十三の呪 死相学探偵1 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 626
レビュー : 90
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043902019

作品紹介・あらすじ

幼少の頃から、人間に取り憑いた不吉な死の影が視える弦矢俊一郎。その能力を"売り"にして東京の神保町に構えた探偵事務所に、最初の依頼人がやってきた。アイドル顔負けの容姿をもつ紗綾香。IT系の青年社長に見初められるも、式の直前に婚約者が急死。彼の実家では、次々と怪異現象も起きているという。神妙な面持ちで語る彼女の露出した肌に、俊一郎は不気味な何かが蠢くのを視ていた。死相学探偵シリーズ第1弾。

感想・レビュー・書評

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  • 2016.11.29 読了

  • 拝み屋の祖母をもち、自らも他人の死相が視える青年・弦矢俊一郎が、探偵となり怪異現象に挑む「死相学探偵シリーズ」第一弾。
    三津田作品にしては、かなりライトな印象。刀城言耶シリーズのような、時代がかった禍々しい雰囲気がない分読みやすくて、一気に読めてしまう。
    次々に起こる怪異現象と連続する不審死、十三階段に十三人の愛人と「十三」にこだわった仕掛け。オカルト要素と愛人や遺産をめぐる現実的な動機が絡まりあい、見事にミスリードされる。
    主人公の探偵らしくない?探偵ぶりが面白い。事件の渦中で途方に暮れ、「わけが分からない」と何度もこぼす姿が却って新鮮。最後に犯人が言った謎の言葉に、術者の正体、謎は残ったままなので、続きが気になる。

  • 他の三津田作品と比べると事件そのものに関してはシンプルな感じだなという印象を受ける あまりに素直に真相究明がなされたので少し戸惑いを覚えてしまった 少し物足りない気もするような…… しかしながら、事件の背後にあるシリーズ全体に関わってくることになりそうな大きな影の気配、本作品の主人公である弦矢俊一郎の過去等、今後の展開が気になるいくつかの謎の存在が示されていたので、続篇も引き続いて読みたいと思う 本作の最後に登場した"僕"が活躍する場面がこれからの作品でたくさんあれば嬉しい

  • 刀城シリーズを書いてる三津田先生の作品なら、さぞかし魑魅魍魎が跋扈するおっかない本格推理小説なんでしょうな〜!(ワクワク
    と思ってたら、予想を裏切ってまさかのライトな読み応え。
    人間嫌いのツンツン美形青年探偵(にゃんこ好き)…だと…?!嫌いじゃないわ!←

    刀城ワールドのおどろおどろしい雰囲気に慣れた人にとっては、物足りなさが残る作風かも知れません。
    今作の舞台となる一家にまつわる因縁も歴史的背景もまあ驚くほどアッサリしてますし、屋敷内の部屋割りを仔細に描写してるからその辺りが推理の突破口かな〜(ワクワク)と目を皿にして読んだら、その辺りは全然ヒントの糸口にもならなかったし。
    でも、三津田先生十八番のどんでん返しは健在でしたね〜いつもと比べてややライトな仕上がりでしたが(笑)。

    と、なんやかんや言ってもやっぱり次作以降も読んじゃうよね…。
    刀城シリーズで本格派を存分に堪能しつつ、今シリーズでは未熟な駆け出し探偵の成長ぶりを楽しむことに致します( ^ω^ )楽しみ!


    幼い頃から人の死相が見える弦矢俊一郎。その異能の才を武器に探偵事務所を構えた彼の元を、一人の訪問客が訪れる。
    「私、死神に取り憑かれてるんです」ーー彼女のその言葉通り、関係者が次々と不可解な怪奇現象に襲われ、遂に死者が出てしまう!果たして弦矢は死の連鎖を止めることが出来るのか?

  • 人為的なトリックがあるんじゃないかと勘ぐってしまい最後まで乗り切れなかった。別のシリーズは怪奇現象に人為的なトリックを見出してゆくので、そういうノリかと思ってしまった。除霊的なことをするのがカタルシスでそこに向けて論理を探るとは思ってなかった。てか怪奇現象に論理があるというのが違和感あり。理不尽にとにかく怖がらせてくる和製ホラーに慣れてしまったせいか。
    時々ある怖い現象の描写は本当に怖くて、ホラー作家の面目躍如という感じ。
    主人公のキャラは微妙、脇役もあまりキャラが立っていない。最後の老人たちとのやりとりにはほっこり。

  • 今まで三津田作品は当たりばっかりだったのだけれど、これはあんまりかも・・・?不向きっぽい。いつも秀逸な文章かくのに、どうしたおい、っていうくらい違う。

    祖父母のキャラが好き。でも孫の方がいまいちわからない。感情移入できない。主人公なのに。彼が怖がるものが、読んでてあんまり怖くない。

    今だいたい半分過ぎたくらいだけど、ぬるぬるな展開。何回も同じ説明を受けているのがいや。物語も犯人はこのひとって割とわかりやすかったし。

  • 俊一郎が探偵事務所を開いてまだ2週間。
    そこへ現れた依頼人は、「わたしには死神が憑いている」と言った。
    タイトルにもある「13」という謎にまつわる物語。
    死相学探偵・俊一郎の探偵としての初の事件でもある。
    資産家を舞台に起こる連続殺人。
    脅迫状を受けた者が、順番通りに殺されていく。
    ミステリーとしても面白いのだけれど、あまり「死相が視える」という能力はいかされていないような。
    避けられる死と避けられない死。
    誰にでも平等に訪れるものだけれど、他者の命を理不尽に奪う権利は誰にもない。
    結局のところ、犯人はマリオネットのように操られていただけなのでは?と思う。
    何ごともなければ平穏な暮らしが待っていたかもしれないのに。
    俊太郎に最後に投げかけた言葉が気になる。
    次回には「黒々とした禍々しい影」が何なのか?
    俊太郎にどんなことが起こるのか?
    気になってしかたがない。

  • 謎自体は気になるのだけど全体的に話の進みが遅くてかったるい。飛ばし読みして一応は読了。

  • 【ネタバレあり】


    探偵としてやってきた割には目の前で次々に人が死んでいるのに平気な顔をしている主人公が好きになれなかった。コミュ障というか、ただの厭な奴にしか見えない。屋敷の中で起こる怪異も、怪異というほど怖くないし、いつもの三津田信三の禍々しいホラーを期待してたけど、期待外れだった。怪異には法則性があるという説は、他の三津田作品でも度々出てくるけど、あのギャグのような逆カウントダウンで本当に怪異が止まったのもなんだかな。そういうものなの??とちょっと拍子抜け。刀城言耶シリーズのネタがちょこちょこ挟まってたのは面白かったです。
    シリーズものですが、次の巻を読むかどうか迷うところ。

  • 死相が見える探偵…。人ごみの中では死相が見えすぎるので、青ざめてうつむいているところが微笑ましい。気楽なオカルトという感じでさらっと読めました。ライバル呪術師の存在も気になるところ。

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著者プロフィール

2001年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。10年『水魑の如き沈むもの』で第10回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、映画化もされ話題を呼んだ『のぞきめ』、『禍家』『凶宅』『魔邸』からなる〈家三部作〉、『黒面の狐』『わざと忌み家を建てて棲む』『忌物堂鬼談』など多数。

「2018年 『犯罪乱歩幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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