支配せよ、と世界樹は言った (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (471ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043943135

作品紹介・あらすじ

201X年、新金融システム始動前夜。1秒を制する者が世界を制す-まさに弱肉強食の戦国時代さながらの混沌を前に、世界中のくせ者たちが動き出す。米最大IT企業トップ、華僑の若きトレーダー、娼街育ちでEU経済界の女帝、そして流浪の日本人、矢野。世界経済の支配権を賭けた四者の熾烈な攻防は、ついに最終局面へ-。未曾有のスケールと、手に汗握るコンゲーム。現代版「三国志」と絶賛の第26回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 『彼らの時間は生きる努力のために費やされ、貧しさは憂えても、恨みに思う暇すら許されてはいない。今を生きる以外に余裕はなく、生まれてから老いるまで、ただひたすらに生き、ひとたびも生を恨まない。
    それがこの人間世界の殆どを構成している巨大な底辺なのだ。世界を俯瞰すれば、言い尽くせぬほどにも多様広大でも、裏側から見れば思いがけぬほどに違いはない。
    人は皆、ただ黙々と生きている。生きるために目的も意味も必要ではない。』

    そのとおりだなぁ。人生の大半は生きる努力のために費やされしまっているんだよなぁ。それが正しいとか間違っているとかじゃなくて、ただそういうふうに古来から世界が出来ているだけなんだよなぁ〜。

  • ちょっとバタバタした印象〜。規模がでかい話だけど、今一つピンとこない部分があった。キャラはたっていた。

  • コン・ゲーム小説って
    なんでこんなに面白いんだろうか…!
    騙し騙されの展開と
    最終的な黒幕は誰なのかという謎に
    ハラハラどきどきした。

    世界情勢とか経済に詳しければ
    10倍は楽しめた作品だと思う。
    私の頭ではなんとなくしか駆け引きが読めなかったので
    そこが悔しい。
    なんでもっと頭よくなかったんだ私は。むぅ。

    個人的にはハンナのエピソードが好きだったなぁ。
    あと世界の支配権を巡る壮大な話のしめくくりの爽やかさよ…!!
    いやーいいラストだったー。

  • おもしろかった。近未来。インターネット。経済など。

  • 近未来の金融SFハードボイルド作品。
    クオリティの高さが半端じゃない。

    登場人物に冗長なところや嘘くさいところが全くない。特に主人公はともすれば、という役回りにも関わらず、惚れそうになるくらいそのスタイルは徹底している。

    他の作品もぜひ読んでみようと思う。

  • 経済の話とITの話の融合。

    全世界で金融の取引には共通通貨を使おう→立ち上げ時に人為的なトラブル発生→誰がこの勝負に勝つか的な話。ちょっと違うか。

    前半は正直経済音痴の自分にはつらかった。だからなんやねんと。
    だけど後半の勝負に差し掛かってからのスピード感がたまらない。

    しかし全世界に流通しているOSから特定のIPかなにかを対象にした締め出しっていうのはできるものなのだろうか。
    んーすごいマイナーなサーバーOSを経由するくらいならできそうな。
    よくわからんけど。

  • 金融取引の電子化、その新しい世界でアジア、アメリカ、EUの切れ者たちが覇権を奪いあう。そして裏で進められる陰謀。スピーディーで次が読みたくなるストーリーが素晴らしい。キャラクターの設定も良い。
    特に世界が舞台の小説で、日本人がその才を買われて「実行役」を担うところがグッとくる。

  • 旧世界のヨーロッパ系の財閥、アメリカのネット寵児、アジアの華僑の3代勢力がネット経済の覇権を争う話。橘玲さんや服部真澄さんに近い感じで、あまり専門的すぎずに面白く読むことができました。

  •  インターネット時代の経済を舞台に、グローバルに繰り広げられる経済戦争の話。なかなかスケールが大きく気持ちがいい。技術的な部分も分かりやすく(その分単純だけど)、案外勉強になったりする。

     登場人物がいちいち派手でこれも気持ちがいい。残念ながら本当の意味で人間的な個性があるとは感じられないのだけど、劇画チックに誇張されて演出されているキャラクターが暴れ回る様子は、どちらかというと電撃文庫みたいで楽しかったりする。

     ただ、前半3分の2でおもいきり広げられた風呂敷が、残りページと共にしゅるしゅると小さくなってしまう感は否めなかった。楽しく読めただけに、それはちょっと残念であった。
    2009/12/14

  • IT技術とそれに引きずられる世界経済の中での闘争という、一見とっつきにくいあらすじながらキャラクターが秀逸な物語。半分越えてからが怒濤の勝負!
    とはいえ、決着、というか「勝者」の選択を東洋的に感じたのは私だけでしょうか。主人公(?)が一番つかめないが、一番納得がいくキャラクターでもありました。

    ……でもわかりやすく趙文濤が一番お気に入りです。

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