図書館革命 図書館戦争シリーズ (4) (角川文庫)

著者 :
制作 : 徒花 スクモ 
  • KADOKAWA/角川書店
4.46
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本棚登録 : 15134
レビュー : 1016
  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043898084

感想・レビュー・書評

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  • 小説家の当麻先生を良化委員会から護衛せよ、という任務戦。
    図書館戦争シリーズは恋愛要素より、法律解釈や司法対決とかが楽しみなおれ。今回は遂に最高裁判決も出て面白かった。是非とも最高裁には違憲の反対意見が出てほしかったところ。良化委員会に有利な情勢が不利になっていくのは圧巻!
    当麻先生カッコ良いね。「大丈夫ですよ」とか言わないところがいい。

    今回注目すべきは郁に傘を差し出す優しい良化隊員が出てきたところだね。これまで良化隊員は皆頭おかしいみたいな描写だったから。でも、良化委員会側の正当な主張に触れないのはやはりフェアじゃない。後書きみるとわざとみたいだけど…

    ってか付き合うって結婚かよ!!笑

  • 図書館シリーズ4冊目
    郁の護衛シーンからは、一気読み!
    1冊の中で、感動したりドキドキハラハラしたり
    郁の世界にどっぷりはまれました。
    キャラがイキイキとして人間性も魅力的

    ベタ甘、大好きなので別冊も読みます!

  • いいなあ。恋愛がしたくなるなあ。
    手繋ぎたくなるし、ハグしたくなるし。
    クールなイメージの堂上教官が…!ってなる。

    でも一番の推しは手塚と柴崎。別冊も楽しみ。

  • 図書館で予約して借りたところ、シリーズ4巻目からになってしまった・・・。
    1~3巻飛び越えての4巻目だったが、楽しめた。アクションあり、恋愛あり、思想あり、のお話し。
    言論統制しようとする良化委員会と表現の自由を守ろうとする図書隊との戦い。
    本作中で良化委員会より狙われた作家・当麻蔵人の言葉
    「悪意より善意のほうが恐ろしい事があります。悪意を持っている人は何かを損なう意志を明確に自覚している。しかし一部の『善意の人々』は自分が何かを損なう可能性を自覚していない」
    自分も、善意のつもりで、自覚せず何かを損なっているのでは・・・とドキッとした。

  • 2013/9/16読了。「図書館戦争シリーズ」の最終巻。原発テロから繋がる言論統制の危険から、図書隊が中心になり世論も巻き込み改革していく展開は、かなり読み応えあり。今まですっきりしていなかったこと、良化特務機関と未来企画、手塚と兄、柴崎と手塚、郁と堂上・・・・最終巻とあってそれぞれの形に落ち着き、読み終わってすっきり。本が好きな自分にとって、いつの時代になっても自由に本を読める世の中であって欲しいとあらためて思いました。

  •  ついに本編完結。エピローグには、とっても不満です(笑)

     原発テロが起こり、テロと酷似した小説を書いた作家が良化隊からねらわれる。
     本がテロの原因に?参考に?
     例え犯人が小説を真似したのだとしても、作家がテロを引き起こしたわけでもなければ、作家がテロを誘導したわけでもない。

     表現の自由を守るって、難しい事だと思った。
     その権利と責任。
     だからと言って、検閲による表現の自由の制限が正しいとは思えない。

     シリーズのいきついた世界観は、私にとって満足のいくものでした。世界観を壊さずに、でも物語の初めとは確実に何かが変わった世界。そこは、理想郷ではなく、現実に近い感じがする。


     最後に、「本」を守るとは、どういう事なのか。
     それは、「思想」を守るという事。考える自由、表現する自由を守るという事。
     そして、「本」を読む自由を守るという事。読んで感じる事を守るという事。

