粘膜兄弟 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043913039

感想・レビュー・書評

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  • 粘膜シリーズ三作目。1番ストーリーがしっかりしていた。絶妙なファンタジック具合も良かった。一作目の耽美な感じももっと欲しかったけど満足出来る作品だった。

  • 飴村さんが上手くなったのか、読んでるコチラ側が
    麻痺して馴れてきたのか分からないんですが、もう
    既にこの世界観を普通に、当然の如く受け入れてしまって
    いる自分がいます。というか...前2作に比べて、所謂鬼畜っぷりや
    ぶっ飛んだ描写などは少し控えめになっていて、今作の
    主人公の「磨太吉」「矢太吉」の双子兄弟が、割と普通な
    人間に感じることすらあるんですけどw。

    しかし、その分本筋であるストーリーが壮大になりつつ、
    しっかり飴村作品として収拾するラストはもはや、唯一無二
    なんではないでしょうか? 行き当たりばったりで展開されて
    いるようでいて、しっかり伏線(なのか??)も回収するあたりは
    所謂ミステリ畑の読者も惹き付けるものを持ってますよね。
    単純にエログロ好きなサブカル寄りや、スプラッタなホラー
    寄りのファン以外をも、面白がらせてる所以ではないでしょうか?

    それにしても今作で登場する「ヘモやん」の存在の大きいことw。
    こういうキャラを書かせたら本当に天下一品。ある意味、この
    キャラが全てを持っていってしまいそうなのに、そうせず、印象的な
    存在としてのみ扱うセンスが凄い。
    あり得ませんが...実写化しても、この役を受ける俳優なんて
    絶対にいないと思うw。

  • 吉太郎が出てきたり、ヘルビノが出てきたり・・・と過去2作を読んでるとつながりがわかるんだけど、面白さでは粘膜蜥蜴を超えられず。
    粘膜シリーズの集大成ではあるけど、最高傑作ではない。
    ただ、へもやんとフグリ豚はよかった。
    あいかわらず独特のキャラが冴えてる。

  • 豚を何から何まで愛するへもやんと言う老人とクラス二人の兄弟。
    双子の兄弟はゆず子と言う「タイガア」の喫茶店の女給に夢中で口説き落とすことを考えるも玉砕し続けて悩む。
    付け加えて弟は、突如異空間から現れる謎の黒いものに暴行を受けることにも悩んでいる。
    見栄を捨て、兄が素直に自分たちが慎ましく養豚をしていることを話すと、ゆず子と距離が縮まった。叔父が養豚をやっていたため、罪悪感を覚えたらしい。
    さらにゆず子に言い寄っていたヤクザにしつこく迫られていたところを助け、二人は恋仲同然となる。
    だが、ヤクザにゆず子が誘拐され、兄弟二人が助けに行くも、弟が拷問を受ける。
    ゆず子が機転を利かし、なんとか窮地を脱出し、ヤクザ二人を殺害するも、戦争の招集例がかかる。
    船の撃沈、戦地での強襲、その後脱走を目論み、上官とヤクザの下っ端に処刑されようもなるも、巨大サソリのおかげで助かり、さらには蜥蜴人間に出会い、なんとか日本に帰る二人。
    だが、ゆず子と兄が結ばれていることを知ると弟は消える。
    戻ってくると、かつて自分たちの父を死に追いやった詐欺師が戻ってきたことを知り、弟は凶行に走る。
    弟が詐欺師を殺し、自身と兄を呪い、ゆず子を犯し、二人は殺しあう。
    死んだ兄は、神に祈ると、兄は黒い何かに代わり、進んだ先には7歳の弟がいる。

    ホラーと聞いて読んだのですが、冒頭から変態爺さんが出たり、突如なんの前振りもなく現れる黒い人物(?)が出てきたり、普通に頭が蜥蜴の人間が出てきたりと、かなりシュールさを感じます。
    荒唐無稽なのですが、風景や人物同士のやりとりなど状況の描写自体はしっかりしており、一人一人のセリフも頭の中で音声で聞こえるくらい自然なので、一気に読み終えました。
    黒助が出てくるシーンはどうしてもコメディにしか思えませんが、面白かったです。
    粘膜シリーズとあるらしいですが、第三弾の今作だけでも読めました。

  • やっと読み終わった…。面白くない訳ではないけど時間かかった。
    今回のナイスキャラはやっぱりヘモやん!

  • んんん・・・正直もっとぶっ飛ばして頂きたかった!

  • 粘膜シリーズ第3弾。
    今回も名脇役=濃いいキャラクターが出てきてくれて
    嬉しいですね。

  • 飴村行流エンターテイメント、粘膜シリーズ三作目。
    今回は恋愛エッセンスや、宗教感まで持ってきた。
    そして、シリーズ、壱作目『粘膜人間』の吉太郎様。弐作目『粘膜蜥蜴』のナムール国の爬虫人、病院の死体置き場の徳一。と点が線となった。なので、通して読むことをお勧めします。
    『粘膜蜥蜴』第参章の雪麻呂と富蔵の漫才然とした会話が、今回はツッコミ磨太吉、中ボケ矢太吉、大ボケヘモやんで展開される第壱章。
    同じく『粘膜蜥蜴』同様、南国ナムールで展開される、冒険活劇的第弐章。
    そして、クライマックス、第参章。
    文章のドライブ感とでも言うべき、テンポの良さは相変わらず抜群。450p超も何のその。さらに、今回はヘモやん筆頭に、亀吉等々登場キャラ、それぞれの個性が素晴らしく立っている。
    ★評価がイマイチ伸びなかったのは、コレまでの破天荒とも言える程の展開があまり感じられなかった。そして、オチが個人的好みで前作を越えられなかったかな?の二点によるもの。
    情報によると粘膜シリーズ、次作はスピンオフ的短編集とか?!また、近いうちに、手を出しちゃうんだろぅな……。

  • シリーズ通して相変わらずだけど、やや暴走感は薄れたか。
    しかし読後の後味の悪さは一番かもしれない。
    宗教観や哲学的なテーマが見え隠れするのに方向も着地も定まらない。
    エログロなのに官能や恐怖をあまり感じさせない。
    滑稽さと嫌悪感だけを募らせるのでずっと読み心地が悪い。
    ラストも無難に収まりそうだったのに容赦がない。
    それが魅力なのかなあ。

  • 前二作に比べるとインパクトが薄らいだ?それとも慣れたか(笑)この作者には不要な言葉かもしれないが、三作中で一番バランスが良いかも。

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