女たちは二度遊ぶ (角川文庫)

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  • 角川グループパブリッシング
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043912018

感想・レビュー・書評

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  • BeeTVのCMで見て気になってたもの。キャッチフレーズは「愛されるより、忘れられない女になる」。『悪人』『パレード』も面白かった吉田修一氏の作品だけどこれは気だるい男女関係のお話が中心。味わいビター。

    あんな女がいた、こんな女もいた・・・という回想形式の展開ですが、主人公のダメ男感が。。。
    女子トークでは「歴代彼氏の回想&理想の恋愛&今気になっているNEW MEN」の話題が鉄板ですが、男性もこんな思い出話とかするんかなぁ。

    あまり恋愛経験豊富とは言えない私だけど、片想いやなんやかんや含めるとそれなりに色んな出会いはあったわけで。彼らにとって自分はどんな思い出になっているんだろうか。

    できれば微笑ましい思い出になっていたいものです。

  • どれも消化不良で終わってしまう感じ。出てくる登場人物があんまり好きじゃない……。

  • なにかの拍子に、
    一瞬でもいいから、
    思い出したことも忘れてしまうようでいいから、
    あのひとやあのひとにふと思い出されたいとおもった。誰かの人生をふと通り過ぎたい。

  • 若き日の著者の輝かしき女性遍歴なのでしょうか、これは。少なくともモデルは実在しそうです。主人公がだらだらと付き合ってきた、ひと癖もふた癖もある女たち。熱烈な恋は見受けられず、どこか冷めて怠惰な関係を、気だるいトーンで描写した11本の短編集。なんとも厭世観の漂う作品です。

    それでも男目線で女性を描写した作品に趣を感じるのは、私が本書に源氏物語を重ね合わせているからでしょう。男から見ると女の行動はこう見えるのか、という発見が毎回新鮮に感じられます。どの女君も魅力的に描かれている源氏物語とは対称的に、吉田氏の登場させる女たちは誰も彼も、だらしなく、流されやすく、自己評価が低く見える。百花繚乱、女性を描いているつもりでも、作品の印象は著者によって決まってくると思います。有名男性作家の現代版源氏物語シリーズ読んでみたいです。

    以下は「どしゃぶりの女」から気になった文の抜粋。

    もちろん最初の一週間ほどは「俺は店でまかない食ってくんだから、待たずにコンビニでもどこにでも、なんか買いに行きゃいいだろ?」と何かしら言葉をかけていたのだが、いつしかそんな彼女の待ち姿にもすっかり慣れてしまい、バイト帰りに近所の弁当屋で、今夜は何弁当を買って帰ってやろうかと考えている自分が妙に幸せで、ふと気が変わってハンバーグ弁当を二日続けて買って帰った夜などに「その中身、当てようか?今夜もハンバーグ弁当!」などとビニール袋を指差されたりすると、色気も何もあったもんじゃないが、なんというか運命の?そう、運命の出会いってやつか?これがぁ、なんて、嬉しそうに弁当のふたを開ける彼女の横顔を、にやにやしながら眺めたりした。

    長々と続いてこれで一文。流れるような独白シーン。念仏のごとくブツブツと何度でも読み返してしまいます。今回本書を読んで、長くても滑らかな文章のコツは、どこで読点を句点に変えても意味は通じ、物語は進んでいる、という構成なのではないのかなと。自分で書いていて、つい長い文になってしまうときは、たいてい形容詞や副詞をだらだらとのばしていることが多いことに気がつきました。ちょっと勉強させてもらいました。

  • いろんな女がいるけれど翻弄される男が悪い、という結論。
    逆に、そに女でも誰かが気にしてくれるならもう少し気を抜いて生きてもいいんだー、と思った。

  • この世には、恐ろしほど男性がいると同時に、恐ろしいほど女性がいる。

    それも、魅力的で、一筋縄ではいかない女性。ハマりはじめた時には、もう、遅いです。

  • 吉田修一って女性を描くのがすごくうまい。
    男性の描く女性って女から見ると
    いやいや、と思う部分が多かったりするけど
    この人はとても自然に女性を描く。

    短編で、スッキリしない人も多そうだけど
    私はけっこう好きだった。

  • 男性視点で、過去に関わった女性との思い出を振り返る11篇の短編集。炊事も洗濯何もしないまま家に居つく女、会社で偶然再会した秘密を持った女、初めてデートした中学の同級生。シチュエーションはそれぞれバラバラだが共通しているのは、彼女達との関係がいずれも始まるともなく始まり、短期間でふいにぷっつりと終わっていること。お互いに関係を維持しようとするような大切な相手でもなく、擦れ違った程度の相手と適当に接して、思い出すとちょっと後味悪そうなエピソードが多い。後悔にも満たない些細なひっかかりが意外と記憶から消えなくて、ふとした弾みに思い出す。確かにそいう思いで振り返るエピソードは自分にもある気がする。

  • 要領の良い人間が羨ましい。24色のクレヨンの例えが心に刺さった。僕は首藤さん側の人間だろう。白色のクレヨンで、彼女は彼女にしか見えない絵を描いているのだろう。

  • 吉田修一の書く女最高
    なんで男なのにそんなとこまでわかってるの?

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プロフィール

吉田 修一(よしだ しゅういち)
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業後、スイミングスクールのインストラクターのアルバイトなどを経験。
1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作は第117回芥川龍之介賞候補にもなった。
2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞を同年「パーク・ライフ」で第127回芥川龍之介賞、2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞及び第34回大佛次郎賞、2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞。2016年には芥川龍之介賞選考委員に就任している。
その他の代表作に、2014年刊行、本屋大賞ノミネート作の『怒り』。2016年に映画化され、数々の映画賞を受賞。体当たりの演技を披露した広瀬すず出世作としても名を残すことになる。

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