     つまりは、人がその人らしく生きる事を守るという事なんだと思う。そして、自分の権利を主張するだけでなく、相手の権利も守らなければいけない。


     ライトノベルとしての位置づけの大きい作品ですが、芯にはしっかりとした強い思想がある。それが、この作品の魅力のように思います。

     でも、恋愛小説として、あのエピローグには不満です。
     あーあ…
     せっかくの堂上と郁の物語を、最後までその手法でえがくのか、と。表向きは、ベッタベタな物語ですが、その本質はなかなかステキだったと思ってたんですけど…
     …そこまで徹底するとは、有川浩、おそるべし。強い思想を持って書いてる作品だけあるって事なのかな… (褒めてるんだか、けなしてるんだか、分からなくなってきた)

     最後に一言。堂上みたいな上司がいれば良いのに…。(あ、恋愛ではありません。上司としてです)

  • 推理小説やミステリーのトリックを真似た(もしくは似ている)犯罪が起きたら、その作品が悪影響だから規制されるべきか否か……考えさせられます。そんなんじゃ作家さんもたまったもんじゃないだろうなぁ……

    本当は悪影響とか、そんなはずないんですよね(と、思いたい)。
    題材について受け取り方は色々あるかもしれないけど、本当にその作品を深く読み込んでいたら、変な解釈とか安直な行動はできないはずで……
    仮に、真似する人がいても全員なんかでは決しってないし、本だけの問題じゃなくて色々複雑に絡み合ってるもんだったりする。すぐ本の内容(特に漫画やアニメやゲームに対してが多いけど!)の悪影響を唱えてくる人には、読者なめんな!っていっつも思います。

    『革命』では、有川さんなりにこの「戦争」の終着点を見いだしているなって思います。
    物語の中では、ああいう結論だけど、現実に起きている表現規制の問題は、私達一人一人が向き合って考えて行かなければならないと思います。

    あと、恋愛面でも、郁と堂上の関係に決着ついて良かった!あと一押し!どうなるのかとヒヤヒヤしてましたが(笑)

  • 清々しいベタさ!下手するとチープになるか自慰行為になりかねないくらいのベタさ加減なのに、そのどちらにも落ちないいい塩梅の作り込み。あとがきの対談で「9割捨てる」と言えるだけの情報収集と取捨選択の能力あればこそなんだろうなー、と。よいエンタメ小説でした。

  • 図書館戦争シリーズ第四弾。今回は原発テロが起き、このテロの手口と酷似した小説を書いた人気作家当麻蔵人が、作家生命を奪われる危機に脅かされ図書隊が保護する話。本を読まない人はテロが怖いからこの作家の作品に検閲がかけられても仕方ない、と言う世論をひっくり返そうと国民に影響の強いテレビ局と連携を図り、放送停止処分を受けた曲がリレーで報道を続けるという策で世論を味方につける。現実に活字離れが深刻な今、テロが実際起きたらどうなるかわからないという問題も提起された気がした。もちろん、登場人物のラストのほのぼのさもありで面白い本でした。

  • 図書館戦争シリーズ全4巻を読み終えた感想。このシリーズを読みながら、ミルズの「自由論」がいつも念頭にあった。
    「場合によっては悪意より善意のほうが恐ろしいことがあります。悪意を持っている人は何かを損なう意志を明確に自覚している。しかし一部の『善意の人々』は自分が何かを損なう可能性を自覚していない」
    「××はいけない」という小さな善意が少しの自由を規制する。切っ掛けは些細なことでも転がり出せば雪だるまは大きくなる。
    民主主義とは「人民の、人民による、人民のための政治」である。しかしそれはミルズの言うように、「人民に対する人民の権力」ではあるが、権力を行使する人民と行使される人民は必ずしも一致しない、ということだ。人民の意志を多数派が表わす時、少数者がいることが等閑(なおざり)にされ、権力が濫用されれば、「多数派の専制」が生まれる。
    メディア良化法も「多数派の専制」であろう。日頃から読書にあまり縁のない人々にあっては、表現の自由に対する制限が何をもたらすのかを気づくことは往々にして少ない。気づいた頃には随分と息苦しい世の中になっている。

著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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