ホルモー六景 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.86
  • (398)
  • (639)
  • (458)
  • (70)
  • (7)
本棚登録 : 4755
感想 : 481
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043939022

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • スピンオフだったから500代目のメンバーがどうなってるのか気になりました。
    でも長持の恋はキュンときたし、そこからの高村なのかな〜と。
    他の作品も繋がるところあって面白かったです。
    二人静は結局何だったんだ?

  • スピンオフとして良い。とにかく京都に行きたい欲だけ高まる。

  •  『鴨川ホルモー』の続編で、6つの短編集。大学生(1つだけ大学を卒業した社会人)の友情と恋愛がテーマ。
     『鴨川ホルモー』を読んでないので「ホルモー」が何なのかよく分からない状態で読み始め、読み終わってもイマイチよく分からないのだけど、ちっちゃいオニたちがわらわら出てきて戦わせる、という話。一部の人には見えるけど一般の人には見えない、ちっちゃいオニがわらわらする、というのはまるで『しゃばけ』の「鳴家(やなり)」みたいだな、しかも「『きゅるる』と鳴く。『きゃあきゃあきゃあ』と囃し立てる。『ぴゅろお』と消える。」(p.28)だそうだから、「きゅわきゅわ」って鳴く鳴家とますますそっくりだな、と思って親近感を持ったけど、どうやら鳴家よりはかわいくない様相じゃないみたいだから、個人的には残念。でもよく分からないけど戦って消えるというのは死ぬ、ということなのか、と思うとかわいいのが死んでいくのはいたたまれないから、別にこれくらいでいいのかな、と思ったり。でも足元で整列したり、映画館のロビーで遊んだりするらしいから、やっぱり仕草はかわいいよな、とか思った。五つ目の「丸の内サミット」で東京のビル街を感情なく浮遊してビルにぶつかったりするオニ、って笑える。けど無感情で浮遊するってどういう存在なんだかますます分からなくなる。
     6つのストーリーの中では、やっぱり最後の「長持の恋」が良かった。今度京都に行くのだけど、「信長公廟」(p.281)って本当にあるのだろうか?そして「本能寺ノ変戦死陣歿之諸霊」という立て札の2行目に「柏原大鍋」と「柏原小鍋」(p.282)がある、っていうのは本当なのか確かめてみたいなあと思った。とてつもなく切ない話が良かった。
     『鴨川ホルモー』を読んだ後だったら楽しめるのかな?独特な感じ。(23/10/08)

  • 水色とオレンジ

  • 鴨川ホルモーの続編。

  • このごろ都にはやるもの。恋文、凡ちゃん、二人静。四神見える学舎の、威信を賭けます若人ら、負けて雄叫びなるものかと、今日も京にて狂になり、励むは御存知、是れ「ホルモー」。負けたら御存知、其れ「ホルモー」。このごろ都にはやるもの。元カレ、合コン、古長持。祇園祭の宵山に、浴衣で駆けます若人ら、オニと戯れ空騒ぎ、友と戯れ阿呆踊り。四神見える王城の地に、今宵も干戈の響きあり。挑むは御存知、是れ「ホルモー」。負けたら御存知、其れ「ホルモー」。古今東西入り乱れ、神出鬼没の法螺試合、若者たちは恋歌い、魑魅魍魎は天翔る。京都の街に咲き誇る、伝説復古の大号令。変幻自在の第二幕、その名も堂々『ホルモー六景』、ここに推参!
    (2007年)
    — 目次 —
    プロローグ
    第一景 鴨川(小)ホルモー
    第二景 ローマ風の休日
    第三景 もっちゃん
    第四景 同志社大学黄竜陣
    第五景 丸の内サミット
    第六景 長持の恋

  • 本編の登場人物や、関係者の日常を描いた短編集。

    本編に比べると力は感じられない。
    星はギリギリの3つか。

  • 「物理や数学の世界では、誰も証明したことがない、そもそも実在するかどうかも定かでないことについて、研究している人がたくさんいる。周りの人が、そんなこと不可能だ、はなから存在しないのだからやっても無駄だ、と口を揃えていってもね。そういう人たちがしようとしていることって、ひょっとしたら閻魔大王に会うのと同じことなのかもしれない。だって、他の人は誰もその存在を信じていないんだから。でも、なかには必ず、本当に見つけてしまう人がいる。あるはずのないところから、新しいものを見つけてしまう人が。たぶん、そういう人って、閻魔大王を頭ごなしに否定したりはしないと思う。きっと、そういう目に見えないものを、大切に考えているような気がする」
    このセリフが何となく理解できた。理系人間は、信じられないことを間違っていると証明しようとした結果、それが正しいとわかった瞬間に、盲目的に信じてるしまうような気がする。

    あと、第六景 長持の恋は良かった。人が付き合うまでの過程を見るのは面白いね。

  • たまらなかったです。
    内容は「鴨川ホルモー」の後日談みたいなもので、幾つか話がありましたけど、どれも楽しく読ませていただきました。

  • 鴨川ホルモーのスピンオフ。
    あぁ、こういうことかと楽しめるので、本編から読むべきかなぁと思う。
    まぁ、楽しい。

著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

万城目学の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×