戦国自衛隊1549 (角川文庫 ふ 24-1)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009年11月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043943142
作品紹介・あらすじ
自衛隊演習場で、新兵器の実験中に暴走事故が発生。的場一佐率いる第三特別混成団が約460年前の戦国時代に飛ばされてしまう。一方、その影響と思われる虚数空間が日本各地に出現し、現代世界を侵食し始めた。的場たちを救出するため組織されたロメオ隊の一員として、救出作戦への参加を決めた元自衛官の鹿島は、タイムスリップで戦国時代へ飛ぶが、そこで待ち受けていたものとは!?圧倒的スケールで贈るSF戦国アクション。
感想・レビュー・書評
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辛い、辛い。
なんか色々辛かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自衛隊が演習中に戦国時代へタイムスリップするSFもの。
近代軍事力が戦国の軍事力に勝てるのか。
戦の描写も見所だが、自衛隊の苦悩というか憲法九条に対するアンチテーゼが主軸に感じる。
戦わない武力集団。
イラク派遣の頃を彷彿させる。
現代日本と戦国期における国の組織体制の対比が面白い。
異世界ものだが、タイムスリップにおける諸条件が分かりやすいので読みやすい。
ハッピーエンドとして良いのかは疑問だが、一抹の寂しさは拭えない。 -
続編ってことを知らずに読んじゃった。メッセージ性は『亡国のイージス』に似てる。戦争ができない自衛隊のままでいのかと。とりあえず半村良のほうを読もう。
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2017 3 30
9冊 -
こういう自衛隊が活躍する話を読んでワクワクするのは、自分でも気付かず、軍隊への憧憬心といったものがあるせいなのだろうか?そんなに軍隊好きではないのだが。
となると、日本人の同質性を好む気質上、自衛隊を神のごときに崇めてしまう風潮が世の中に出来上がったら、誰も止められないかもなあ。 -
映画のノベライズ本は大概悲惨なものが多いので相当期待しないで読んだんだけど、半村氏の原作をもとに書いた脚本を膨らませて書いた、割としっかりした作りだった。そこここで「?」って箇所はあったけど。
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半村良の同名の傑作SF短編小説であり“タイムスリップ戦記物”としては元祖的な作品でカルト的な人気を博した前作をリメイク映画化するにあたって新たに書き起こされた脚本用プロットを小説仕立てに手直しして改稿、ノベライズしたのが本書。 リメイク版は30年前のプロットに加えられたたクライマックスの「どんでん返し」が戦略ゲームっぽく、今風に上手く書き上げられている。福井の描くストーリーはなにかと長大になりがちなので、このぐらいのストーリー展開とテンポが丁度良い。
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2013年7月