図書館内乱 図書館戦争シリーズ (2) (角川文庫)

著者 :
制作 : 徒花 スクモ 
  • KADOKAWA/角川書店
4.30
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本棚登録 : 16702
レビュー : 1046
  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043898060

感想・レビュー・書評

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  • 図書館シリーズ読もうと思ったきっかけの「レインツリーの国」が題材になる、幼馴染の毬絵ちゃんと小牧。
    兄(慧)との関係に悩む手塚。
    図書館利用者の朝比奈に誘われた柴崎。
    ・・・笠原と堂上の仲間達を中心としたストーリーがそれぞれ繰り広げられるなか、その点と点は繋がって線になっている。
    各人物像をありありと想像しながら、どんどん進んでいくストーリーに完全に魅せられた。
    郁の悲鳴声と発熱で終わった本編、「明日」郁はどうするのだろうかw早く続きが読みたいっ!!(貸出待ち中・・)
    別短編「ロマンシング・エイジ」は小牧と毬絵ちゃんの続きについて♪あ~可愛いな~~~。

  • 2011/09/08

    初読したとき、学校の図書館にはなんと残酷なことにこの巻までしか置いてありませんでした。
    読んだ人は分かると思うけど、なんとまあこちらまでドキドキする「衝撃のラスト」だったもんですから、発狂しそうだったというのは言うまでもありません。
    文庫版で初読した人はきっと同じ気持ちだっただろうな、「焦らすな!」と
    続きが読みたくて読みたくて仕方なく、本屋に行ったけれど(当時は話題作だったので)続きが無い!なんてこともありました。こんなにどうしようもないくらい続きが気になった本は、これくらいしかありませんよ。今のところ。
    それくらい引き込んでくれるシリーズだったのです。

    単行本にはあったレインツリーのイラストが、文庫には無い!とちょっとがっくししていたら、ひっそりと裏にありました。ホッ
    レインツリーの存在は大きいし、このイラストにも意味のあるものだから。
    なくてはならないからなあ。
    ひとつひとつのキーワードとイラストは、結構重要なものなのです。

    <1.両親攪乱作戦>
    これで「レファレンス」を知ったし、戦争ではない普通の図書館を見た。
    レファレンスサービスが堂上さんみたいに出来たらかっこいいんだろうなあ
    両親を目の前にしてあたふたする郁がとても可愛い。でも本当に苦手そうだよな。
    有川さんはこうしたリアリティーを導入するのが得意なので、一気に現実味が沸く。逆に、平和な風景の中でこうした異色の世界が目立つ。んだと思う。

    <2.恋の障害>
    今まで温厚な上司だった小牧教官のバックボーンがちらりと見える。
    毬江ちゃんの存在の大きさと、大切にしていますって感じの優しいオーラがたまらない。小牧さん。

    が、しかし、この回は非常に重いです。
    それは「障害」に対してもそうだし、それをとらえる人の目もあるし、何より現実世界においてのこの話の扱いが…。
    有川さん本人も、このエピソードの扱われ方に対して色んなところで述べているように、相当考えることが多かったよう。
    というのは、アニメ「図書館戦争」において、このストーリーは放送されなかったということ。
    (DVD特典で視聴可能)
    制作されたけれど放送されなかった、という事実にあります。
    全国に放送されるべきではないとされたから?
    どうして放送されるべきではないと判断されたのか、それらしき理由を述べるのは私にだってできる。でも、なんだかなあ
    やるせない思いになってしまうよね。
    私はこのストーリーは好きだけど。
    世間様の「障害」に対する見識は様々でしょうが、作中、現実における「障害」とは何なのだろうか。
    昨今の、24時間テレビとかくだらないバラエティー番組の、障害を扱った下手なお涙頂戴には飽き飽きしますが。
    ハンディキャップに対する明確なメディア上の見識を、この際知りたいところですね。

    というのはさておき(図書館戦争シリーズのレビューはもれなく長くなりそうだ…。まぁ、好きなものですから)
    少女を見守る男の人というのはかっこいいものです。
    精神に来る言葉攻めって、こういうものなのねと思うと、本当キツい
    でもそれえを耐え切った小牧さん、本当に男だなー。
    作中では皿を割りまくるシーンがあるんだけれど、アニメもコミック版もそれが無かったのが少し残念。ま、文章で魅せているからこそ、映えるシーンだとは思うけどね。
    それよりも何よりも、小牧さんにタイムリミットを宣言した、元カノが誰よりもかっこよかったのである。

    <3.美女の微笑み>
    柴崎が主人公!
    ソツの無い完璧な女だと思っていたけれど、実は。みたいな。
    それゆえの悩みもあって、仮面を被ってしまって。
    でも、郁の前では安らげる。強がって涙をこらえる柴崎の姿がとても切ない。これから結構泣いたり笑ったり、本当の感情面が豊かになるんだけど、そういうのも全部、郁や、たまに手塚のおかげなんじゃないかな。
    郁に救われるとしたら、後々キーになる手塚も同類だろうか。
    似たもの同士。あと、玄田と折口さんの関係も切ないよね。
    (折口さんも美女として捉えるならば、このタイトルは結構深いところ行ってると思います。こういうところに有川さんのセンスの良さを感じる)
    メディアの真偽を訴えるところが多い分、現実と照らし合わせてみてしまう。
    折口さんが出てくるところはこういうのが多いなあ。

