデレてしまうほどのラブロマンスな話なのに、彼女たちが(彼氏たちも)男前すぎです。
かっこいい!
それに、みんな胸はって国防して、恋愛して、ほんっと、羨ましくなってしまいます。
『空の中』も『海の底』も、めちゃめちゃ非日常なのに、後日譚では当たり前に生活してて、そこがまた、なんともリアルで、はまってしまいました。 -
長編作品の番外編、ということを知らずに読んでしまった、有川浩さんにハマるきっかけになった本です。
恋愛小説はこれまであまり読んでこなかったのですが、有川さんの書く恋愛は、何と言うか、突き抜けてる感があって、読んでいてとても楽しいです♪
出てくる女の人が、とにかくとっても魅力的!
さばさばしているわけじゃないけど、変にウジウジしてなくて、女であることに甘えてない。
そしてなにより、言う事がとっても可愛い♪
私もこんな事言えたら・・・と、見習いたい部分がたくさんあります(笑)
六つの短編の中で特に好きなのは、「クジラの彼」と「有能な彼女」。
「クジラの彼」は、潜水艦の表現にこだわる冬原が、微笑ましくもあり格好良くもあり。二人の気持ちが高まっていく時の会話には、思わずニヤニヤしてしまいます♪
「有能な彼女」は、夏木と望の喧嘩のシーンが、喧嘩なのになぜか笑えてしまいます。望の突っかかりどころやふてっぷりがすごく可愛いく(笑)、望に押されっぱなしの夏木さんのキャラも、個人的にとても好きです♪
どのお話も、上手くいかない時や精神的にキツい時の描写がとてもリアルで、共感できる所がたくさんあります。
辛くても、前を向いて頑張っていく彼女達は、本当に“男前”。
私もこんな風に頑張りたい!と、読んだ後には
すがすがしい気持ちになれる恋愛小説です。
かなりオススメ! -
先に「ラブコメ今昔」を読んでいました。自衛官を主人公にした有川浩さんの作品(制服ラブコメシリーズ)の第一弾があることを「ラブコメ今昔」の解説でわかったので、直ぐに手に入れて読みました。特に「国防レンアイ」「ファイターパイロットの君」は面白かったです。カバーイラストとタイトルだけでの先入観を持たない方が良いかな(良い意味で)と思います。『空の中』『海の底』も読んでみたくなります。
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すっと読めました。三部作の続きと知らずに読み始めましたので、登場人物の方々が懐かしかったです。