町医 北村宗哲 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 94
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043925018

作品紹介・あらすじ

芝神明前の医院はいつも大繁盛。腕利きであるうえ義に厚い宗哲だが、訳あって人を斬り逃亡していた過去を持つ。そのためか、つい厄介な頼み事まで引き受けてしまう。人情とペーソス溢れる人気シリーズ第1弾。

感想・レビュー・書評

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  • 町医 北村宗哲シリーズ・1
    昔は渡世人・・ という過去を持つ 町医者の宗哲シリーズ

    ・・ん? この設定どこかで見たことあ・・る・・(^^)
    そう 以前講談社文庫から出ていて 一旦完結したと思われていた
    啓順シリーズ!(笑)

    どーみても あの啓順が名前だけ 宗哲と変えたようにしか見えんw

    どういう事情か?は わかりませんが
    連載継続できなかったんでしょうねー 面白いのになーコレ^^

    宗哲は腕のいい漢方医なので 繁盛しているようです
    相変わらず 色々な事件に巻き込まれてますね^^

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    江戸・芝神明前の医院「北村堂」はいつも大繁盛。腕利きであるうえ義に厚い宗哲だが、訳あって人を斬り、長い逃亡生活を送っていた過去を持つ。そのためか、「その筋」から厄介な頼み事が持ち込まれることもある。ある日、昔の知り合い半五郎が労咳を病んだ身でふらりと江戸に現れた。宗哲は住む部屋を世話するが、家主に思わぬことで苦情を言われ…。人情とペーソス溢れる人気シリーズ第1作。

    8月4日~9日

  • 芝神明前の「北村堂」の医者の宗哲は、逃亡の末に、町医に落ち着き、名医と、なっている。

    読んでいると、昔、テレビドラマで、妻が殺されて、其の容疑者に夫の医者が、逮捕されそうになり、逃亡する『逃亡者』という作品があり、とても、ワクワクしながら、この番組を見たものだったが、その作品の流れを、感じる。

    8つの話が、書かれており、其の中でも、江戸時の、お金の価値、貧民の救済、御府内での警察業務(南北の三廻り、火盗改)、漢方薬、この時代の病気回復の食べ物、等などが、各種の研究書から、詳しく書かれている。
    なかなか、このような沢山の資料を読み解いて、作品を書くのは、大変だろうな~と思う。
    しかし、医院で、年よりが、おしゃべりの場所となっているところなんか、今の、現在と、この時代と、余り変わらない所もあるんだ、と、思いながら笑いながら、あっと、言う間に読んでしまった1冊です。

  • 出張に持って行く、暇つぶしにはなったがつまらなかった。江戸の豆知識みたいなのが3分の1ぐらいある。最後は面倒で豆知識は跳ばして読む。ストーリーは希薄。この内容で現代物だったら読まない気がする。

  • 確かな考証と傍証の提示が楽しいお江戸町医者小説。

    読み始めるまで気づいてなかったのだけど、啓順シリーズの後日談なのですな。
    苦労して江戸に戻って、そのあとちゃんと身を立てたと。

    お話にも放浪時代の背景が度々顔を出して、
    自然に様々なトラブルがかかってきてお話が平板にならないし、ぽっと出の背景ではないから、人物に深みがある。
    江戸の町医者の暮らしの紹介も面白くちょっと久しぶりに楽しい時代小説でした

  • 江戸の医療って・・・。と関心したり、おいおいと思ったり。

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著者プロフィール

佐藤 雅美(さとう・まさよし)
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。デビュー作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。1994年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。著作に『御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』などがある。2019年7月逝去。

「2021年 『恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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