チャリオ (角川ホラー文庫)

  • 角川書店 (2009年9月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784043924028

作品紹介・あらすじ

光一のアパートの部屋の前が泥だらけになり、 10年前に行方不明になった男児の自転車のエンブレムが見つかる。隠してきた秘密が、光一を苦しめ始める――。亡霊自転車の怨念と、過去にとらわれる人々の苦悩!

感想・レビュー・書評

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  • 自転車という無機質な物体が巻き起こすミステリーホラー。テーマがテーマだけに1歩間違えば失笑と共に駄作本へのランクインかと思われたが案外最後までしっくり読み切れた。不器用な人間達で形成された不器用な家族の破滅がストーリーの流れとしてあるのだが、同時に時折文面に差し込まれる地元のドブ川の情景描写が絶妙な演出を醸し出している。怖い話か?と言うと怖くはない。寧ろ登場人物達の歪んだ心情に哀しささえ感じる。オチは光が射す展開だが、人によってはガッカリするパターンかもしれない。僕はOKでしたけど。

  • 自転車と泥川。いつまでも回り続ける車輪。どろどろどろどろ・・・と狂いだす擬音。キャラキャラキャラキャラ・・・と流れ続ける水の流れ。夢が溶け出して腕が出る。

  • トンコが面白かったので購入。「泣けるホラー」、読後はせつない気持ちになります。子供の頃、自転車は宝物でした。

  • うわあ。希望のあるラストだけど、途中がとても怖い。自転車にこんな感情を抱かせるなんて…すごい。ところどころ、擬音語が怖い。日常生活の隅っこに転がっていそうな、用水に落ちていそうな子供自転車。その持ち主は今どこにいるだろう。その思い出は、今どう昇華しているだろう。

  • トンコのつぎにでたほん。思ったほどじゃなかった
    のろいの自転車の話。
    ラストは報われる?からハピエンドかしら

  • 号泣しました。

  • 「クリスティーン」自転車版。勝手に動き回る自転車、可愛らしいような怖いような。もちろんホラーなので怖いのですが。この自転車を巡る人間模様には、哀愁も感じます。
    少年の失踪の責任は誰にあったのか、もしくは誰にも責任がなかったのかもしれませんが。残された家族の心情も痛ましいですね。そしてそこに現れる自転車は恐怖の対象なのか、それとも……なんにせよこの結末は、意外でありながらもしんみりさせられました。きっと誰も、誰かを傷つけたいわけじゃなかったんだろうなあ。

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著者プロフィール

1975年生まれ。福井県出身。2007年に「あちん」で『幽』怪談文学賞短編部門大賞を受賞、08年に同作でデビュー。2008年に「トンコ」で第15回日本ホラー小説大賞短編賞受賞。他の著書に、『太陽おばば』(双葉社)、『終末の鳥人間』(光文社)などがある。

「2013年 『幸せすぎるおんなたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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