センチメンタル・サバイバル (角川文庫)

  • 角川書店 (2009年2月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784043935017

作品紹介・あらすじ

独身で働き続ける48歳の叔母の家に同居することになった世間知らずのるか、24歳。次第にその影響を受けていくが…。文豪フローベールの名作『感情教育』+「Sex And The City」! 大人への脱皮

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

独身で働き続ける48歳の叔母と同居する24歳のるかの物語は、世代や価値観の違いを通じて成長していく過程を描いています。叔母の時折厳しい言葉には、思わずうざさを感じることもありますが、その中に響く真実が...

感想・レビュー・書評

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  • るかちゃんが叔母の龍子さんの家に居候する話。おばさんの話はうざいけど、ときどきごもっともだと思う。

    生きてるだけで誰だって大変。
    考え方・捉え方って常に変化していく。

    やりたいことある人なんてそんなにいないけど、ひとまず頑張ってみようと思えるので十分。

    平さんの本は好きです。

  • フリーターのるかとキャリアウーマンの叔母が同居することに。叔母の影響を受けて少しずつ変わっていくるか。

    シンプルにおもしろいかな。
    深い意味はなくとも、少しずつ変わっていくるかを見ているのはおもしろいかな。

  • 今までにあんまり経験ないエッセイ風小説。
    勢いにのりだしたら楽しめた。
    前向きな気持ちになれる本。

  • 最初の方は、話題の必然性が分からなくて全然読み進められなかった。でも、頑張って読んでたら所々でなるほど、って思うことがあって、きっとつまり、著者の主張をひっつめた感じなんだなってわかったら一気に読めた。その分、ほっとんどが台詞。あと、あとがきはやっぱり著者じゃなくて第三者に書いてほしいよね。あとがき書かれると、いや本文で全部言い切れよ、って思っちゃう。

  • 処分

    学生時代、就職先がなかなか決まらなかったときに読んだ
    時間が解決するのかもしれないけど、それじゃあもう遅いじゃないかと思ったことを覚えている

  • 図書館でレンタル。自分と重なる所あり。手元におきたくなった。

  • さらっと読めた。小説の体ではあるけど、エッセイに近いと思う。
    三人称視点で書いているのに、途中で急に主人公視点になってしまうなど、文体が安定しないのがすごく気になる。
    内容はけっこう共感するところもあったけれど、心を揺るがすほどかと問われればそこまででもなく、よくある感じ。良くも悪くも暇つぶしかな。

  • ブックオフでかなり汚れていて105円で購入。

    お話はすごく面白い。
    巻末のあとがきに平さんが書かれているように、確かにこれは女性同士がトピックを見つけて男性には聞かせられないあけすけなトークをするスタイルで、SATCパターンといわれて納得。

    期間は短いのだけれど、女子というカテゴリの中で未婚・既婚・フリーター・20代・40代・50代という要素を織り交ぜてテンポよく、かなり濃く話が進むのでホントに濃厚~~。台詞回りも最高に小気味いいし、胸に刺さるわホント。あたし、いくつかまじで気に入ったもん。バイブル認定。


    <引用>

    「ノンタは、実くんを思い出させる。計算がない。そんな風に自意識が発達していない。生まれっぱなしで、世界を広げる好奇心に欠ける。その分、ワビコさんのように自己演出にたけた女を見ると、びっくりしてしまうのだ。幼稚園児並みに未熟なロマンティスト。ワビコさんへの無邪気な憧れを見せられて、るかはなぜ自分が彼に惹かれるのかわかった」

    「引きこもりの子は、自分が愛されていないのがわかってる。だから、愛されることを渇望しているんだけど、愛し方がわからない。親の欠陥の引き写しね」

    「るかは、誰かの低反発マットレスになりたい?それとも、パンチングボールの手応えが欲しい?両方いっぺんには無理よ。今、どうしたいか、考えればいいよ。低反発マットレスに徹するのも、いい生き方だと思うよ。気まぐれにじゃなく、いつも優しいって、本当に素晴らしいことだもの。もしも、るかが本当にそうなれる人間ならば、店長さんが言うように、どんな男だって手に入ると思う。あせらず待っているだけでね」

    「あ、そうだ、外で闘って帰ってきたら、女だって低反発マットで眠りたいわよ。男にとっての最高の女はそれだって言う、その店長さんに伝えてよ。その言葉、そっくりそのまま、お返ししますって」

    「生きるってのは元々、面白くないことやつらいことが次から次へとやってくる障害物競走だから、エネルギー補給のために何かに夢中になることが必要なの。韓流
    スターに熱を上げるバアさんたちがいい例よ。あの歳になると、楽しいことなんか、ほとんどなくなってる。ただお迎えを待つばかりで虚しかったはずよ。そこに突然、夢中にさせてくれる王子様が空から降りてきた。バアさんたち、免疫力上がってると思うわよ」

    <引用終わり>


    実はこれ、タイトルがよくないんじゃないかな?って最初は思ってた。センチメンタルサバイバルって横文字だらけだしわかりにくいのでは。。なんて。平さんの作品のタイトルって結構、ひねったのが多かったからなんで?みたいな。でも、それをあとがきで小気味よく、フローベルの名作「感情教育」のもじりであると説明され、もうすいません!と、平身低頭。

    おばさんのうがった説教にフリーターの若い娘さんがばたばた振り回されているけれど、でもこれ、あたしみたいな年齢になってもいちいちしみます。あたしが取り立てて若いというよりはむしろ、女子っていつまでたってもこんなちんまいことに悩んだり、きゃあって舞い上がるイキモノなんじゃないかと思うわけでね。

    おばさんは、いつまでたってもジョシであり、女子はいつまでも永遠のオンナなのである、という私なりの哲学で、どっとはらい!

