- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043913015
作品紹介・あらすじ
「弟を殺そう」-身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。その暴力に脅える長兄の利一と次兄の祐太は、弟の殺害を計画した。だが圧倒的な体力差に為すすべもない二人は、父親までも蹂躙されるにいたり、村のはずれに棲むある男たちに依頼することにした。グロテスクな容貌を持つ彼らは何者なのか?そして待ち受ける凄絶な運命とは…。第15回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞した衝撃の問題作。
感想・レビュー・書評
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ついに読んでしまった。ブク友さんのレビューで気になり、長らく積読本と化していた粘膜シリーズ第一弾。期待を裏切らないぶっ飛んだ世界観だ。
個人的なエログロ愛を書き綴るのは自重するが、特売になりがちなこのジャンルでも殺戮のチープさはまるで無く、芸術的で美しいグロテスクを堪能した。そこに交わるエロに期待値は高まったが、この融合は個人的に好みではなかった。
美しさと下品で言えば圧倒的に後者であり、グロが完璧な分、やや残念。とはいえ、この世界観だもの、致し方なしです。
村のはずれに棲む男達に当てはまる彼らの頭の弱さが愛おしくて仕方無かったり、その彼等との唯一の接触者である男の人物像が当たり前の様に覆されゲスさを出してくれたり、雷太の容貌がどうやっても形を成さなかったり、この忙しさが堪らない。
もうどの部分を抜粋してもめちゃくちゃだ。
まるで起きた時に、なんか凄い意味不明な夢見たけど内容覚えてない。の様なあの感覚。まさに著者の頭の中とりあえずぶちまけたかの様な破天荒ぶり。
なるほど人にオススメ出来ない作品です 笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
グロい…エグい…エロい…
もろスプラッターですね。あまりこのジャンルは、読まんけど、何かタイトルに惹かれて…^^;
時代も戦前か、戦中か知らんけど、何か怪しい時代。
兵隊さんとか、河童も出て来て、スプラッター的世界設定完了!
まぁ、こういう話なんで、仕方ないけど、何か命の値段安!
ほんまに、爽快な程、ぐちょぐちょにします!多分、読む人選びます!でも、私はスイスイ読めました(ーー;)
そんな〜!頭割られて、脳みそ半分なくなったのを同世代の脳みそで、埋めて修復完了って、医学も進化したもんだ。゚(゚´Д`゚)゚。
ラストは、ちょっと消化不良な感じ!-
ultraman719さん、初めまして。
「粘膜人間」と「デブを捨てに」で、自分の本棚かと錯覚しました(笑)
タイトルからして、なんじゃこ...ultraman719さん、初めまして。
「粘膜人間」と「デブを捨てに」で、自分の本棚かと錯覚しました(笑)
タイトルからして、なんじゃこりゃ?ですよね。
粘膜人間シリーズで他にも何冊かあるんですよ!
ある登場人物が、繋がっていたりして、なかなかお勧めはしにくい作品ですけどね(^_^;)
また、レビュー楽しみにしてます。2021/06/22 -
奏悟さん
はじめまして!コメントありがとうございます!
両作品とも、タイトルだけでもインパクトありますよね。中身もなかなかですが^^;
粘...奏悟さん
はじめまして!コメントありがとうございます!
両作品とも、タイトルだけでもインパクトありますよね。中身もなかなかですが^^;
粘膜人間シリーズ…また、買ってしまうかも^^;
奏悟さんの本棚、参考にさせて頂きます!2021/06/22
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タイトルにも惹かれたが、なんていう世界観なんだ!
エログロ要素多めだけど、ギャグ漫画を読んでいるような、最後まで読むのに理解を越える展開に疲れたが、次が楽しみ。 -
どこかのサイトで紹介されてたので買った一冊。
河童の話でした。
読んでちょっと後悔した。
気持ち悪い
流石ホラー
でも話の先が気になって読み進めてしまう・・・
やっぱり気持ち悪い
粘膜シリーズをちょっと買ってあるが、こんな感じの内容なら読みたくないなと思った小説でした。 -
奇妙なエログロ物語です。
脅威である弟の殺害を企てるのですが、出てくる登場人物が人間だけではなく、独特の世界観があります。
次から次へと強烈な展開が進んでいくので、あっという間に読み終わります。
エログロが苦手な方にはおすすめできません。
暴力描写がリアルで痛々しいのですが、突拍子なさすぎて思わず笑ってしまう展開もあります。
私はエログロ好きなので、面白かったです。
平山夢明の世界観とちょっと似てる気がしました。
拷問に使われる「髑髏」、最強の恐ろしさです。 -
10年以上前に読んだ本を再読。
中身はないし、この本から何かを得るようなものではないが、エンタメとしてはやっぱり面白い。
串刺しにするシーンは10年間ずっと印象に残っていた。 -
イカれた世界に大絶賛。
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めちゃくちゃ面白い世界観だけど、2回目はいいかな... ホラー小説読んでると、ぶっ飛びすぎて現代の日本人の倫理観では捉えきれないような表現が出てくることがあるけど、これがそれ。読んだだけなのにちょっと疲れた。
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私の好きな漫画家は丸尾末広なのだが、
それに似た世界観でとても自分好みでした。
妖怪が出てきたり、薄暗い夕日の様な色彩が常に脳裏に浮かぶ感じの、とても暗い世界観であり、またそこに、尋常でない巨体な小学生だったり妖怪だったり、異質なものが混じり合っていて、読んでいてとても楽しい物語でした。
グロさについては分かりやすく書かれているので、想像しやすく良かったかと思います。
最後は気になる終わり方なんだけれど、またそれが現実離れした『物語』感があって良かった。
万人受けはしないかな…笑 -
解説まで読み終わり、謎に面白かったなと思った後、ふと「ずたぼろぐっちょんになって死んでるっ!」って何だよと笑ってしまった。言葉が面白いです。
一番グロテスクな串刺し場面や地底怪人Xの場面も、グロテスクをすっかり脇に置いて感心してしまった。信じられないくらいグロテスクなのに、雷太の脳味噌みたいにスッキリ突き抜けてしまう本です。