紗央里ちゃんの家 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 284
レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043901012

作品紹介・あらすじ

祖母が風邪で死んだと知らされた小学5年生の僕。叔母夫婦の家からは従姉の紗央里ちゃんの姿も消え、叔母たちの様子はどこかおかしい。僕はこっそり家中を探し始める。第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公は小学生の男の子。
    小学生夏休みに毎年行く親戚の家。今年は何かが違った。
    少しずつその正体が分かっていくのだけれど…
    読むのが嫌になるくらいのギャー!のオンパレード。
    それでも先が気になって一気に読んだ。
    最後がちょっと物足りない気がした。

  • 個人的なツボ!こういうのが読みたかった。
    時々読み返してニヨニヨ浸りたい。
    でも、時々読み返したいと思える程度のクセなんだよなぁ。
    二度と読みたくないと思わせるレベルの不快感を期待したい。

  • 森見登美彦氏、唸る!
    「おもしろい。でもグロい。
    しかし、これはおもしろい。恐い。
    グロテスクでない箇所が、特に恐い」

  • 家族と親戚の距離感をホラーで表現したらこうなるのかあという感想。ホラー的には僕が余りにも冷静に死体を探しまくるところがハイライト。何を冷静に足とか指とか舌とか見つけちゃってんのおおおおお。そして拾った指をポケットに仕舞うなああああああ。って突っ込みながら読んでました。でも叔母さん達がおばあちゃんを殺してバラバラにして家中に隠していた理由も不明のままだし、唯一のまともな大人と思われていた主人公の父も心が壊れていたことが判明するし、そして紗央理ちゃんはあんな訳の分からない家に戻って大丈夫なのか?!謎多き小説でした。

  • やたら見かけたのでホラー苦手だけれど、勇気を振り絞って読んでみました。
    ホラーというより“グロい!!!”
    1番怖い登場人物は誰なのか……と思いました。
    無駄な文字列も多く、謎は謎のまま。
    こんな宙ぶらりんな作品でよく“大賞”をとったなぁ……と呆れるレベル。
    出版社が推す理由も謎過ぎる。
    取り敢えず私は暫く焼肉は食べられそうにありません。

  • 書店で気になって購入。
    怖い…というより船酔いみたいな気持ち悪さ。グロい割には主人公の少年が淡々としてるので、そこはあまり(人によると思うけど)気にならないけれど、文体や『奇妙さ』が当たり前にある居心地の悪さ。

    理屈とか伏線回収とか好きな人はモヤっとするかもしれないけれど、訳が分からない不気味さが好きな人は気持ちよく酔えるのかもしれない。

    個人的に1番不気味だったのは、なぜか突然ルビがめちゃくちゃ振られたページ(笑)
    それまで振られてなかった簡単な漢字にもルビ!!ミス?と思ったけど、初版どころか四刷目なのでわざとなんだろうな。なんの意図が…気持ち悪い(笑)

    あと警察の自販機の件が解決してなくて気になる。
    おじいちゃんが言ってた『猫』も気になる。
    姉ちゃんの言葉遣い(もはや『おれ』って言ってたけど)も気になる(笑)
    床下収納はおじいちゃん。ベッドも本棚も筆箱もおじいちゃん?魂の話がなんだか切ないな。

    昔行ってた親戚の家を思い出した。
    時々行くくらいじゃ、『内側』のことなんて分かんないよね。一見平和に見えても。
    おかーさんとおねーちゃんはせめて正常であって欲しいなぁ。少年、頑張れ。

    どうでもいいけど、夕飯前に途中まで読んでしまって気持ち悪くなったのに、トマトケチャップライスに鶏肉炒めを食べてしまった。作りながら色々連想してしまいつつ完食です。読む時間、大事。

  • 独特の文体が狂気に合っているなーとおもった。

    この家はおかしいと思いながらも、主人公があまり恐怖を感じていないように見えるのは「内側」に入っちゃってたからなのかな。
    でも完全な「内側」には入れないよね、やっぱり。

    指を見つけるくだりだったか?めちゃくちゃルビが振ってあって、ゴチャゴチャーってしてて小説ならではの演出なのかなあと。

    全体的にみんなバランスよく狂っている本です。

  • 怖い怖い怖い。

    語り手が少年で、その稚拙さというか、そこなんでスルーしちゃうの!?みたいなもどかしさがまた怖い。
    結局、まともな人は一人もいなかった。
    なんで?とかじゃない、もうお手上げのクレイジーさ。

    とにかく描写がグロい。想像するとオエッてなるレベルのリアリティ。
    でも、クセになるこの感じ。危ないわあ。

    読了後は、カップ焼きそばを食べました。

  • 死体の部分部分を家中あらゆる隙間から見つけてた僕がそのときは恐怖よりも高揚が勝っていたくらいなのに、夜ホラー映画観て怖がっているところが面白かった。象徴的な場面だなと思った。そこにあるものの気配は微塵も感じないのに、ずっと不在はなずの紗央里ちゃんの実在感。不在の紗央里ちゃんのことを読者にずっと考えさせる工夫が凝らしてあって、気付けばそれが紗央里ちゃんの魅力になっている。そこに描かれていないのに。
    家族じゃない。親戚が親戚じゃないときどんな感じか知らない……という中途半端な距離にある「親戚」というものの無気味さ、潜在的な怖さを形象化した傑作。
    福満しげゆきの表紙も好き

  • 小学5年生の僕が主人公で、終始その主人公の視点で描かれているために、文章が幼く感じるところが多々ある。
    が、冷静に考えて、”僕”を通して狂気の家の全貌を見ようとしているのだから当たり前だ。
    そんな物語でおよそ小学生が使いそうにない言葉が少しでも出てくると、逆におかしくて引っかかる。

    読み進めるうちに”僕”の人格形成に関わるバックグラウンドが気になってくる。
    さらに、”僕”の姉の言葉遣いも段々誰と話しているのかがわからなくなるところがある。
    そもそも自分のことを”俺”と突然呼び始めることについていけなくて、会話の前の文章に戻っていったい誰と話していたのかと慌ててしまった。

    登場人物すべての人格も過去も、真実も、”僕”の知っている側面、次々と目にする断片的な事実を”僕”を通して、”僕”がわかったことしか語られない気味の悪さ、後味の悪さが際立っている。

    結局何だったんだとモヤモヤするものの、この物語が”僕”が体験した”僕”の幼い頃の人生の体験で、本人が認識したと思っている真実のみが語られているのだから仕方がない。

    読了しても解決しない謎が多い、今後の”僕”の人生が狂いそうなそんな匂いのする(実際に読むと”僕”もおかしいので)物語だった。

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著者プロフィール

武蔵野大学在学中の2006年、本作で第13回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞してデビュー。

「2008年 『紗央里ちゃんの家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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