  • 私も24歳の頃はるかみたいだった。なんにもわからなくて、なんにも自信がなかった。流されるようにして生きていたと思う。だから彼女の成り行き任せなところはわかるような気がする。
    龍子おばさんは、ちょっと今の私みたい。すぐに偉そうに社会評論家みたいなことを言ってしまうあたりが。年を取って、いろんなことを見聞きしてくるとどうしても「大きくまとめて全体を見ると」みたいなこと言いたくなるんだよね。
    その二人の掛け合いを中心にして物語は進む。進む、と言っていいのか?と思うほどストーリーは展開しないのだけれど。
    これは、それぞれの章で取り上げられている話題について、読者も一緒になってあーだこーだ言い合うような小説だと思う。きっとみんなそれぞれ一家言を持ってるはずだから。
    にしても、龍子おばさんのパワフルぶりじゃあまともな議論にはなりそうにないけど(笑)。
    「歩き出さなきゃ、どこにも行けない」
    私もそう思う。

  • いちいちお勉強になります。4章「エッチは禁句」が面白過ぎて。アダルトのパソコンゲームとかもそうだよな、設定萌えだ。可哀想に、と言い切るのは理解なのか憐れみなのか(笑
    アベサダ崇拝とチャタレイコンプレックスも面白い。二次創作界にも思い当たるとこが多いのはなんにせよ同じ人間だからかな。

  • イマイチ

  • 「人生のターニングポイントになにしたらいいの?」
    という疑問を、ときにけなして、ときに熱く語る龍子叔母と暮らすうちに、出会ったり別れたりしつつ学んでゆく、るか。
    足並みのそろわなくなった両親、腐れ縁の彼氏、しっかりもののバイト、ちょっと芸術肌の常連客。
    それぞれの会話に、だいじな、あたりまえの人生に必要なヒントがちりばめられた一冊。
    迷ったら、まず会話を楽しんでみるべし。

  • 元気がもらえた。
    最終的にはいい感じにはなる感じはするけど、
    作中で主人公とノンタがうまくいかなくてむしろよかった。
    その現実的な感じがすっきりした。

  • 最近の女子はぼーっとしているように見えてもちゃんと考えているんですよ!みたいな本(笑)。この本読むと応援されているような、毎日は結構楽しいんじゃないかと思えてくる。この作家さんの作品は全部好きです。

  • イマドキな若者るかと、シングルでバリバリ働く叔母との自宅トークがメイン。 
    るか年代には説教くさいなー と感じるだろうし、叔母年代には鋭いなー と感じるのでは?
    卑屈なニートと厭味な自己完璧主義じゃないからサラっと読めるんですね。

  • SATCをネタにして書いたらしいけど、大半は今時の若者に対する説教っぽい感じ。
    「現状が楽で楽しいから」のんびりフリーターを続け、難しいことは深く考えないるかと、自分も似たようなもんだなと思った。
    叔母さんの言うことはうなづけるところもあり、ズレてるだろと思うところもあり。完全に大阪のおばちゃん。

  • インドへの行きの飛行機で読む。
    あ、そうか、別に結婚しなくても良いかも。とぼーっと思う。

    平安寿子は私の信頼する作家の一人。いつも面白い。
    そして今回も、面白い。軽いけど。
    (後半はいまいち共感できなかったが)


    独身のキャリアウーマンのおばさんの家にフリーターの姪が住み始めるところから話は始まる。
    SEX&THE CITYを意識して書いたらしいけど、なるほど。そんな感じ。
    前半はHow To 小説な感じがする。

    この小説の良いところは、独身のおばさんが等身大なところ。
    なんか、すごすぎないし、楽しく生きてる。

    美しくて、仕事も出来て、年下からもてて・・・みたいなそんな私には無理です・・
    的な人ではなく、すごすぎない。
    普通のことに悩むし、独身であることで不安にならないのかな?と私が思っている内容にも悩んでいて、答えてくれる。
    別に独身楽しいもん!とはっきり明るく言う割り切れた独身者でなく、
    結婚したいけど、と実は思っている独身でもなく、
    悩みながらも今を受け入れる今を生きている独身女性。

    なんか、こんな風に自由に、悩みながらもかっこよく生きることもできるんだろうな思う。
    (かなり自分勝手な感じもするおばさんではあるが)

    べつにこのおばさんのようになりたいわけではない。
    結婚しても良いし、子供も欲しいし。
    でも、別に、結婚しなくても、子供いなくても、それでもよいかもしれない。と改めて思う。

    ま、焦るこたないわな。

    時がきたら、また、じたばたすれば良い。


    「自慢できるような、カッコよくて、大好きな天職でなくても良い。
    いやでいやでたまらない仕事じゃなきゃ、十分よ。
    頑張れる自分でいられるのが一番なんだから。
    それでストレスたまったら、遊びに行けばいい。我慢できなくなったら、ケツまくればいい。
    ジタバタすれば良いのよ。」

  • 全体的にぬるいのに、たまにピリッと効く格言がよい。

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