図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)

著者 :
制作 : 徒花 スクモ 
  • KADOKAWA/角川書店
4.15
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  • (95)
本棚登録 : 22475
レビュー : 2067
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043898053

作品紹介・あらすじ

2019年(正化31年)。公序良俗を乱す表現を取り締まる『メディア良化法』が成立して30年。高校時代に出会った、図書隊員を名乗る"王子様"の姿を追い求め、行き過ぎた検閲から本を守るための組織・図書隊に入隊した、一人の女の子がいた。名は笠原郁。不器用ながらも、愚直に頑張るその情熱が認められ、エリート部隊・図書特殊部隊に配属されることになったが…!?番外編も収録した本と恋の極上エンタテインメント、スタート。

感想・レビュー・書評

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  • 『華氏451度』のような内容を期待して読んだのがそもそも間違いだったのだろうが、「言論の自由」以前に、主人公の非常識さにドン引きしてしまった。上司への無礼な態度、柔道の稽古中に背後からキック、仕事でミスして上司の前で泣く、新人の分際で割り振られた仕事にクレーム…。あまりのありえなさに愕然とした。大人のラノベを標榜している割には、主人公の精神年齢が低すぎると思う。

    テンションの高い雑な文体も苦手だが、それはラノベだから仕方ないと割り切った。しかし、郁の性格や文体には目をつぶっても、どうしても許容できなかったのは、主人公とその周辺=正義、敵対組織=悪、という単純すぎる構図だ。せっかく刺激的な設定なのだから、敵にそれなりの思想を持たせれば凄く面白い話になったと思うのだが、敵があまりにちゃちでおバカな悪党として設定されているので、抗争が激化すればするほど逆にしらけてしまうのだ。

    また、本を守るためとはいえ、文民が銃を用いて人を殺傷するということに、誰も葛藤を抱かないのも残念だ。これでは戦闘も、郁の本への思い入れも、恋愛を盛り上げるための道具にしか見えない。他の著作も読んで思ったのだが、「言論の自由」「身体障害」「致死性の病に侵された人の心理」など、本気で語るには正確な知識と細やかな配慮を必要とするデリケートなテーマを、恋愛を盛り上げる道具として安易に使ってしまう傾向が、著者にはあるようにみえる。

    思想的なことを書きたいなら、自分の意見だけを声高に主張するより、対立意見もぴしっと書いて読者に考えさせた方が、話に深みがでると思う。ベタ甘の恋愛を書きたいなら、思想的なことには言及せずコメディに徹した方が、大人のラノベとしては洗練されると思う。しかし、これだけ売れている所を見ると、私の感覚の方が圧倒的少数派なんだなぁ…。

  • スピードワゴンの糸田じゃないけど、
    この本、本当に、「あまーーーーーーーーーい!!」少女漫画でもいけるレベル。(実際に、少女マンガで連載されてますが。)

    初☆有川作品

    初めは、その本の設定を理解するのに時間がかかったが、ぐいぐいと引き込まれる。
    確かに、ライトノベルらしいなあ、と思ったが、有川さんのモットーは
    (・・・確か)大人が読めるライトノベル!だった気がする。
    そう言われると、納得できる。

    郁と堂上教官、その他の隊員さん、図書館を守ってくださりありがとうございます。

    • しをん。さん
      ありがとうございます(●^o^●)
      しかしこれ、だいぶ昔に読んだのを今更レビュー更新です(笑)

      でも、本好きになったのは有川さんのおかげと...
      ありがとうございます(●^o^●)
      しかしこれ、だいぶ昔に読んだのを今更レビュー更新です(笑)

      でも、本好きになったのは有川さんのおかげとしか言いようありません!!

      もう、図書館戦争シリーズ制覇しました♪
      そして、漫画の方も!
      アニメ化に続き映画化まで…。映画化されるのはうれしいのですが、私は捻くれ者なのでやっぱりこの作品は、本だけでよかったかな・・・と。
      メディアに露出しなくても。とは思いますが。
      同志が増えるのは本当にうれしいです(笑)
      2012/09/28
    • まろんさん
      あ、ほんとだ!読了日6月30日!
      私ったらあいかわらず粗忽者~(>_<)

      でもでも、同志として、ブクログで有川さんファンを増やしていきまし...
      あ、ほんとだ!読了日6月30日!
      私ったらあいかわらず粗忽者~(>_<)

      でもでも、同志として、ブクログで有川さんファンを増やしていきましょうね!
      2012/09/29
    • しをん。さん
      いえいえ、こちらこそすみません(-_-;)


      はい!有川ファンに会いたくてブクログ始めたのは余談ですが(笑)
      いえいえ、こちらこそすみません(-_-;)


      はい!有川ファンに会いたくてブクログ始めたのは余談ですが(笑)
      2012/09/29
  • 私は女性ならではの温かい作品が好きなのですが、有川浩さんの作品はストライクゾーンのど真ん中です。図書館戦争というタイトルからどういう内容か見当も付かなかったため、手が出せずにいましたが、いざ本を開いてみたらこれがおもしろいのなんの。内容はある法律から本を自由に読むことが出来なくなり、それに対抗するべく結成された図書隊のお話です。どのように本を守るのかと思いきや戦争だけに銃などの武器で実力行使です。いやー驚きましたね(笑)。隊員達の会話は非常に面白く、個性もしっかりと活かされていて楽しく読ませていただきました。これは続き読まなくちゃ!

