粘膜兄弟 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 449
感想 : 54
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043913039

作品紹介・あらすじ

ある地方の町外れに住む双子の兄弟、須川磨太吉と矢太吉。戦時下の不穏な空気が漂う中、二人は自力で生計を立てていた。二人には同じ好きな女がいた。駅前のカフェーで働くゆず子である。美人で愛嬌があり、言い寄る男も多かった。二人もふられ続けだったが、ある日、なぜかゆず子は食事を申し出てきた。二人は狂喜してそれを受け入れた。だが、この出来事は凄惨な運命の幕開けだった…。待望の「粘膜」シリーズ第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • 粘膜シリーズ第3弾。
    突拍子もない世界観のエログロ小説です。

    「粘膜人間」のキチタロウ様や「粘膜蜥蜴」のナムールでの戦争、蜥蜴人間なども登場します。

    冴えない双子の兄弟の高嶺の花ゆず子との恋愛話から、徴兵され戦地ナムールでの拷問、ヤクザとの対決、親の敵討ちなど、次から次へと幅広い展開されていきます。

    グロい表現が続く中でも「双生児」を双子の意味だと知らず「ソーセージ」だと思って上官に解答するという可愛い場面もあったり、全体的にギャグっぽい印象のお話です。

    定期的に軽い気持ちで読みたくなるシリーズです。
    素晴らしい想像力に、毎回感動させられます。

  • ★★★★
    今月4冊目
    今作は面白い。粘膜シリーズ3作目
    1番面白いかも。
    エログロと大スペクタクルが凄い。
    場面展開多すぎだし飽きない。
    傑作

  • 粘膜シリーズ。
    相変わらずのエログロさ。
    拷問の描写は、かなり痛そうだが、ヘモやんに癒された。

  • ヘモやん最初は気持ち悪い爺様なのに段々と親しみが涌き、可愛く見えてきました。
    粘膜シリーズ、最初は、ひぃぃとなるキャラが最後には親しみわくキャラが一人、二人いますね。

  • 粘膜シリーズ三作目。1番ストーリーがしっかりしていた。絶妙なファンタジック具合も良かった。一作目の耽美な感じももっと欲しかったけど満足出来る作品だった。

  • 飴村さんが上手くなったのか、読んでるコチラ側が
    麻痺して馴れてきたのか分からないんですが、もう
    既にこの世界観を普通に、当然の如く受け入れてしまって
    いる自分がいます。というか...前2作に比べて、所謂鬼畜っぷりや
    ぶっ飛んだ描写などは少し控えめになっていて、今作の
    主人公の「磨太吉」「矢太吉」の双子兄弟が、割と普通な
    人間に感じることすらあるんですけどw。

    しかし、その分本筋であるストーリーが壮大になりつつ、
    しっかり飴村作品として収拾するラストはもはや、唯一無二
    なんではないでしょうか? 行き当たりばったりで展開されて
    いるようでいて、しっかり伏線(なのか??)も回収するあたりは
    所謂ミステリ畑の読者も惹き付けるものを持ってますよね。
    単純にエログロ好きなサブカル寄りや、スプラッタなホラー
    寄りのファン以外をも、面白がらせてる所以ではないでしょうか?

    それにしても今作で登場する「ヘモやん」の存在の大きいことw。
    こういうキャラを書かせたら本当に天下一品。ある意味、この
    キャラが全てを持っていってしまいそうなのに、そうせず、印象的な
    存在としてのみ扱うセンスが凄い。
    あり得ませんが...実写化しても、この役を受ける俳優なんて
    絶対にいないと思うw。

  • 吉太郎が出てきたり、ヘルビノが出てきたり・・・と過去2作を読んでるとつながりがわかるんだけど、面白さでは粘膜蜥蜴を超えられず。
    粘膜シリーズの集大成ではあるけど、最高傑作ではない。
    ただ、へもやんとフグリ豚はよかった。
    あいかわらず独特のキャラが冴えてる。

  • なんか純愛ものだった!中盤ダレすぎじゃない?へモやんが癒し系な分、亀吉の底知れなさが怖い。

  • 豚を何から何まで愛するへもやんと言う老人とクラス二人の兄弟。
    双子の兄弟はゆず子と言う「タイガア」の喫茶店の女給に夢中で口説き落とすことを考えるも玉砕し続けて悩む。
    付け加えて弟は、突如異空間から現れる謎の黒いものに暴行を受けることにも悩んでいる。
    見栄を捨て、兄が素直に自分たちが慎ましく養豚をしていることを話すと、ゆず子と距離が縮まった。叔父が養豚をやっていたため、罪悪感を覚えたらしい。
    さらにゆず子に言い寄っていたヤクザにしつこく迫られていたところを助け、二人は恋仲同然となる。
    だが、ヤクザにゆず子が誘拐され、兄弟二人が助けに行くも、弟が拷問を受ける。
    ゆず子が機転を利かし、なんとか窮地を脱出し、ヤクザ二人を殺害するも、戦争の招集例がかかる。
    船の撃沈、戦地での強襲、その後脱走を目論み、上官とヤクザの下っ端に処刑されようもなるも、巨大サソリのおかげで助かり、さらには蜥蜴人間に出会い、なんとか日本に帰る二人。
    だが、ゆず子と兄が結ばれていることを知ると弟は消える。
    戻ってくると、かつて自分たちの父を死に追いやった詐欺師が戻ってきたことを知り、弟は凶行に走る。
    弟が詐欺師を殺し、自身と兄を呪い、ゆず子を犯し、二人は殺しあう。
    死んだ兄は、神に祈ると、兄は黒い何かに代わり、進んだ先には7歳の弟がいる。

    ホラーと聞いて読んだのですが、冒頭から変態爺さんが出たり、突如なんの前振りもなく現れる黒い人物(?)が出てきたり、普通に頭が蜥蜴の人間が出てきたりと、かなりシュールさを感じます。
    荒唐無稽なのですが、風景や人物同士のやりとりなど状況の描写自体はしっかりしており、一人一人のセリフも頭の中で音声で聞こえるくらい自然なので、一気に読み終えました。
    黒助が出てくるシーンはどうしてもコメディにしか思えませんが、面白かったです。
    粘膜シリーズとあるらしいですが、第三弾の今作だけでも読めました。

  • やっと読み終わった…。面白くない訳ではないけど時間かかった。
    今回のナイスキャラはやっぱりヘモやん!

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著者プロフィール

飴村行 1969年、福島県生まれ。東京歯科大学中退。2008年『粘膜人間』で第15回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞。デビュー第2作『粘膜蜥蜴』で第63回日本推理作家協会賞を受賞。特異な作品世界で注目を集める。著書に『粘膜兄弟』『粘膜戦士』『路地裏のヒミコ』『粘膜黙示録』『ジムグリ』など。

「2018年 『粘膜探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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