    <4.兄と弟>
    手塚のターン!小牧→柴崎(少し玄田)ときて、タスクフォースの内面を見るのが今巻の流れでしょうか。
    あいかわらずモジモジ、優柔不断なヤツだ。
    一刀両断レビューの反応もだけど、小牧さんの毬江ちゃんを大切にしすぎるオーラが眩しい。個人的にお気に入りのシーンが、小牧と話している中で、堂上さんの郁に対する思いがもれるところ。
    p236の堂上のかわいそうなところー。ここから初読の人は、堂上さんの感情に薄々気付いていくんですよね。
    ただの上官というものではなくなってしまうというところとか、いくの相変わらずブレーキが利かないところとかね。
    p287のラストの一文、すっごい好き。

    <5.図書館の明日はどっちだ>
    タイトルー。なんか昔のアニソンにあったなあ。明日のジョー?だっけか?違うか?まあいい。
    ここで郁の強さと弱さと、王子様エピソード含め、精神的に色々とキツイ毎日が始まってしまう。仲間…。しかも、郁を信じて支えてくれる面子がいるとはいえ、きついですなあ…。柴崎がルームメイトで本当に良かったと思う。
    アニメでの査問のシーンはとてつもなく観ていて辛かった。
    ここらで堂上さんが素になり始めるんだよな。ほろ甘なシーンもあるし、本当に可愛いオッサンである。
    p297とかな、堂上さんも走り出したら止まらないタイプだし。

    手塚慧はこの先重要人物になってくるけれど、郁に対してのこういった交渉って、実際に政治家がやってそうだなーとか思うと頭にきませんか?
    柴崎VS朝比奈さんも終わり、何かと手塚との絡みも増えてくるんだよね。
    あの柴崎の怒り(p363)の根本には郁がいる。
    別冊やドリンカーでもあるように、郁の存在って何気にでかいんだよなあ。手塚が嫉妬するほど(後々のドリンカーレビュー参照)

    そしてp359である。
    初読のときは私も頭真っ白になりました。で、ここで終わるってんだもの
    焦らし上手…すぎて
    「ふざけんな!」「続きはよ!」って状態でした。なんという。

    <ロマンシングエイジ>
    書き下ろしですー。小牧さんフィルターでみる堂上と郁は本当に面白いなあ。
    手塚含め、タスクフォースの男たちの飲み会のシーンは(コミック版含め)むさくるしいけれど本当にいいなと思う。
    小牧さんの、毬江ちゃんに対する愛が溢れている愛らしい回です。
    彼もまた不器用な人なんだよね。でも、大切にするっていう小牧さんの思いが手に取るように分かってしまうのでもう、にまにましてしまう。
    見守るときは静かににこやかに、でも、愛する時は全身全霊をかけて愛しそうな。
    それこそ盲目的になりそうな。
    小牧さんはきっとそんな人。
    堂上さんはもうハナから全力ですよね。手塚はあたふたしつつ慎重に。でも、大切に。きっとそんな感じだろう。

    図書館内乱はラストが全部かっさらっていったって感じですね。

  • 『図書館内乱』のタイトル通り、図書隊内部の問題が主なストーリー。
    綺麗なだけじゃない現実の中で、逞しく生き、成長していく登場人物たちに感動した。
    1巻よりも、それぞれのキャラが目立ち始めて、その関係性が面白い。
    テンポの良さも、相変わらずに読みやすい。

  • シリーズ第2巻、なかなかに重いテーマだったと、そう思いました。

    - どんな情報も利用者は自分の目で見て判断する権利があります。

    この一言に集約されているかな、”情報部門”設立の動きを踏まえても。
    で、最近の”情報”に対する現実世界の状況を踏まえても、興味深く読めました。

    でまぁ、いわゆる”ベタ甘”な方も、若干の進展があったようで、、
    こちらはいい感じに次巻に続いているのが、これはこれで、気になります。。

  • 予想外にハマってしまった…!
    止まらない勢いで3巻へ。

  • とうとう(笑)
    しかし、年とともに足りなくなりつつある
    「キュンキュン注射」をガッツリ打たれている気がします(笑)
    色々言ってもさらりとエンターテイメント。

    そんな、有川浩祭開催中のワタクシです(笑)

    • mamopさん
      自分もです!!
      自分もです!!
      2011/07/12
  • 完全にはまりました。面白い。秀逸な活字エンターテイメントです。
    郁と堂上の行く末いかに?すでに3巻が気になります。

  • この郁ちゃんと堂上のじれったい感じ.......好物です‪w

  • 両親が郁の職場を見に来るところから。

    親が職場に見学に来るなんて、どんだけ過保護なんだよ。
    あり得ない。
    また母親の人の話を聞かない感じが鬱陶しかった。
    父親が郁の味方もしてくれるようになったきっかけはなんだったんだろう?
    郁が考えるように社会人になったから?

    その後小牧が鞠江とのやり取りで鬱陶しい嫌疑をかけられて監禁されたのを奪還したり、図書館のHPで批判的な感想を載せるページに端を発した問題に郁が巻き込まれて査問会に呼ばれたり、手塚兄が登場したり、濃い内容でした。

    メインのストーリーは本当によく出来ていて安心して楽しめるんですけど、今回の恋愛要素はホント読んでて恥ずかしくなった〜
    最初の査問会の後のやり取りとか、ショートストーリーの紅い薔薇を贈る小牧とか。
    クサイよ!
    でもニヤケつつ読んでしまうんですけどね。

    堂上=王子様、に気付いた郁はどうなるんだっけ?
    続きも楽しみです。

  • 2作目。甘々を期待して読んでるんだけどちらっとって感じかな。郁が堂上が王子様って意識しはじめたから次に期待して。恋愛系のみ集中力高めで読んでます笑。レインツリーの国また久々に読みたくなったな~。

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著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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