図書館革命 図書館戦争シリーズ (4) (角川文庫)

著者 :
制作 : 徒花 スクモ 
  • KADOKAWA/角川書店
4.46
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本棚登録 : 15128
レビュー : 1016
  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043898084

感想・レビュー・書評

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  • 図書館戦争シリーズ全4巻を読み終えた感想。このシリーズを読みながら、ミルズの「自由論」がいつも念頭にあった。
    「場合によっては悪意より善意のほうが恐ろしいことがあります。悪意を持っている人は何かを損なう意志を明確に自覚している。しかし一部の『善意の人々』は自分が何かを損なう可能性を自覚していない」
    「××はいけない」という小さな善意が少しの自由を規制する。切っ掛けは些細なことでも転がり出せば雪だるまは大きくなる。
    民主主義とは「人民の、人民による、人民のための政治」である。しかしそれはミルズの言うように、「人民に対する人民の権力」ではあるが、権力を行使する人民と行使される人民は必ずしも一致しない、ということだ。人民の意志を多数派が表わす時、少数者がいることが等閑(なおざり)にされ、権力が濫用されれば、「多数派の専制」が生まれる。
    メディア良化法も「多数派の専制」であろう。日頃から読書にあまり縁のない人々にあっては、表現の自由に対する制限が何をもたらすのかを気づくことは往々にして少ない。気づいた頃には随分と息苦しい世の中になっている。

  • 再読!

    シリーズ本編最終巻!

    この4冊目が一番手に汗握るという感じで、ハラハラしながら読んだ。
    再読ながら、先の展開を知りながら!、何度でも楽しめて何度でもハラハラするのは、やっぱりこのお話の魅力だなー!

    郁が急激に成長するのも、二人の関係が変わっていくのも、図書館を飛び出て世間巻込みまくる当麻蔵人の逃亡劇と亡命劇も、人情とエンターテイメントで素晴らしい〜!

    実際にこんな闘争は起っていないけど、本の中で語られる検閲や言語統制は静かに在る、というのを此の本で実感させられた。

  • 「最後に交わしたい言葉はありすぎて、却って選ぶことができない。」

  • 有川さんの術中に嵌った感じ。
    笑い有りときめき大有りの中に、読者の負担にならないレベルで問題提起している。
    楽しくて幸せな余韻に浸った後で、その問題提起がじわじわ効いて来る。

    • komoroさん
      あとから効いてくるんですね。
      9nanoka さんが術中に嵌まるのは、純粋だからだね。
      単純だからじゃないよ。笑
      楽しくて幸せな本、素...
      あとから効いてくるんですね。
      9nanoka さんが術中に嵌まるのは、純粋だからだね。
      単純だからじゃないよ。笑
      楽しくて幸せな本、素敵な本ですね。
      そして、そう感じる貴女の心もきっと楽しくて幸せなんだね。
      2014/08/19
  • 随分郁ちゃんが暴走しているようで、
    本人はそのつもりの無いだろう告白と、書店側の誤解(理解?)に
    読んでいるこっちが赤面してしまう。(笑)

    それぞれが成長していて、それぞれの立場で真剣に考えていて
    読んでいてぐっとくる。

    表現の自由の規制については身につまされる思い。
    テロに比べたら作家一人の不自由なんて、と善意の人が
    浅墓なその場限りの知識で思ってしまい、それが世論となって
    作家一人どころかすべての表現の自由が規制されていくきっかけになる恐怖。

    今この時点で読むと、テロは9.11や3.11を連想してしまって
    恐怖感も倍増される。

    『場合によっては悪意より善意のほうが恐ろしいことがあります。悪意を持っている人は何かを損なう意志を明確に自覚している。しかし一部の『善意の人々』は自分が何かを損なう可能性を自覚していない』
    という台詞には鳥肌が立った。

  • 堂上教官みたいな上司、恋人がほしいと思った笑

  • シリーズ本編最終巻、郁と堂上の恋の行方も佳境に。
    のっけからもうね、見ていて(読んでいて)まぶしい。

    そして、ついに――。
    「あたし、帰ってきたらカミツレ返して、堂上教官に好きって言いますから!」(249ページ)
    きたー!

    ストーリーも、原発テロに端を発する表現の自由に対する規制を扱っていて、重みがある。
    当麻蔵人の逃亡劇は、最後本当に逃げ切れるのか心配しながら読んでた。(笑)。

    それにしても郁と堂上、デレデレだなー!
    進んでるようで進んでいないような柴崎と手塚の関係とは大違いだ。
    柴崎と手塚は、らしいといえば、らしいのかな。

  • 本編最終巻。冒頭で発生した原発テロがきっかけで、良化委員会のターゲットになった作家を、図書特殊部隊が全力で護るお話です。

    冒頭のデートシーンが一番こたえました(^_^;) 月9ドラマを目指した作品の最終巻ですから、ある程度覚悟はしていたんですが、読みながらついにまにましてしまいます。電車の中では読みづらかった。。。

    一方後半は怒涛の展開。裏切者が多く二転三転が繰り返され、玄田隊長譲りの暴走者が走り回り、作者同様、引っ張りまわされました。エンタテイメントとしては極上!

    ただ時々、現実は少しずつこの小説に近づいているんじゃないか、と感じることがあって、うっすらと背中が寒くなります。

  • 焦るな、落ち着け!!

    中盤からは自分に言い聞かせて読みました。
    寝不足必死で、だって途中で辞められないんだもん。

    最後の方はもうたまらなかったです。
    お見舞いのところは、いよいよくるのか!って感じで、当事者のように胸が締め付けられて、ドキドキして、一度ページを閉じてしまいました^_^どれだけ感情移入するんでしょう(笑)

    堂上教官と郁、手塚と柴崎、小牧さんと毬絵ちゃん、玄田隊長と折口さん
    それぞれに違った恋愛タイプですが、いずれにもキュンキュンするのはやはり有川作品だからでしょうか。

    有川浩に完全にはまりました!

    • totoromamaさん
      文章と言うより言葉と言葉のぶつかり合いのような書き方にはまり込んでしまいました
      「一度ページを閉じて・・」その感覚わかります!(^^)!
      文章と言うより言葉と言葉のぶつかり合いのような書き方にはまり込んでしまいました
      「一度ページを閉じて・・」その感覚わかります!(^^)!
      2014/04/14
    • ふぅさん
      totoromamaさん
      いまさらですが、コメントありがとうございました。コメント機能に気付かず…というか自分の感想に共感をいただけるなん...
      totoromamaさん
      いまさらですが、コメントありがとうございました。コメント機能に気付かず…というか自分の感想に共感をいただけるなんて思ってもみなかったというのが本音でしょうか…お返事遅くなってしまいましたがお許しいただいて、読んでいただいていることを密かに期待して。図書館戦争をはじめ、有川作品にどっぷりはまっています。言葉と言葉のぶつかり合い、キャラが生きている、有川作品ははまりますね!!
      2014/06/29
  • 一気に読める位(仕事があるので1日半で読み終えた)良かった

    ついに告ったか!のあたりも郁らしくて、天然なのか(笑)そんな所も郁かわいいな

    もうね、公私とも堂上が郁が大切で心配で仕方ない感じが伝わる

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著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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