紗央里ちゃんの家 (角川ホラー文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043901012

感想・レビュー・書評

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  • 個人的なツボ!こういうのが読みたかった。
    時々読み返してニヨニヨ浸りたい。
    でも、時々読み返したいと思える程度のクセなんだよなぁ。
    二度と読みたくないと思わせるレベルの不快感を期待したい。

  • 森見登美彦氏、唸る!
    「おもしろい。でもグロい。
    しかし、これはおもしろい。恐い。
    グロテスクでない箇所が、特に恐い」

  • 死体の部分部分を家中あらゆる隙間から見つけてた僕がそのときは恐怖よりも高揚が勝っていたくらいなのに、夜ホラー映画観て怖がっているところが面白かった。象徴的な場面だなと思った。そこにあるものの気配は微塵も感じないのに、ずっと不在はなずの紗央里ちゃんの実在感。不在の紗央里ちゃんのことを読者にずっと考えさせる工夫が凝らしてあって、気付けばそれが紗央里ちゃんの魅力になっている。そこに描かれていないのに。
    家族じゃない。親戚が親戚じゃないときどんな感じか知らない……という中途半端な距離にある「親戚」というものの無気味さ、潜在的な怖さを形象化した傑作。
    福満しげゆきの表紙も好き

  • 小学5年生の僕が主人公で、終始その主人公の視点で描かれているために、文章が幼く感じるところが多々ある。
    が、冷静に考えて、”僕”を通して狂気の家の全貌を見ようとしているのだから当たり前だ。
    そんな物語でおよそ小学生が使いそうにない言葉が少しでも出てくると、逆におかしくて引っかかる。

    読み進めるうちに”僕”の人格形成に関わるバックグラウンドが気になってくる。
    さらに、”僕”の姉の言葉遣いも段々誰と話しているのかがわからなくなるところがある。
    そもそも自分のことを”俺”と突然呼び始めることについていけなくて、会話の前の文章に戻っていったい誰と話していたのかと慌ててしまった。

    登場人物すべての人格も過去も、真実も、”僕”の知っている側面、次々と目にする断片的な事実を”僕”を通して、”僕”がわかったことしか語られない気味の悪さ、後味の悪さが際立っている。

    結局何だったんだとモヤモヤするものの、この物語が”僕”が体験した”僕”の幼い頃の人生の体験で、本人が認識したと思っている真実のみが語られているのだから仕方がない。

    読了しても解決しない謎が多い、今後の”僕”の人生が狂いそうなそんな匂いのする(実際に読むと”僕”もおかしいので)物語だった。

  • 何か仕掛けがあるような気もするがあるんだかないんだかかわからずじまい。
    角川ホラー文庫を読んだのは15年ぶりくらいだけど、たまにはこういうのもいいか。

  • 実家にあったのを、いい加減気持ち悪いから自分で処分しようと思って持ち帰ってきた。全体的にやばいのは承知の上だが、…食べる系の話はやめてくれ~…生理的にきつすぎる。
    実は意外とちゃんとしたミステリーの構造にはなっていて、見つかった体のパーツが誰のものなのか、被害者は生きているのか、何人なのか、とかの、バラバラ殺人ものでは定番の謎が提示されている。しかし、おばあさんか紗央里ちゃんかその両方か、という仮定で話が進んでいくのに、最後にいきなりおじいさんが出てくるのは唐突なのでは。しかも、話の途中に五体満足で登場しているのに、それは幽霊か見間違いと言われてしまうのはアンフェアなような。これは紗央里ちゃんが勝手に言っているだけで、やはり見つかったパーツの一部は紗央里ちゃんで、色々欠損した状態で生きているという方がホラーとして面白いと思う。
    見つかったパーツの一部が紗央里ちゃんだとした場合、冷蔵庫にほぼ一体分のパーツがあったのでこれがおばあさんとして、残りが紗央里ちゃんだとすると、両手指全部と脚は少なくとも失っていることになる。内蔵が冷蔵庫と部屋の照明の2か所で見つかっているのでちょっと苦しいけど、これを合わせて一人分(すべておばあさん)と考えれば…。あと、舌と歯もあったけど、これはどっちのかわからないな。舌を切断されたら死ぬ気がするけど。最後におにぎりを食べるシーンがあるが、これも歯はなくてもなんとか飲み込むだけ飲み込めそうだが、舌がないとどうかな…。
    病んでる感じの長い台詞が、ちゃんと読むと一応文法的にも内容的にも筋が通っているのがおもしろい。こういうのって、あえて文法も内容も支離滅裂にするのが普通な気がするので。

  • 姉が面白そうなキャラだったが不明なまま。 主人公も含め、殺人に対して無関心。 警察の件も解決せず。(殺人自販機⁉) 読みながら色んなオチを考えてみたが全く当たらず終了。 理解出来ないこの怖さ。

  • やべぇこれは。ホラーゲームをやってて、それをyoutubeで実況してるのを見てるような、微妙に他人事のような。そういう、なぜか分からないけど、でも自分は絶対に大丈夫っていう奇妙な安心感があるけど、でも怖いもんは怖い、ていうか気持ち悪い。稲川淳二も、怖いなー、嫌だなーって言わずにはいられない。不快だ。あーしかも夜寝る前に読み終わってもはや今晩悪夢を見ることは避けられない。しかしそれもまた大人の快楽の一つなのだ。ガキは小便漏らすからダメだ。

  • 難しい言葉使う割には全体的な文章は稚拙で、変に倒置法使うわ、句読点ないわで読みにくすぎる。
    ここまで読後感の悪い本は初めてちゃうかな。

  • 【本の内容】
    叔母からの突然の電話で、祖母が風邪をこじらせて死んだと聞かされた。

    小学5年生の僕と父親を家に招き入れた叔母の腕は真っ赤に染まり、祖母のことも、急にいなくなったという従姉の紗央里ちゃんのことも、叔母夫婦には何を聞いてもはぐらかされるばかり。

    洗面所の床からひからびた指の欠片を見つけた僕はこっそり捜索を始めたが…。

    新鋭が描いた恐ろしき「家族」の姿。

    第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作、待望の文庫化。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    異色ホラーということでいえば、矢部嵩さんの『紗央里ちゃんの家』。

    真っ赤に染まった叔母さんのエプロン、家中に漂う異臭、見つけてしまった指の欠片。

    夏休みに叔母さんの家を訪れた「僕」の視点で淡々と描かれていく、日常の中にあるおどろおどろしい不条理。

    笑えるほど恐ろしい。

    最悪だけど最高。

    これは、正常な感覚を麻痺させる“魔力”を持った一冊です。

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