  • すっごいきゅんきゅんしました!!
    やっと全部揃ったから読み始めたのですが、
    もーうとにかくときめく!!
    堂上教官と笠原のやりとりににやにや。
    王子様の話題が出る度ににやにや。
    先を予想してしまって、1人盛り上がって
    先が読めなくなってしまったり...。
    でもまた先が気になって、恐る恐る手を伸ばす...
    その繰り返しでした。

    ジュエルボックスも素敵です。
    郁の寝言が堂上教官の心を揺さぶる...。
    堂上教官目線なので、いつもは予想するしかできない堂上教官の心情がよくわかって、胸がきゅっと締め付けられる感じがしました。

    早く続きも読みたいです!
    映画を観た方にも是非本を。
    観てない方にも是非本で読むことを
    おすすめしたいと思います。

  • 初めて読んだ有川浩作品。
    本好きにはたまらないです。

    まず図書館の自由に関する宣言、が
    すてき。かっこいい。

    「王子様」に憧れて図書隊に入った
    郁の無鉄砲さが読んでて笑ってしまう。笑
    誰よりも本を守りたいって気持ちは強いのに空回りばかりで、
    それをサポートする堂上や小牧、柴崎、手塚…みんな個性的で面白い。
    バカで空回りばかりだけど郁はかっこいいです。

    本が狩られる、なんて想像がつかないけどそんな国にならない、なんて保障はどこにもないわけで。
    自由に本が読める、というのは簡単なことじゃないんだなと思いました。

  • このシリーズ、別冊も含めてすべて読みました。
    激しい戦闘や策略の間に見え隠れする、登場人物の強さや可愛らしさがほんとうに素敵!
    そして、かっこいい!
    登場人物の言葉ひとつひとつが、自分の甘ったれていた部分に喝をいれてくれます。
    たまに法律とか軍事系の難しい表現もでてきますが、会話のテンポがよく、人物の気持ちも細かく描いてあるので、ストーリーにばっちり入り込めます。
    映画化になるのがけっこうショックなくらい(笑)、わたしはこの本の中の世界観が好き。

    ちなみに各シリーズの巻末にある、有川浩×児玉清さんの対談も、おもしろくて見ごたえアリです♪

    元気を出したいときには必ず手に取ってしまうこの本。
    おすすめです♪

  • SFとホラー中心のマイ本棚で一際異彩を放つ有川シリーズ。大好きです。著者全体に総じて言えることですが、大人のライトノベルと言ったところでしょうか。
    このシリーズでは、本がその内容如何で規制の対象になる世界で、読書の自由を守る人たちの活躍を描いています。
    しかし、設定があざとい。本好きでこのテーマに賛同しない方は少ないのではないでしょうか。読む本を規制される世の中なんざ考えるだけで嫌になります。その中で主人公が七転び八起きで頑張る姿は応援せざるを得ないでしょう。早速続きの4冊を買いに走ってしまいました。
    ちなみに、レビュー起草時点では、紀伊国屋書店様で特別編を収録した特装版が出ております。この特別編の破壊力たるや、油断して電車内で読んでいたらニヤニヤを抑える為に歯ァ食縛って読む羽目になりました。破壊力高めです。期間限定とのことなので、この機会に是非♪

  • 架空の法律が存在する2019年の日本が舞台。
    実際の日本にはメディア良化法も図書隊も存在しないけど、表現規制や言論統制に近い動きは確かにあるから他人事じゃない。
    ぶっ飛んだ設定だからって「あり得ない」と一蹴できない。

    他のディストピア系って重苦しい雰囲気で話が進みがちだから、恋愛やキャラクターの生き生きとしたかけあいでポップな感じになっていて(でもテーマはしっかりしてる)、重苦しめなの苦手な人でも手に取れるのが良いと思いました。

    『図書館の自由に関する宣言』からこのような話を膨らませる、有川さんも凄いです。

  • 映画化で話題に登っているので、読んでみようかなーーーくらいにしか思ってなかった。

    読まれてる本っていうのはやっぱり面白いんだね。
    ページをめくる手がとまらなかった。

    でも、読み物としておもしろい!ということの裏側で、
    思想統制とか、言論の自由とか、政治への無関心とか、人としてのあり方とか、自衛とはなんなのかとか、そんなことをけっこうがつんと考えさせられてしまった。

    そういうことを狙ったのかどうかは分からないし知らなくていいんだけど、そこがすごい、と思った。

    これ読んで、同世代が選挙とか行くようになったらいいなーと思ったり。
    ぶっとびすぎか。

  •  2019年、行き過ぎた検閲を進めるメディア良化委員会と検閲から図書を守る図書隊との戦いが繰り広げられる世界が舞台。図書隊員に憧れ図書特殊部隊に配属された笠原郁と上司の堂上教官との恋愛を横軸に描かれるアクションエンターテイメント小説。

      近未来の突出した法律が支配する世界が舞台なので、最初は戸惑いましたが、読み始めるとその世界の違和感など吹っ飛ぶほど、この図書館戦争の世界に浸かってしまいました。

     そこで描かれる訓練の日々と、笠原を取り巻く人間模様がまさにドラマチックに展開し、読み応えのあるページ数ですが、そんなことは関係なしに読み進めることができました。

     ときに笠原の不器用な乙女心にキュンとし、ときには堂上の無骨な優しさに男として憧れたり、アクションの爽快さを感じたりいろいろな楽しみを感じることができた作品でした。

     映画化されたのもうなずける魅力ある作品でした。

     今後の二人の関係と周りの人間たちの展開が楽しみです。

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著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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