戦国自衛隊1549 (角川文庫 ふ 24-1)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043943142

作品紹介・あらすじ

自衛隊演習場で、新兵器の実験中に暴走事故が発生。的場一佐率いる第三特別混成団が約460年前の戦国時代に飛ばされてしまう。一方、その影響と思われる虚数空間が日本各地に出現し、現代世界を侵食し始めた。的場たちを救出するため組織されたロメオ隊の一員として、救出作戦への参加を決めた元自衛官の鹿島は、タイムスリップで戦国時代へ飛ぶが、そこで待ち受けていたものとは!?圧倒的スケールで贈るSF戦国アクション。

感想・レビュー・書評

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  • 辛い、辛い。
    なんか色々辛かった。



  • 自衛隊が演習中に戦国時代へタイムスリップするSFもの。

    近代軍事力が戦国の軍事力に勝てるのか。
    戦の描写も見所だが、自衛隊の苦悩というか憲法九条に対するアンチテーゼが主軸に感じる。

    戦わない武力集団。
    イラク派遣の頃を彷彿させる。

    現代日本と戦国期における国の組織体制の対比が面白い。

    異世界ものだが、タイムスリップにおける諸条件が分かりやすいので読みやすい。

    ハッピーエンドとして良いのかは疑問だが、一抹の寂しさは拭えない。

  • 続編ってことを知らずに読んじゃった。メッセージ性は『亡国のイージス』に似てる。戦争ができない自衛隊のままでいのかと。とりあえず半村良のほうを読もう。

  • 2017 3 30
    9冊

  • こういう自衛隊が活躍する話を読んでワクワクするのは、自分でも気付かず、軍隊への憧憬心といったものがあるせいなのだろうか?そんなに軍隊好きではないのだが。
    となると、日本人の同質性を好む気質上、自衛隊を神のごときに崇めてしまう風潮が世の中に出来上がったら、誰も止められないかもなあ。

  • 織田信長が的場だったってのそんなに驚くところか?斉藤氏に第三混成隊が着いてた時点で気づかない?ていうか、脱出の際についでに富士噴火装置壊しちまえばよかったんじゃねぇの?

  • 映画のノベライズ本は大概悲惨なものが多いので相当期待しないで読んだんだけど、半村氏の原作をもとに書いた脚本を膨らませて書いた、割としっかりした作りだった。そこここで「?」って箇所はあったけど。

  • 良作。

    「戦国自衛隊」と名の付く物語に触れるは、4作目。

    ①半村了の“元祖”本。
    ……シンプルな設定と分かりやすい結末。30年以上も前の出版だと考えると、かなり新しい。
    映画化、テレビドラマ化を何度も重ねられたことにも、納得。

    ②江口洋介主演の映画リメイク版「戦国自衛隊1549」
    ……えっと……、はっきり言って駄作。
    半村原作版では謎のままだったタイムスリップの理由づけが為されたという点のみしか評価できず。

    陳腐なCGと、チープな脚本にがっかり。

    ③千葉真一主演の映画元祖版「戦国自衛隊」
    昭和の匂いたっぷり(笑)。
    自衛隊がタイムスリップという設定のみ取り入れての、ほぼ完全オリジナルストーリー。
    演出・脚本含めて、映画スタッフの“熱”は十二分に感じられる仕上がり。充分楽しめた。



    そして、本作、
    ④福井晴敏「戦国自衛隊1549」
    ……②の原作という点もあり、あまり期待せずに読み始めたが、良い意味で期待を裏切られた。

    設定も戦闘描写も、福井ファンを満足させるに十二分な出来。

    文庫数冊に渡る長編が当たり前のような福井作品であってこの「本の薄さ」が意外だったけれど、薄さに反した内容の濃さに満足。

    ★4つ、8ポイント。
    2014.12.31.了。

  • 半村良の同名の傑作SF短編小説であり“タイムスリップ戦記物”としては元祖的な作品でカルト的な人気を博した前作をリメイク映画化するにあたって新たに書き起こされた脚本用プロットを小説仕立てに手直しして改稿、ノベライズしたのが本書。 リメイク版は30年前のプロットに加えられたたクライマックスの「どんでん返し」が戦略ゲームっぽく、今風に上手く書き上げられている。福井の描くストーリーはなにかと長大になりがちなので、このぐらいのストーリー展開とテンポが丁度良い。

  • 2013年7月

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著者プロフィール

1968年東京都墨田区生まれ。98年『Twelve Y.O.』で第44回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年刊行の2作目『亡国のイージス』で第2回大藪春彦賞、第18回日本冒険小説協会大賞、第53回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2003年『終戦のローレライ』で第24回吉川英治文学新人賞、第21回日本冒険小説協会大賞を受賞。05年には原作を手がけた映画『ローレライ(原作:終戦のローレライ)』『戦国自衛隊1549(原案:半村良氏)』 『亡国のイージス』が相次いで公開され話題になる。他著に『川の深さは』『小説・震災後』『Op.ローズダスト』『機動戦士ガンダムUC』などがある。

「2015年 『人類資金(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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