図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)

著者 :
制作 : 徒花 スクモ 
  • KADOKAWA/角川書店
4.15
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本棚登録 : 22482
レビュー : 2067
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043898053

感想・レビュー・書評

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  • 『華氏451度』のような内容を期待して読んだのがそもそも間違いだったのだろうが、「言論の自由」以前に、主人公の非常識さにドン引きしてしまった。上司への無礼な態度、柔道の稽古中に背後からキック、仕事でミスして上司の前で泣く、新人の分際で割り振られた仕事にクレーム…。あまりのありえなさに愕然とした。大人のラノベを標榜している割には、主人公の精神年齢が低すぎると思う。

    テンションの高い雑な文体も苦手だが、それはラノベだから仕方ないと割り切った。しかし、郁の性格や文体には目をつぶっても、どうしても許容できなかったのは、主人公とその周辺=正義、敵対組織=悪、という単純すぎる構図だ。せっかく刺激的な設定なのだから、敵にそれなりの思想を持たせれば凄く面白い話になったと思うのだが、敵があまりにちゃちでおバカな悪党として設定されているので、抗争が激化すればするほど逆にしらけてしまうのだ。

    また、本を守るためとはいえ、文民が銃を用いて人を殺傷するということに、誰も葛藤を抱かないのも残念だ。これでは戦闘も、郁の本への思い入れも、恋愛を盛り上げるための道具にしか見えない。他の著作も読んで思ったのだが、「言論の自由」「身体障害」「致死性の病に侵された人の心理」など、本気で語るには正確な知識と細やかな配慮を必要とするデリケートなテーマを、恋愛を盛り上げる道具として安易に使ってしまう傾向が、著者にはあるようにみえる。

    思想的なことを書きたいなら、自分の意見だけを声高に主張するより、対立意見もぴしっと書いて読者に考えさせた方が、話に深みがでると思う。ベタ甘の恋愛を書きたいなら、思想的なことには言及せずコメディに徹した方が、大人のラノベとしては洗練されると思う。しかし、これだけ売れている所を見ると、私の感覚の方が圧倒的少数派なんだなぁ…。

  • 話題作になっていたので、つい気になって買ってしまいましたが、あまりに底が浅い。。。
    小、中学生の時だったら楽しめたかも。

  • 何故、図書館職員が戦闘をしなくてはならないのか設定を理解することができず、話に入り込むことができなかった。また、コテコテのラブコメも40代の私には、恥ずかしすぎた。

  • 有川浩はどうにも苦手意識がある作家だ。

    「空の中」が全然ダメだった。肌に合わなかった。「阪急電車」はまあまあよかったけれど、苦手意識を払拭するまでには至らなかった。
    「空の中」がダメなんだから、「図書館戦争」だってダメに決まっているという先入観を持ったまま読み始めた。

    メディア良化法が施行されたことにより、書籍の検閲が行われている未来の日本が舞台。法務省管轄の良化特務機関と、検閲から書籍を守る公共図書館のネットワークから生まれた図書隊。二つの軍事力が拮抗している中で、書籍を守る図書隊に所属する隊員たちの人間模様。そして上層部の政治的駆け引きを軸に物語りは進む。

    私はこういう設定がまったくの苦手で……
    軍事オタクでもアニメオタクでもないので、今回の設定も正直厳しかった。しかし、借りた手前、一冊だけでも読み通さねば!と強固な意志で読み進めた。本来、小説を読むのにそんな意志は要らないはずなのだが。

    無理して読んでいるからページが進まない。そしてこの人の小説はページの見開きで、読みにくいな……と思う。
    他の娯楽小説に比べて、圧倒的に漢字が多いのだ。
    苦労して読んで後半300ページになってやっとペースが加速してきた。
    あまり設定にこだわりすぎず、作者が用意した世界に没頭してしまえ!とあきらめのような心持ちで読んだのがよかったのかもしれない。

    この世界の中で動き回る人間はとてもよく描けていた。
    活きのよい会話が楽しかった。それがあったから最後まで読めた。

    結果的にはまあまあだった。
    クライマックスは簡単に想像できたので、それを超える物語では決してなかったけれど。

    うーん、作品の感想になってないな……
    あと、とりあえず児玉清が薦めている本に面白い作品はまずない。

  • すごく人気の作家さんですが、小説を書くということになにを思っているかが伝わらない。
    地の文にキャラクターの心情が入りすぎていて、状況の説明がおろそかになっている。キャラクターたちの言動があまりにも幼すぎる。
    「これが正義!」「これは黒それは白!」と押し付けがましい。
    美人やかっこいいなどの設定がたくさん出てきますが 「○○は美人だ」しかなく、説明が少ない。そのくせガジェット類や小物の説明はいちいち細かく、覚えるまで先に進めない。

    文章が全体的にあざとい。
    完全にライトノベルだったり、個人がサイトで掲載しているものならかなり楽しめたはず。
    「大人のライトノベル」と謎のくくりをつけてきたことによって、純文学でもラノベでもない中途半端さ。

    設定や発想はかなり好きですが、これが大人気作家の作品か・・・といった感じです。

  • 評判がよく期待して読み始めただけにがっかり。。。こういう非現実の話わりと好きなのにさっぱり世界観に入り込めず、登場人物にも魅力を感じなくて恋愛要素も好みじゃなかった。
    ただ、わたしには合わなかったです。

  • 絞れていないテーマ、設定の甘さ、ありえない程下品な主人公、それを甘やかす登場人物、あらゆる矛盾。
    論うとキリがないので控えるが、私には到底ムリだった。

  • アニメ好きな方にはぴったりだと思うけど、文学を読みたかったとか、普通の小説を読みたかったと思っている人には向いていないです。物語がすべてアニメ化を始めから狙っているような。設定はおもしろいと思いました。

  • 他のラノベは読むのでラノベだからというわけでもなく…自分は凄く詰まらなかった 設定は良いんだが中身が軽い

    ハードカバーだと騙されるので新書で出して欲しい

  • ライトノベルの中でも、まるで少女マンガのようで、22歳の郁の中学生のコギャルが使うような言葉遣いにはついていけません。
    恋愛モノのようですが、これまたよくある展開が目に見えるようでもう読む気がしません。
    大人のためのライトノベルとどこかに書いてあったので手に取りましたが、まさに中高生のためのライトノベルです。
    中高生が読めば、きっと面白いんだろうなって思います。

著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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